20181119_ASTINA儀間さん

「はんだ付けの魅力って?」事業づくりとモノづくりの大きな差

この記事は、ASTINA儀間さん(@astinagima)のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社ASTINA CEO 儀間 匠さん

amiファシリテーター森(以下、森)
儀間さんは2回目のご登場です。前回、ライブ配信してどうでしたか?

ASTINA儀間さん(以下、儀間)
いろいろな角度から質問をいただいて、自分が気づいていなかった自身の仕事の楽しさを客観的に見れたのでよかったと思います。ありがとうございました。


今日も皆さん、どしどしコメントをいただければと思っております。

まず、今日初めてご覧になっている方もいらっしゃると思うので、サービスのご説明をしていただいてもよろしいでしょうか。

儀間
分かりました。

弊社ASTINAは、「普段使いのロボティクス」をコンセプトに掲げてプロダクトを開発しています。

「普段使いのロボティクス」ということで、家の中で使えるロボットをつくっている事業ですが、その第1弾として、自動で衣類を折りたたんで仕分けてくれるタンス「INDONE」を開発しています。


前回、どうしてこの「INDONE」をやっていくのかというのお話を聞いて、私が一番にハッとさせられたのが、「家具にロボットをインストールする」というお話でした。それにすごく感動したんですよね。

コメントも「たしかに!」とみんな共感していましたね。

前回は「どうして家具にロボットをインストールするの?」「どうしてものづくりが好きなの?」というお話を伺ったので、今日は組織面のお話を伺えたらなと思っております。

今までものづくりが好きでずっとやってこられたとのことですが、今と昔の違いというと、組織面においては、自分で会社を持ったということだと思うんですね。

そうすると、ものをずっとつくるということだけじゃなくて、仲間集めや資金集めもご自身の仕事になってくるのが大きな違いなのだろうなと思っています。

ちなみに今、ASTINAさんは何人でやられているんですか?

儀間
僕を合わせて正社員が3人と、アルバイトが6人ですね。


仲間集めはどのようにされたんですか?

儀間
共同創業者がいまして、そのつながりで社員がもう1人ジョインしてくれたんです。あとは、共同創業者がもともと学生の時にロボットサークルに入っていたので、その縁でアルバイトの学生さんが来ている感じです。


組織的にはロボットづくりが得意で、好きな人が揃っているんですね。

儀間
そうですね。全員エンジニアみたいな感じです。(笑)


すごい! ロボットサークルみたいな。(笑)

儀間
ロボットサークルみたいになっていますね、今。


そんな全員がエンジニアという状況の中でも、会社になった以上は、たとえば会計とか、バックオフィス的な業務が発生するじゃないですか。それはどなたがやられているんですか?

儀間
僕と、あとはファイナンスを見てくれる顧問の税理士さんと、リモートで仕事をしているパートさんが1人いまして、その人にお願いしています。

バックオフィスに関しては本当に1年生のような状況なので、ちょっと大変です。

モノづくり以外のむずかしさ


それは、最初「会社やるぞ!」と思い立ったすぐあとに、「損益計算書書こうかな」というようにやり始めることができたんですか?

儀間
できないですね。(笑)


どうされたんですか?

儀間
今、うちの会社は2期目なんですよ。1期目は受託開発の会社としてやっていました。その頃は、受託した仕事をただやり続けていました。なので、営業もしたことはなかったです。

仕事をひたすらやり続け、「なんか1期目終わったな」という感じでした。

2期目で「自社で開発をやりたい」と思い、資金調達をしました。そこで初めて、投資家さんに「PLとBS書いて」「事業計画を書いて持ってきて」と言われて、そのあと急いで調べて書きましたね。


今、すごいさらっと「調達した」と言っていたんですけど、大丈夫だったんですか?

