20181126_InnerTechnology三好さん

「グロースの方法?そんなことより人間の内側を学びなさい」僕を内的探求にいざなったシリコンバレー・レジェンドたちの言葉。

本記事は、Inner Technology三好さん(@dice344)のamiライブ配信の書き起こしです。

Inner Technology 三好 大助さん

amiファシリテーター町田(以下、町田)
Inner Technologyの三好さんにお話をしていただきます。よろしくお願いします。

Inner Technology三好さん(以下、三好)
よろしくお願いします。

町田
三好さんは今、どういうことをされているのか、簡単に説明していただいてよろしいでしょうか。

三好
僕は、孤独に戦っている起業家の方々の1対1のメンタリングサービスを提供したり、ベンチャーから大企業まで、チームや組織を進化させていくための講座、グループセッションを提供しています。

町田
今日は、なぜそのサービスを始めたのか、原体験のお話をお聞きできればと思います。

まず最初に、三好さんが今のサービスを着想するに至った背景をお聞きしたいと思います。

結局は人間関係が課題だった

三好
今は脳科学の理論や、人間の意識の成り立ちなどを探求して、それを共有するということをやっているんですけど、もともとはずっとインターネットの畑にいました。

バングラデシュという国に3年いて、ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行のインターネットの事業部で、遠隔医療や遠隔教育のシステムの立ち上げをやっていました。

そのあと、Googleの東京のオフィスに行き、事業の立ち上げや、事業開発をやらせてもらいました。

その後は、アメリカに渡って、現地のアクセラレータのような機関でトレーニングを受けたり、スタートアップで働いていました。

サンフランシスコには3年半前までいたんですよ。現地で働いていると、すごくコミュニティの密度が濃くなって、会いたかった人に会えるという状況でした。

僕はグロースを専門としていたので、プロダクトを成長させる、その手法に興味がありました。有名な起業家や、投資家、グロースのプロなど、40人以上にインタビューしたんですよ。

さぞ秘密の情報を聞けるんだろうな、と考えてましたね。

※本文中の写真は、amiライブ画面のキャプチャーです

町田
たしかに、期待しますよね。

三好
馬力には自信があったので、アポを取りまくってスケジュールをどんどん詰めていったんですよ。3カ月ぐらいひたすら、インタビューしていました。

そこでびっくりしたのが、「こういう業界のBtoBサービスで、こういうモデルのグロースだったらこのURL見るといいよ」みたいに説明されたこと。

町田
秘密の話は聞けなかった。(笑)

三好
ちゃんと教えてくれる人もいたんですが、「これ見たらいいよ」で終わるんですよね。もっと直接的に秘密を聞けると思ったら、「この辺りを読んだらいいよ」とか言われてしまった。

40人以上に話を聞きましたが、その内の半数近くの人が、「グロースの仕組みや精度も大事だけど、それ以上に人間関係やマネジメントが大事なんだよ」と言っていました。

「やっぱり人間関係の部分が永遠の課題なんだよね」と、投資家の人や、有名な起業家の方々にも言われました。

そこで初めて、今、取り組んでいる手法の1つ、NVC(共感的コミュニケーション)といわれる人間関係を扱う心理学や、U理論といわれる意識変容のプロセスを、組織変革に当てはめた手法など、いろいろ教えてもらったんですよね。

「KPIを達成する手法が大事なのでは?」と思ってインタビューしたら、「いや、そんなものはいくらでもある」ということでした。

町田
もう世の中にあるということですね。

ノウハウを皆が知っていても、なぜできないのか?


「なんでそれをみんな知っているのにできないと思う?」と言われて、確かにどうしてだろう、と思いました。

それを運用する人の意識もセットで扱わないと駄目なんだということですよね。

3年半前の状況ですけど、「資本がなくなるまでに特定のKPIを達成すればエグジットできる、達成できなければ失敗」という短期マラソンのような現実がありました。

Dropbox、Evernote、Uber、いろんな人の話を聞きましたが、ここだけの話という感じで、メディアに出ていない内側の状況や人がぼろぼろになっていく経験談を教えてくれたんですよね。

どれだけ優れたアプリケーションがあっても、肝心のOSのバージョンが古ければ機能しないように。どれだけ優れた仕組みがあったとしても、それを動かす一人ひとりの意識や関係性の質が伴わなければ機能しないのだと、痛感させられましたね。

町田
そもそもグロースハックに興味を持たれたのはどういう理由だったんですか。

三好
グラミン銀行に行っていたくらいなので、「社会をどれだけよりよくできたか」で、自分の名を上げたいと思っていたんですよね。

どれだけ素晴らしいビジョンがあっても、それを具体化させ社会に根付かせるためには、マーケティングやグロースの手法が大事だとGoogle時代から思っていました。

町田
そうだったんですね。

三好
具体的な話をすると、最初のシードのフェーズ、メンバーが10人くらいの段階で資金調達をしたとき、「プロダクト側と、数字を伸ばしたい側のメンバーの価値観のすり合わせ」にどこも苦労するということ。

