20181121_Tearoom岩本さん

「好き」を追求して、日本茶文化を逆輸入する。コーヒーやビールにないお茶の力

本記事は、TeaRoom岩本さん(@ryoiwamoto1997)のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社TeaRoom 代表取締役 岩本 涼さん

amiファシリテーター町田(以下、町田)
TeaRoomの岩本さんにお越しいただきました。こんにちは。

TeaRoom岩本さん(以下、岩本)
こんにちは。

町田
まずは、どんなサービスをされているのかをお話いただきたいと思います

茶道と日本茶のアップデート

岩本
今は、2軸のサービスを展開しています。

1つは茶道のアップデートですね。日本の茶文化は非常にクローズドで進化がないんですが、それを現代の世界に持ち込もうと、茶道のアップデートに取り組んでおります。

もう1つは、日本茶のアップデートを取り組んでいます。これはまだ、リリース前なので公表はできないんですが、新領域に対して日本茶を提案するということで事業を進めております。

町田
キーワードとして「日本茶」が出てきたんですけども、岩本さん自身、最初にお茶に触れたのはいつなんですか?

岩本
9歳からお茶を始めました。

町田
9歳から。一般的に過ごしていると、お茶に触れ合う機会がないんですけども、何がきっかけでお茶を始めたんですか?

岩本
9歳のときに、テレビの番組で茶人が出ていまして、凛々しくお話をしていたんですね。非常に文化性も高くて、すべての文化を尊敬するという態度がお茶にはあると。



それを、9歳の少年ながら大変感激しまして、自分で始めたというのが経緯になります。

町田
具体的に、9歳の岩本さんが一番惹かれた部分は、どういうところだったんですか?

岩本
お抹茶と和菓子の味ですね。

お抹茶も美味しいですし、和菓子も美味しいですし、お茶ってよく点てれば点てるほどおいしくなるんですよ。

ただただ、それを楽しんでいたというところからスタートしました。

町田
9歳、お茶の味とお菓子の味というところから始まった。

岩本
そうですね。(笑)

町田
このお茶の事業を始めるのに、何かきっかけはあったんですか?

「お茶」で事業を始めたワケ

岩本
アメリカに留学していた際の話になりますが、日本とは違って、何でも自分の好きなことをやっていて、キャリアプランも正直関係ない。

大学を卒業して、ギャップイヤーを取ったり、就職せずに世界中に行ったりというのが当たり前になっている世界でした。

日本に帰ってみると、皆さんレールが決められているように見えて、それは本当に面白くないなと思ってしまったんですね。

自分にはお茶というバックグラウンドがあって、しかも、そこには問題があって、自分が解決できる立場にあると考えたときに、「もうやらなきゃ!」と思って、すぐに起業しました。

町田
「問題」というワードが出てきたんですけど、お茶が抱えている問題って具体的にどういうことなんですか?

岩本
日本茶というのが日本茶領域だけにとどまっていて、外に出ないことです。

今はすべての業界においてITが必要なわけで、業界ごとに独立するんじゃなくて、日本茶にもテクノロジーを入れたり、ほかの領域と掛け合わせることでいろんなシナジーが生み出せるんじゃないかと思っています。

町田
さくまさんから、「アメリカで自由な人生に触れた」というコメントです。具体的にエピソードはありますか?

岩本
あります。本当に尊敬するアメリカ人の方がいて、エクアドル生まれ、スペイン育ち、そしてアメリカの大学に来ていました。

彼は、専攻でコンピュータサイエンスを、マイナーでアートとファイナンスを取っていたんですよ。

「自分のアートの世界観をネットを通して配信したい」という話だったんですけど、それを事業でやっていく上ではファイナンスの力が必ず必要になってくると。

「だから、その3つを学びながら、自分は自分の世界で生きる」という話をしてくれました。

この間、留学していたコロラドに行ったんですが、その彼は「自分は今、ノルウェーにいる」という話をされてしまった。

でも、それは本当に自分の好きっていうものをかたちにしたいっていう思いだけで、大学の学びも変えて、実際に卒業後もそれに向かって突き進んでいるという姿勢だったので、僕はすごく感動しました。

町田
「自分の思いをかたちにする」というところに、岩本さん自身、惹かれているっていうことがあるんですか。

岩本
そうですね。

町田
なぜ、自分の思いをかたちにするというところに惹かれるんですか?

岩本
「人が本当にパッションを込めて、何かを成し遂げる」ということに幼少期から感動を覚えてきました。

自分も口だけじゃなくて、本当に手足を動かして、何かを成したいという心が強くあります。

町田
パッションが重要なんですね。

今、岩本さん自身が一番パッションを感じているのは、日本茶だと思うんですけど、その中でも特にこれ、というものはありますか?

岩本
日本茶に特化をしているので、この業界に対して若手としてできることを精一杯やっていくことが一番パッションを込めているところです。

というのも、テック業界と比較すると若手が全然いないので、その中で自分ができることってたくさんあるんですよ。

正直たくさんあり過ぎて、すこし手に負えないぐらいなので、それを1つずつ全力でやっていくということにパッションを使っています。

町田
ひろたさんから、「どの部分からやっていきたいんですか?」とコメントが来ています。

具体的でなくとも、いろいろ取り組むべきところがある中から、言える範囲でお願いします。

岩本
上流から下流まで押さえるという戦略があると思うんですけど、今、とある行政とお話をしていまして、実際に工場を取得することになりそうなんですね。

生産も押さえながら、独自のプロダクトを開発して、それを市場に出していくというところに今、注力をしている状態ですね。

あとは、ヨーロッパといった海外向けの商品開発は結構、依頼をいただいておりまして、海外に実際に行ってマーケット調査をして、そこに合うお茶をいろんなかたちで提供していくというところですね。

町田
「パッション」について先ほどお話がありましたが、アメリカに行く前から、それとも、アメリカに行ってからその気持ちに気づいたんでしょうか?