儀間
前職のときに、ベンチャーキャピタルさんや投資家さんと関係があったのでその方たちに見てもらい、ブラッシュアップしてもらいました。その部分に関しては大丈夫でしたね。


調達が終わったあと、収支が分かるものや、決算書類を組み立てるのが難しかったということですね。

儀間
いやー、難しいですね。


そこはググってどうにかしたんですか?

儀間
いえ、いろんな人に聞いています。

この界隈のほかの社長さんに、「ちょっとご飯行きませんか?」みたいに誘って。


突然?(笑)

儀間
はい。突然、「教えてください」とお願いして、勉強させてもらっていますね。


そのあたりは、今までの畑とは全然違ったところですか?

儀間
そうなんですよ。なぜか分からないですが、「ものづくりができればほかのこともできる」という謎の考えに陥っていました。でも、資金調達とかの知識が全然ないことに気づいて「ヤバい!」となった。(笑)


そこで気づいたんですか!?(笑)

儀間
そうですね。「会社をつくるのはものづくりとは全然違う能力なんだ」と。


気づいたのがそのときなんですね。(笑)

儀間
はい。たぶん調子に乗っていたんだと思います。いろんなものづくりに携わらせていただいて、実績もあったので、「これなら全部うまくいく」と思っていたんですけど、全く別ものでしたね。

1回、そこで頭を打ちましたね。(笑)


ちなみに、それはいつ頃の話だったんですか?

儀間
それが今年の1月から3月あたり。


年始は大変でしたね。

儀間
大変でした。(笑)「あれ?」みたいな。


「これ、ものづくりじゃないよ」となった。でも、それも含めて今のものづくりにつながっているんですね。

儀間
そうですね。


たくさんのコメントが来ています。「受託を受けていたけど、どうしてプロダクトづくりへ?」

この受託開発から自社開発に移ったきっかけはありますか?

儀間
自社で何かつくりたいなとはずっと思っていました。

去年、受託で20件ぐらいやらせていただいていて、もうだいぶいろんなノウハウも溜まってきたし、こけることはないと感じたので、自社開発に移ったんです。

ただ、移ってすぐこけたんですけど。(笑)


バックオフィスの両輪を回す必要があった。

儀間
そうそう。「あれ?」みたいな。


「こんなはずじゃ!?」となった。(笑)

もともといつかはやりたいなと種はずっと温めていて、受託を通して実績とかノウハウを溜めた上で自社開発をやり始めたというのが、今回の流れということですね。

そして、バックオフィスに苦しんだと。今はノウハウは溜まってきているんですか?

儀間
いやー、溜まってきていると言っても、このスタートアップ自体が動き出して11カ月目なので、難しいところもまだありますね。採用とか。


今はロボットサークルに近い状態だと思うんですが、採用はどこに難しさを感じますか?

エンジニアもビジネスサイドも悩みは同じ

儀間
僕らはハードウェアのエンジニアなので、たとえば、ビジネスサイドを手伝ってくれる人が何に興味を持っているか分からないんですよ。

「何をすれば、どの仕事をしてもらえば、この人たちが楽しいと思えるのか」というのが分からない。


なるほど! われわれと逆ですね。

儀間
たとえば、エンジニアのバイトの人の中に、「はんだ付け200カ所やりたい!」みたいな人がいるんですよ。

僕らは「ああ、そうか」という反応になるんです。


「はんだ付けね」みたいな。(笑)

儀間
でも、ビジネスサイドの人たちには、全然分からない領域のようなんです。


「はんだ付け?」みたいな。

儀間
はい。逆に僕たちも、何をすればビジネスサイドの人たちが本当に楽しくなるかが分からない。


商品を売ってほしいといった要件はあるんだけど、実際にその人を引き抜くために、その人に与えるインセンティブが分からないということですかね?

儀間
やりがいが分からないんですよ。そこが今、悩み中ですね。


実際に面接はされているんですか?

儀間
いや、これからですね。たとえば、求人サービスを使うときに、「うちはこういう会社でこういう楽しさがありますよ」というアピールポイントを、ビジネスサイドについて書けないというのが、今の悩みです。


たぶん、儀間さんが面白いと思っていることを書いていいと思うんですね。

儀間
本当ですか?


