20181009_アカデミスト柴藤さん

研究の「初めの一歩」をアシストする。研究者の認知度を上げるacademistの取り組み

本記事は、アカデミスト柴藤さん(@RShibato)のamiライブ配信の書き起こしです。

アカデミスト株式会社 代表取締役 柴藤 亮介さん

amiファシリテーター佐久間(以下、佐久間)
今回が2回目の配信になります、academistの柴藤さんです。1回目の配信を見ていない方もいると思うので、academistの簡単な説明をお願いします。

柴藤さん(以下、柴藤)
academistは研究者の方が研究資金を調達するクラウドファンディングサービスです。また、研究者の方の研究成果が出たときに研究成果をWebで発信するメディアも同時に運営しております。

支援者の方はただの寄付ではなく、研究者の方のレポートや、研究者の方と会う機会などを対価として受け取ることができるといったところがサービスの特徴です。

研究の「初めの一歩」をまず後押し

佐久間
動画にもあったと思うんですが、研究者の人には知名度が取れてきている一方で、研究をサポートする、クラウドファンディングに参加してくれる人の知名度をもっともっと上げていきたいとおっしゃっていました。どういう方法で知名度を上げていこうとしているんですか?

柴藤
最初はSNSを通じて宣伝しておりまして、あともう1つがacademist Journalという別媒体で情報発信しながら研究者の方々のファンをいかにつくるかといった取り組みを進めてきました。

最近始めていることが法人さんとの業務提携によってacademistを法人さんに活用いただきながら、結果的に我々のファンもどんどん増やしていきたいといった、そういった流れをつくったりもしております。

実は、ちょうど本日、人文系の研究者の方々を対象にした新しいサービスをリリースいたしました!

具体的には今、人文系の研究者の方って、論文ではなくて出版で研究成果を発信するっていう文化があるんですね。

ただ、出版って最小ロットがあったりして、なかなか5,000部出しますってやりづらいところがあったんですよ。

ただ、最近、小部数でも本をつくることができるという流れが出てきたので、そこでわれわれと組むことによって、小ロットをちゃんとニッチな層に届ける、という流れをつくっています。

佐久間
それは研究成果を出版化して、興味を持っている人にどんどん配っていくっていう、そんな感じですか。

柴藤
そうですね。人文系の研究者の方が、クラウドファンディングで本をつくりたいと、そのお金を集めて、そのお金を実際、小ロットの本の生産にあてていくっていう、そういったイメージですね。

佐久間
今、クラウドファンディングで投資家、サポーターとして参加してくれてる人ってだいたい何人ぐらいいるんですか。

柴藤
今は合計1万人ちょっとの方々がいます。

佐久間
多いですね。

柴藤
はい。ただ、先ほどの鈴木さん(直前に配信していたHiCustomer 鈴木さん)の話につながるかもしれませんが、もう一度支援しようって思ってくださる方がまだまだ多くないっていったところが課題です。

1回サポートいただいた方に複数回、研究分野を超えて支援が動くような仕掛けは今後、academistとしてつくっていきたいと思っているところです。

佐久間
前回も話されていた、ネイチャー誌に載った雷に関する研究の資金は160万円という事でした。160万円ってそんなに大きくないなと思ったんですけど、だいたい研究支援のサイズってそれぐらいなんですか。

柴藤
そこは分野によってくるところはあります。ただ、数十万円でもあれば最初の1歩を踏み出すことができて、その結果を使って、また国のお金にチャレンジするっていう流れができてくるので。

やはり1億円をいきなりドーンとお渡しするよりも、50万円をたくさんの方にお渡しして、そこで生まれた成果をもとにまた次のフェーズにいくっていう流れです。

まさにベンチャーファイナンスに近いっていう話を前回したと思うんですけども、そういう共通点があるのかなと思います。

サービス認知度向上への課題

佐久間
質問がいくつかきているので紹介します。(配信画面を見ながら)うんちゃんさんから「どういうのに支援が集まりやすいんですか」っていう質問です。

柴藤
やはりアマチュアのファンの方々がいらっしゃる分野の支援が多いです。

例えば、宇宙とかの、天文のプロジェクトであれば、休日に望遠鏡を持って天を、空を見られてる方っていらっしゃると思うんですね。その方々のサポートは得やすいですね。

あとは、化石等の研究であれば、日ごろから博物館に行かれている方々からのサポートは得やすかったりします。

佐久間
なるほど。では、マッキーさんから質問です。「法人と組むときに難しかったことはありますか?」

柴藤
はい。お互いのメリット・デメリットをきちんと調整をして、どこまで具体的な業務に落とし込むかっていうところをきちんとやることが非常に重要なのかなと思っています。

