人材マーケットの「構造的な負」を解消したい。新しいご縁のかたちの作り方

本記事は、スプレディ佐古さん(@masaaki_sako)、柳川さん(@hirominnnn)のamiライブ配信の書き起こしです。

ライブアーカイブ

左:スプレディ株式会社 代表取締役 佐古 雅亮さん
右:Co-Founder & Community Designer 柳川 裕美さん

amiファシリテーター 松岡(以下、松岡)
今日はSpreadyの佐古さんと柳川さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

Spready 佐古さん(以下、佐古)
よろしくお願いします。

Spready 柳川さん(以下、柳川)
よろしくお願いします。

松岡
まず最初に、どのようなサービスをされているかお話いただけますと幸いです。

人の縁をつなぐB with C to Cサービス

佐古
僕らは、B with C to Cサービスで人の縁をつなぐサービスをやっています。

サービスに登録して頂いたSpreaderといわれる個人の皆さんを通じて、人と組織の新しいご縁のかたちをつくっていくモデルのプロダクトを今つくっています。

まだ会社を立ち上げて1年も経っていないので、作ったプロダクトを仮説検証しながら作っているという感じです。

松岡
B with C to Cモデルと、なかなか聞きなれないモデルなので、この辺りは紹介記事をご覧いただけるとより理解が深まるかなと思います。

そもそも、お二方はどのような経緯で起業したのですか。

“やりたい”に出会い続ける世界を求めて

佐古
たぶん事前記事のタイトルにもなっていると思いますが、僕はもともと、起業するつもりは一切なく、起業家になりたいとも全く思っていなかったタイプでした。

僕は、2008年にインテリジェンスという人材業界の会社に入って、それから10何年人材マーケットをやっていますが、ずっとこのマーケットをやっていくと、業界として抱えているペインがたくさん見えてきます。

そうした中で「今年34歳だし、残りの命の使い方をどうしようかな」と考えたとき、人材マーケットで自分が感じた「構造的な負」を解消するのが一番大事な使命なんじゃないかと思ったのがきっかけです。

松岡
人材業界が抱えているいろいろなペインとは具体的にどういうことだったんでしょうか?

佐古
めちゃめちゃあるんですけど。(笑)

僕の会社のミッションは「“やりたい”に出会い続ける世界をつくる」ですが、キャリアアドバイザーとして延べ1万人ぐらいの方とお話するなかで、「やりたいことに出会っている人がめちゃめちゃ少ない」ということを感じました。

転職を考える方でも、「これをやりたいから僕は生きている」と言える人はすごく少ないです。

でも、それは個人に責任があるのではなく、やりたいものにそもそも出会う機会が世の中にないんじゃないかと思っています。

転職しようと思わないと、新しい会社に出会うことってないじゃないですか。まさに、お見合い状態です(笑)

そこで僕らは、究極的には「自分達も含めて1人1人がもっとやりたいということに出会えて、それをシンプルにできる世界」をつくりたいです。

そのためにビジョンとして、「人と組織の新しいつながりをつくる」を掲げています。

松岡
たしかに転職を考えて、いわゆるエージェントさんから「こういう企業どうですか?」と言われ、初めて他の会社を知ることが多いですね。(笑)

佐古
1回の転職で、面接に行く会社は8社ぐらいだったと思うんですよね。

転職は人生で大きな決断となるにもかかわらず、現状は紹介された会社の中からお見合いのように出会って、結婚するようなものです。

この構造が変わらない限り、絶対ミスマッチが発生するよなという気持ちがありましたし、転職しないと人と組織に自由に出会えないというのはペインかなと思っています。

松岡
たしかに、自分の人生をどうしたいかという決断において、自分の価値観を基準に決断をするにするにはいささか情報量や機会が少ないと思います。

佐古
自分の生き方や価値観を醸成するには、基本的には他社とのふれあいがないと無理だと思うんですよね。

自己分析とかよくありますけど、机に向き合っていても、いい会社に出会えるものじゃないです。

だからこそ、自分自身の可能性やオポチュニティに、もっと自由に触れたりできる機会を持たないとやっぱりだめだなという感覚です。

そういう意味だと、一度にいろいろな会社に触れ合える機会って、新卒一括採用の時くらいですよね。

松岡
それ以降はなかなか一度に多くの企業と会う機会はないですね。

佐古
そういう状態だと、新卒の時にある業界に入ると、基本その業界の中で右肩上がりになるキャリアをイメージしてエントリーをして転職をするわけです。

それを見るたびに、「もっと違うかたちってあるよね」というのはずっと思っていました。

松岡
そういう思いを持たれたところで、共同創業者の柳川さんと一緒に共同創業されたわけですが、柳川さんとはどのような出会いだったんでしょうか?

