20181214ami_REMETIS右納

「本質的な仕事に集中できる環境を」不動産情報プラットフォームを自ら立ち上げた理由

本記事は、REMETIS右納さんのamiライブ配信の書き起こしです。

RESTAR株式会社 代表取締役 右納 響さん

amiファシリテーター町田(以下、町田)
よろしくお願いいたします。

REMETIS右納さん(以下、右納)
よろしくお願いします。

町田
今、何をされているのかのご説明を簡単にしていただきます。

右納
われわれRESTARは、投資ファンド、デベロッパー、金融機関のような比較的大きな不動産の売買をするようなプロの投資家向けの情報を検索したり、不動産の価値分析をできるツールを開発しています。

町田
toB向けのサービスをされているということですよね。

右納
そうですね。toBで、不動産業界に特化しています。

町田
サービスにはどういった特徴があるんでしょうか?

右納
私は前職が投資ファンドで、不動産投資の実務をやっていたんですけども、そのときにやっていた業務の1つとして、ある不動産に投資しようかなと思ったら、その周りの物件の空室率を調べるというものがあるんですね。

たとえば、その辺りの空室率が非常に低ければすごい人気のエリアということになるので、今後賃料も上がっていくよね、みたいな分析をするんですね。

ですが、そういった情報を調べるのがすごい面倒なんです。そこで、そういった情報を任意の場所で簡単に、しかもいろんな情報を必要に応じてパッと調べられるというところにフォーカスしてやっています。

町田
今までまとまっていなかったものをまとめて、本当に欲しい情報だけ効率よく取りだすことができるデータベースというイメージでしょうか?

右納
そうですね。

公表されている情報はわれわれがそういったかたちで集めてきているんですが、それ以外にも、プロの投資家は自分の社内に過去検討した案件の情報がたくさんあります。実はそういった情報も整理されておらず、検索できるような状況になっていないんです。

なので、そういった各会社の社内情報も一緒に検索できるという機能もつけて、1つの地図で全部見ることができるようにしています。

町田
右納さんが不動産のプロダクトに行きついたのは、どういった理由があったんでしょうか?

右納
学生のときに会計士の資格を取りましたが、監査法人には入らずに、企業のM&Aやそのアドバイザリーを行うPwCという会社に入社しました。

そのチームの上司が不動産をやっていたこともあり、不動産に興味を持って転職して、投資ファンドで不動産の投資を行っておりました。

企業については、それこそユーザベースさんがやっているSPEEDAのようなデータベースがあって、簡単に情報検索ができて分析も簡単なものはパッと終わりますよね。

一方、不動産についてはそもそもデータがない。集めるのも大変だし、忙しい中で集められないから、やりたい分析もできない。

「こういう分析ができたらもっと面白いのにな」という経験がいくつかあり、それなら自分でやろうと思って会社を始めました。

町田
情報の整理に手間がかかりすぎるという課題を解決したいという思いから起業された?

右納
シンプルに、自分がやりたい分析があるのに、できないことにイライラしていました。(笑)

あとは、ほかのプレーヤーもそういう分析ができてしかるべきだなと思い、起業したというところですね。

町田
右納さんの中で、分析業務は優先度が高いものだったんですか?

右納
それが単純に楽しかったというのが1つあります。

投資家として自分がお金を出して投資するにあたって、「これぐらいは知りたい」といったことが、時間の制約や情報の制約で調べることができないというのがもどかしいなと。

町田
実際に起業されると、やはり前勤めていた環境とは変わってくるじゃないですか。

そこに対する恐怖心とかいうのはなかったんですか?

右納
ありました!