それに共感してくる人はいると思います。

皆さんも、「こういうジョブディスクリプションを書いたらいいんじゃないか」というアドバイスがあったらぜひコメントでお願いします。

儀間
お願いします。


さっそく「どういう世界観を実現したいのか聞きたい」というコメントがきています。

儀間
世界観は、「家の中にロボットが馴染んでいる世界」ですね。

ロボットと聞くと、「家の中にドラえもんみたいなのがいて」という話になると思うんですけど、それはまだ見えない世界なんですよね。

そこにはもう1歩クッションが必要で、タンスとかキッチン用品とかテレビといったものに対して、見えないようにロボットを入れていくことが必要なんです。まずは、その世界観をつくっていきたいと思っています。


その第一段階が、家具にロボットをインストールするということなんですね。

今は、採用で困っているということですが、そうすると、評価制度をつくるというような組織づくりを今、重点的にやられているんですか?

儀間
まだそこまではいけてないですね。

ただ、「今、働いてくれている人たちにとって何が価値になるのかな」ということを考えています。


会社のミッションにあたる部分を考えているんですね。

儀間
まさにそうですね。


そういう部分は自分だけで考えるんですか?それとも、共同創業者の方と一緒に考えるんですか?

儀間
一緒に考えますね。

何もない状態では話が進まないと思うので、要素を因数分解した上で、草案を持って話すような感じですね。


ダイレクトなものづくりとは違うんですけれども、やってみてどうですか?

儀間
今までと全く分野が違うので、すごく悩みますね。


仮説は立てられますか?

儀間
仮説は立てられますが、マーケッターの人が読んでいるような本を読むと混乱するんですよね。


一緒だ!(笑)

私はノンエンジニアサイドなので、最初にエンジニアと話したときに言語が通じなくて困ったというギャップを感じたんですけど、それの逆バージョンということですね。

儀間
はい。だから、本を読んでも「何が言いたいんだろう?」という状態になっちゃうんです。(笑)


「この本、何が言いたいの?」みたいな。

儀間
はい。マーケティング周りではけっこう売れている本なのに、分からない。


たしかに、エンジニアサイドの方が起業されると、そういった悩みを抱えるのかもしれないですね。目下のところ採用は、ビジネスサイドを固めるための採用ではないんですね。

儀間
はい。


今、職場の雰囲気はどんな感じですか?

儀間
職人というとおかしいんですが、ものづくりに対して愚直に挑戦していく雰囲気ですね。


みんながロボット大好き?

儀間
全員そうですね。ロボットに関係するか、ものづくりをずっとやっていた人間で構成しています。


「こんな人が合いそうだな」という感覚はありますか?

儀間
人間には2タイプあると思っています。前者は、「こういうことがやりたいんだけどハードルが高くてできないんだよね」と言っているタイプの人。

後者は、「うまくできないんだけどとりあえず何かつくっています」という人です。その両者のうち、僕は、ものづくりが本当に好きだと言えるのは後者だと思っているんですね。

後者の人たちはほぼ採用しているので、そういう人が合うと思います。


ビジネスサイド的に言うと、「行動力がある人」ですね。

儀間
そうです!


イメージとしては、まずは御社が実現しようとしている世界観にすごく共感してくれる人。ロボットが好きな人。あとはとにかく行動して、自分で仕事をつくれるような人を募集しているということですね。

儀間
そうですね。


皆さん、時間が来てしまいました。

そうしましたら、今、聞いてくださっている方、ビジネスサイドの方もいらっしゃると思うので、ぜひ儀間さんに「こういうジョブディスクリプション刺さるんじゃない?」というコメントを、カンパニーページでも寄せていただければと思います。

儀間
よろしくお願いします。


儀間さんでした。ありがとうございました。

儀間
ありがとうございました。

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