プロダクトの担当者は、「いい製品、いいプロダクトをつくりたい」と思っているわけですけど、そこにはデザインの美学もあるわけじゃないですか。

一方、経営者の立場からすると、純粋に数字も追う必要があるので、お互いにバッティングすることもあるわけですね。

「数字を上げようと思ったらこういう仕様にしたほうがいい」「いや、デザイン的にはそれはどうなの」みたいなやり取りが生じる。

答えのない問答だと思うんですけど、その対話をどうデザインしていくのかが重要になる。

組織の中で、一人ひとりの内側にある本当の感情が安心してシェアできる人間関係を、いかにつくれるか。そしてその感情をどう扱うと、無自覚な行動パターンを越えて、本当に望む現実を創れるようになるのか。

そういったノウハウとかテクニックというのが実はたくさんあって、世の中に広まってないのがすごくもったいないと思ったんです。

サンフランシスコに「Search Inside Yourself」という、Googleからスピンオフして脳科学の研究所があるんですよ。そこにGoogle社員の関係をたどって行きました。

そこをきっかけに、マインドフルネス、NVC、U理論といったインナーテクノロジー(内的変容を促す技術)を、統合的に研究しようとしている人たちに多く出逢うことができました。彼らと出逢い研究活動やプログラムづくりを共にした経験から、日本でももっと、こうした技術を広めることが出来たらと思って、今の活動をしていますね。

町田
サンフランシスコはスタートアップが多いと思うんですけど、そこでもマインドフルネスといったことに取り組めていないところが多いんでしょうか?

三好
取り組むことが正しいわけではもちろんないですが、意識しているところはすごく多いと思うんですよね。

サンフランシスコは、ヨガ、瞑想、ヒッピーカルチャーといった、スピリチュアルな文化のメッカだったこともあり、人間の内面を扱うことに意識が高い人が多いんですね。

「ダイスケ、瞑想を朝やってないとかヤバくない?」みたいに言われるので、「そんなテンションなの?」と驚くわけですね。

「今日朝6時からヨガしてから出勤するから」と言われて、いざ公園に行くと、「あのスタートアップだ」と分かる人たちが集まっていて、ヨガをしながらミーティングをしていましたね。

町田
実際に、そういう文化があるんですね。

三好
意識高いですよ、本当に。

町田
そういう文化があっても、短い期間で結果がもとめられる側面もある。

三好
そうですね。基本はそうじゃないですか。そういうものがスタートアップとも思っていますし、それが悪いわけでもない。

短期的にKPIを追っかけてやり詰めるだけだと、エグジットがうまくいき、プロダクトもよくてたくさん売れたけど、肝心の「人」については、ファウンダーや経営層含め、みんなボロボロになってしまうことがある。

エグジットしたものの、イマイチなプロダクトってありません?僕の主観ですけど、けっこうあると思うんですよ。レースには勝利したけど、持続性はどうなのかという話ですね。

人間がプロダクトを生み出す以上、人もプロダクトも、両方を満足させる事業創造の生態系を作れるはずだと思いました。

今はあまりにも「人」という観点が欠けている感じがするので、そこも重視する考えを広められたらいいなと考えています。

町田
サンフランシスコには、そういった部分がうまくいっている企業があるんですか?

三好
もちろんありますよ。

200人~300人の規模に人が増えてからというフェーズであると思いますが、外部からファシリテーターを専任で雇ったり、人材育成の担当者を、チーフオフィサー的に入れる会社がありますね。

数十人のフェーズだったとしても、人の内側を扱うマネージメントの技術が、属人的ではなく、もっと当たり前に使えるものとして広まればいいなと思っているんですよね。

町田
コメントでもよしたかさんから、「プロダクトとして、数字を求めるのか葛藤がありそう」と来ていますね。

三好
実際にすごくありますよね。

町田
実際に?

三好
僕は継続率などの数字の部分を担当していたので、その数値を外したら僕の給料や昇進に関わるわけじゃないですか。

一方デザイナーは純粋なデザインの美学もあり、それも理解できるんですよね。

町田
時間が来てしまいました。次のライブ配信は、どういうふうにしましょうか?

三好
具体的に、チームの中でどういう課題が生まれて、それをどういうふうに扱うのかということをオンライン講座のようにやっていこうと思うので、ぜひ一緒に参加をお願いします。


嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
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ami

起業家と未来の仲間をつなげる「ami」の公式noteです。 https://ami.live

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