前職の上司に「起業するから辞めます」と言うときは手が震えるぐらい緊張して、「俺、言っちゃったよ!」「これ、言っちゃたら引き返せないな」と思いましたね。

とはいえ、身の回りに起業していた方もいましたし、幸いなことに会計士という資格があり、自分がそれまで積み上げてきたキャリアにもそれなりに自信があったので、何とかなるだろうと思いました。

それから、一緒に起業したエンジニアのCTOが非常に優秀だったということも大きいです。

簡単に彼の紹介をすると、東京大学の大学院でいわゆる人工知能の研究をしていて、日本で一番強い囲碁棋士に勝った囲碁AIもつくっていたような優秀なエンジニアなんです。

彼が、「最悪、俺がちょっといけてる人工知能をつくれば食っていくことはできる」と言ってくれたので、お金のほうも何とかなるだろうという安心感はありましたね。

町田
一緒にやられている方とはどういうきっかけで会われたんですか?

右納
最初は、自分自身がエンジニアリングをできないので、外注を考えていました。そこで見積もりを出してみたら、これがなかなかの値段で。

信頼感が薄いと、しっかりしたものを作ることが出来ないと思って、エンジニアを探していた中で、共通の知人を通して知り合ったというところですね。

町田
右納さんが考えていたアイデアを話したら、「一緒にやろう」というふうになったんですか?

右納
そうですね。「ちょっとやってみよう」ということで、最初はランニングの期間がありましたけど、面白そうだから一緒にやろうということで、専念して今やっているということですね。

町田
不動産に関するデータの課題が見つかったから、不動産分野に取り組んでいるのであって、また違う分野でやる可能性もあったんですか?

右納
そうかもしれないです。不動産の投資ファンドに転職しましたけど、別のアセットの投資ファンドに転職したら、また別のことを思ったかもしれないし。

その転職先で課題を感じなかったら、そもそも起業しなかったと思うので、私自身は、起業したくて起業したというよりも、課題を解決をしたくて起業したというところですね。

町田
仲間と2人でスタートされたと思うんですけど、実際に今、始められてどうですか?

右納
思った通りには全然いかないです!(笑)

それこそ、エンジニアは「これぐらいだったら3カ月でできるよ」と言ったとしても、全然3カ月じゃできない!

当初のスケジュールよりも大幅に開発に時間はかかっていますし、その辺りは思った通りにならないです。

今まで、大きな会社の看板があってやってきましたが、自分1人でやると全く違って、思う通りにいかないこともあり、そこはチャレンジングで面白いかなと思ってやっていますね。

町田
逆に、やってみてよかったなと思うこともありますか?

右納
起業は自分のお金と時間、人生を賭けてやっていることなので、会社員として働いている時と比べると、責任や主体性が違います。

危機感のレベルが全く違うので頑張ってやりますし、プレッシャーもあって熱中できるというのはいいことかなと思っていますね。

町田
はるかさん、ありがとうございます。「きっとこのサービスが広まれば、より本質的な業務に特化できますね」とコメントがきています。

右納
そうですね。よく分からないデータの整備を、黙々と夜遅くまでやってもあまり面白くないですよね。その時間を削減して、営業やほかの分析ができれば、より生産性も上がると思っています。

町田
起業していいところはけっこう出ますけど、本当のリアルな部分ってなかなか表に出ないですよね。

右納
ほかの起業されている方の話を聞いても、皆さんポジティブで楽しそうにやられているので、やりたいことをやれるというのはいいことだと思います。

少なくとも自分自身の人生にとってはよかったかなと思っていますね。

町田
最後に、今、困っていることをお聞きしたいです。

右納
人材を鋭意採用中ですし、お客さんもぜひ欲しいなと考えています。

町田
ユーザーの対象としては不動産の方ですね。

右納
不動産会社や金融機関の方で、弊社サービスに興味を持っていただける方がいらっしゃいましたらぜひご連絡いただけるとうれしいです。

町田
第2回目のほうではもう少しプロダクトお話をお聞きしたいと思います。本日はありがとうございました。


嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
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2019年11月15日amiはINITIALに生まれ変わりました。スタートアップの今と未来を徹底解説。資金調達をはじめとした定量面での分析情報、起業家や投資家への独自取材による充実のコンテンツをお届けします。https://initial.inc/
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