スピーディーに提携を進めていくためには、当たり前ですけど、きちんと言葉に落とし込んで、私たちはこれが実現したくて、御社はこれを実現したいから、私たちはこういうスキームにしようっていうやり取りが必要です。

とにかく具体性っていう部分をとことん気をつけることが重要なのかなと思っています。

佐久間
勉強になりました。(笑)リサさんからの質問で「資金面以外にどういうサポートが研究支援という文脈からできるか」っていう質問なんですけど。

柴藤
そうですね。結構最近、マンパワーを研究に費やすっていう流れが世界的に進んできてまして。Zooniverse(ズーニバース)っていうサービスがアメリカで動いてるんです。

例えば、銀河の写真を研究者はたくさん持っているんですが、それを分類したいっていう課題があるんですね。

ただ、なかなか機械では分類できなかったり、人の目が必要なシーンがあるんですけども、そこで課題を細かく区切って、この銀河が右巻きか左巻きかそれともどれでもないか、それ以外かっていうことをどんどん出していって、個人がそれを分類するっていう流れが出てきているんです。

そういうことってたぶん、いろんな業界、いろんな研究分野に使えてくるので、非常に面白い動きだなと思ってます。

佐久間
そういう情報もacademistに載ってたりするんですか。

柴藤
今、われわれはそこまでできていないんですけれども、ニーズは少なからずあると思うので、うまくサービスに落とし込めればわれわれもチャレンジはしてみたいと思っています。

佐久間
では、最初の話に戻って、クラウドファンディングをサポートしていく側の認知度どんどん上げていきたいと。そのために、法人提携など進められてますが、次はこういうチャレンジをしたいっていうものって何かありますか。

柴藤
そうですね。今、クラウドファンディングというものを進めているんですが、もっと「研究者の認知を上げていく」っていうところにしばらくは集中したいと思っていますね。

クラウドファンディング以外にも、例えば、企業さんがこんな研究者と会いたいっていうニーズがあったときに、

academistと一緒に研究者の方を募集し、企業さんがバックについたかたちでクラウドファンディングを一緒に進めていって、研究者側の認知度をどんどん上げていくっていうことをやっていきいたいと思っています。

佐久間
じゃあ、まずは、認知度をどんどん上げていくっていうところですね。

柴藤
そうですね。

佐久間
その中ではBtoCだけじゃなくて、法人と提携してやっていくっていうことも今後どんどんやりたいと。

柴藤
そうですね。まさに。

佐久間
柴藤さんはすごいパーフェクトな人に見えるんですけど、苦手なことってあるんですか。

柴藤
苦手はたくさんありますね。いろいろあるんですけど、特に苦手なこと…、何もできないことですね。

4月から投資もいただいて、チームも増えてきたんですけども、じゃあ、一体自分が何のプロなんだろうと思ったときに、どれも中途半端なんですよね。

そう考えると、全てが苦手っていうふうに最近思ってしまっていて。そこが最近の課題で、どうやって自分が会社のバリューを高めるために仕事ができるかっていうのを最近は常に考えて動いています。

佐久間
その中で仮説として、こういう強みを身につけようと思ってることって何かあるんですか。

柴藤
そうですね。やはりacademistの理念を広げるっていうところに関しては、自分が創業者として、そこに1本筋は通してうまく伝えていきたいなと思ってるんです。

ただ、一方でそういった伝えることをとっても、広報さんのほうがプロなので…なんて感じで悩んでますね。

佐久間
理念を広げていくということですね。自分のポジションについて悩んでいる柴藤さんでした。ありがとうございました。

柴藤
ありがとうございました。

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