「一緒に飲んだこともなかった」それでも共同創業したワケ

柳川
馴れ初めについてですね。(笑)

私は去年の年末まで、Rettyというグルメサービスをやっている会社の人事や採用担当をしていた際に、お付き合いさせて頂いていたエージェントの担当者さんが佐古さんでした。

なので、一緒に働いたことはないですし、もっと言ったら一緒に飲んだこともなかったです。(笑)

佐古
なかったですね。(笑)

もちろん、今は一緒に飲んだこともありますし、仲が悪いとかではないです(笑)

でも、会社を始めるまでは一緒にランチすらしたことがなかったんですよ。

柳川
信頼していたエージェントさんでしたが、それ以上でもそれ以下でもなかったという関係性でした。

松岡
そこからなぜ、一緒に起業するに至ったのですか?

佐古
僕のサービスの内容にも附随してきますが、法人の方はいろいろなシーンで人を探すので、その意見を聞くためにユーザーインタビューをしたのがきっかけです。

僕の場合だと、Spreadyのビジネスモデルの前に検討していた別のものがあって、その骨子描いているときに、業界の中に詳しい人とか、ユーザーになり得る柳川に、「このサービスどうなん?」と聞いたのが始まりですね。

柳川
初食事です、そのときが。(笑)

松岡
つまり、今までは「この人材どうですか?」というビジネス上の会話しかしていなかったところに、いきなり事業計画の相談がきたという感じですか?

柳川
でも、それこそ今までは1エージェントさんとしてのお取引だったんですけど、考えている課題感とか、人材サービスに対して抱いている思いがすごく一緒だなと思ってびっくりしたんですよ。

私も、採用領域には新卒で入った人材紹介に4年半と、直近の事業会社側の採用担当としての経験がありますが、今の人材サービスでは解決できない課題がいっぱいあるぞ、とずっと考えていました。

そんなときに連絡が来て、人材サービス側にいる人も同じ課題感や思いを抱いている人がいることにまずびっくりしましたし、すごく気が合いそうだぞと感じたのが最初のランチの感想でした。

松岡
その結果、事業計画の相談だけでは終わらなかったということですね。

佐古
そうですね。

今のSpreadyのかたちをつくったときに、いきなりプロダクトをつくり始めるのではなくて、全部アナログで仮説検証していたので、そのときに月に2回ミーティングに参加してもらったり、アイデアをもらったり、ディスカッションをしたりなど手伝ってもらっていました。

松岡
柳川さんのどこが一緒にやりたいと思ったポイントだったのですか?

佐古
告白みたいですね。(笑)

Spreadyのサービスは、だいたい100人に話したら共感してくれる人が10人ぐらいなんですよね。

柳川さんもおっしゃっていましたが、前提として気が合いそうというのもそうですし、進みたいベクトルや方向感が一緒だろうと感じたのが一番大きいですね。

一緒に働いたことはありませんでしたが、プロジェクトベースで一緒に働くうちに、柳川さんに対して感じていた価値観が合いそうという感覚が強くなり、ご一緒させてくださいと話したという流れです。

松岡
最初はいわゆるフルタイムはなくプロジェクト型で参加されていたんですね。

柳川
そうですね、土日とかに参加していました。

松岡
そこからなぜ柳川さんはフルコミットでジョインするといった決断に至ったのですか?

柳川
もともと、会社を退職する1年ぐらい前から、自分で事業をやりたいなという思いを抱いてました。

誰かと何かをやりたいなというぼんやりとした思いはありましたが、「誰とやるか、何をやるか、一緒にやりたいと思った人が私とやってもらえるかどうか」この3つ揃わないと実現しないなと考え、1年ぐらいかけて相手を探しているときに佐古さんに出会いました。

最初から、佐古さんの会社に入ろうと思っていたわけではなく、プロジェクトベースでお手伝いしていたのですが、去年の9月ぐらいのタイミングで作っていたサービスが、自分の子どものように思えてきたんです。

佐古さんと2人で描いていたサービスについて熱弁しているときに「あれ? なんか私、だいぶ熱入ってきているし、すごい本気になって考えているな」という瞬間があったので、これは一緒にやるしかないなと思ってジョインしました。

松岡
スタートアップの立ち上げに1から関わることに対して、心理的・金銭的な障壁はなかったですか?