岩本
昔からあったとは思うんですね。

勉強も好きになってからめちゃくちゃしたし、お茶も好きになってからめちゃくちゃしたし、常に「好き」を追う人生ではあったかなと。

ただ、アメリカの体験というのはすごくデカかった。全く違った世界ですよね。

同じ年齢なのに考えていることが全く違って、圧倒的な衝撃を受けた。自分も行動しなきゃと考えたのが一番デカいですね。

町田
幼少期から好きなことをやってきたんですね。

岩本
そうですね。

町田
例えば、どういうことをされていたんですか?

岩本
僕の親の教育は、「勉強するな」というものでした。

小学校のうちは、勉強しないで、好きなものや興味の持ったことをすぐにやれという教育を受けてきました。

僕は、小学校1年で空手も始めたんですが、空手もずっと好きでひたすらやり込んで、今も指導員としてやっています。

お茶に出会ったのも、単純にテレビで見て、面白そうだなと思ったきっかけをすぐにかたちにしたからですね。

町田
空手やお茶と、勉強もそのあと好きになっていった。

岩本
そうですね。中学に入って何も勉強していなかったところからスタートすると、最初のほうはやればやるほど伸びるじゃないですか。

その繰り返しをしていくと、勉強自体も面白くなってくるので、それで好きになったという感じですね。

町田
「お茶を世界に」と考えた理由は何だったんですか?

お茶を世界に広めるために

岩本
僕らは、「世界に行って、その次に日本へ」という表現をしているんですが、やっぱり日本は逆輸入的な動きのほうがトレンドをつくりやすい。

お茶の特徴で1つ強調したいのが、ビールやコーヒーには、それぞれ、アルコールやカフェインがあったりして、人種や宗教によって飲めない人たちがいるんですが、お茶は、全世界の人、宗教とか民族も関係なく、全員が飲めるものなんです。

日本茶も自然な加工方法でカフェインレスにできますし、ノンカフェインにも実際にできるんですよね。

なので、日本茶の魅力や価値を世界中に広めたいという思いがあって、世界中を目指しています。

町田
日本の価値を広めたいというのはなぜですか?

岩本
僕が空手道や茶道といった「道」文化に親しんできたところがあるんですが、僕らの会社名「TeaRoom」である、「茶室」の中に、日本の「財」ってすべてあるんですよね。

掛け軸としての書だったり、お抹茶、茶器もそうですよね。

いろんな日本の財が集約されている「茶室」というものの中で僕は育ち、「もっと日本の価値や深みがあるのになんで気づいてくれないんだろう」というところがあった。

僕は、日本の価値についてちょっと広げて考えるようにはしていますね。

町田
岩本さんが考える日本の価値ってズバリ何ですか?

岩本
それは難しい質問ですね。最近、落合さんとかも「詫び錆び」と言っていると思うんですけど、ものに対して思いが込もっていたり、八百万神(やおろずのかみ)と言いますけど、すべてのものを大切にして、そこに工数がかかっていることに常に感謝をするというところですね。

礼や感謝、思いを入れるというところが僕は好きですね。

町田
思いを入れるという部分がすごく大事なポイントなんですね。

海外に実際、岩本さん自身が行かれていて、そういう思いが外国の方に伝わった経験はありますか?

岩本
それはものすごいありますね。外国人の方のほうが、聞く耳を持ってくれるんです。

違う文化なので、面白いなというふうに、本当に興味を持って聞いてくれるんですよね。

日本人は、ある程度分かっているからこそ、ちょっと踏み込めない部分もあると思うんです。外国人の方は全く0の状態だけど知りたいという欲求が強いので、実際に外国人向けに茶会をすると、ものすごい質問が飛んできたりします。

「お茶も平和や調和を目指すもので、人種が違えども同じ文化なんだよ」ということを知ることで、さらに新しい興味を持ってくれたりします。

町田
最後になりますが、今、岩本さんが困っていることって具体的にどういうことですか?

岩本
デザイナーが不足しています。強いコンテンツはあるんですが、それを伝えるデザインの力がものすごい必要になってくる。

僕らは新領域に対してアクションをしているので、そこに対応するようなお茶のデザインを考えないといけないんですね。

もし、お茶が好きでご興味があればご連絡いただければと思います。好きでもなくても僕が好きにしますので。(笑)

町田
ミッションやビジョンはどうでしょうか?

岩本
「日本の価値ある文化を次世代に繋なぐ」ということをビジョンにしているんですが、次の世代に日本文化を伝えたいというところが根底にありまして、そこに共感していただける方も随時募集しています。

町田
TeaRoomの岩本さんに配信していただきました。

困っていることがデザイナーの方、募集しているそうなので、実際に日本の文化に興味があるとか、お茶が好きじゃなくても岩本さんが好きにするぞっておっしゃっているので、ぜひ興味がある方はご連絡いただければと思います。

それでは、岩本さん、ありがとうございました。

岩本
ありがとうございました。


ありがとうグォ!シェアして一緒に盛り上げて欲しいグォ!
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