柳川
そこはすんなり、やろうと思えた感じですね。

不安が全くなかったかと言うと嘘になりますけど、子どものように思えた瞬間に「もうやるしかないな」と思ってからは、迷いなく決めました。

松岡
柳川さんから、ずっと何かしら事業をやりたいと思っていたという言葉がありましたが、佐古さんも何か事業をやりたいと思っていらっしゃったんですか?

佐古
繰り返しになりますが、事業をやりたいというよりは、「自分の命を何に使うか」に悩んでいました。

30歳を超えて、人生を何かに懸けたいという想いが強くなってきて、結果として起業という選択をしたという感じです。

松岡
もともと起業をしたいというタイプではなくて、どう生きていくか、課題をどう解決するか考えた結果が起業だったということですか?

佐古
そうです。基本的にイシューから始まっているので、僕自身は、HR領域以外の事業をやることないと思います。

基本、HR領域のマーケットをどうにか変えたい、もっとあるべきかたちにしたいという思いから起業したので、今後たとえば「エンターテインメントの世界で第2の起業をします」ということにはならないですね。

やっぱり愚直にやることが大事

松岡
実際に2人で走られて数カ月経ちましたがいかがですか?

柳川
本当にいろいろありますね。

佐古
こういうインタビューや動画のメディアでもそうですが、起業家は基本的に輝かしいキラキラした面しか見せないし、僕も「こんな大変なことがあった」とかは話しません。(笑)

ただ話さないだけで、本当にいろいろ大変なことがあります。やっぱり愚直にやることが大事だなと思います。

松岡
具体的に、きつかったことを教えていただけないですか?

佐古
胃がキリキリするぐらいきつかた経験は幸いまだないですね。

柳川
まだないですね。

佐古
もちろんキャッシュは気になりますが、それで胃が痛むようなところまではいっていないです。

いろんな方のご縁に恵まれて、法人の皆さんももちろんですし、佐古とか柳川に力貸してあげるよと言ってくれているSpreaderの皆さんが150人を超えていて、そういう方々に支えられていただいております。

本当に、いろいろなめぐり合わせに感謝という気持ちです。

大人ベンチャーの戦い方

松岡
「サービスを紹介する中で、法人側からどのようなフィードバックが寄せられていますか?」という質問が来ているのですがいかがですか?

佐古
仮説検証の段階なので、好意的に皆さん見てくださるかなという気はしています。

松岡
B with C to Cモデル自体がなかなか聞き馴染みのないワードではあるので、まずは市場であったり、理解を深めにいくというフェーズということですか?

佐古
一番重要なのは、お客さんの何の課題を解決したいかだと思っています。

ビジネスモデルやマーケットといったマクロ的な話ではなくて、個人でも法人の方でもそうですが、どんなイシューを抱えていて、その課題を僕らのサービスでこう変えていきたいし、そうすれば御社はもっとこうなるよねという部分をいかに明確に描いて、相手にも見せられるかが重要だと思います。

松岡
ありがとうございます。

お二方のお話を聞けば聞くほど、お二人のスタンスや、起業に至るまでの経緯が大人ベンチャーのフェーズだなと感じました。(笑)

佐古
まあね。そうですね。(笑)

柳川
そうですね。(笑)

松岡
ぜひ、このSpreadyというサービスに皆さまもご期待いただければなと思います。

次回3月1日の放送は、どういう事業をやっているのかというところをより深掘ってお話させていただきたいと思いますので、ぜひそちらもご覧いただければなと思います。

それでは、本日はありがとうございました!

佐古
ありがとうございました。

柳川
ありがとうございました。


嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
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ami

起業家と未来の仲間をつなげる「ami」の公式noteです。 https://ami.live

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「起業家とサポーターがつながるライブアプリami」のライブ配信の様子を書き起こし、編集してお届けします。
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