海外ホームレス、内定ゼロ。逆境を越え続ける「イケてる」生き方の原点

本記事は、イケてるやつら ヨビさん(@Yobimar_gatinho)のamiライブ配信の書き起こしです。

起業家紹介

株式会社イケてるやつら 代表取締役 キム ソンヨブ

動画版ライザップ「MOOCRES」

amiファシリテーター 松岡(以下、松岡)
本日は、MOOCRES(ムークリ)という動画クリエイターの育成塾を運営されている、イケてるやつらのキムソンヨブさん、通称ヨビさんにお越しいただきました。

よろしくお願いします。

株式会社イケてるやつら ヨビさん(以下、ヨビ)
よろしくお願いします。

松岡
具体的にMOOCRESはどのようなサービスなのか、簡単にお話いただいてもよろしいですか?

ヨビ
MOOCRESは完全な未経験の方が半年後には、Premiere Pro(プレミアプロ)やAfter Effects(アフターエフェクト)といった動画作成のツールを駆使して、報酬をいただけるクリエイターになっていただくスクールを運営しております。

松岡
なるほど。いわゆるド初心者が180日で動画のプロになれるというイメージですね。

どのくらい素人でも大丈夫なのですか?

ヨビ
1期生の方には、ダブルクリックが分かっていない方もいましたが無事卒業されました。

そのレベルの方でも、今は10、20万円の案件を普通にやっています。

松岡
180日でそこまでできるようになるのですね。

ヨビ
かなりカツカツな日程で、やらせてもらっています。

松岡
この動画版ライザップのMOOCRESさんについてもお話を伺いたいところではありますが、2回配信があるので今日はヨビさんのMOOCRESをつくるまでの経験をお聞きしていきたいと思います。

「人ができないことができるとお金になる」

松岡
ヨビさんは、バックボーンが多様ですよね。

ヨビ
そうですね。出身が韓国で、幼少期から日本と韓国を行き来はしていましたが、中学1年生の終わりに大阪に定住し始めました。

松岡
いくつの言語を話せるのですか?

ヨビ
日本語、韓国語、英語、あとポルトガル語を話せます。

松岡
ポルトガル語はどこでご習得されたのですか?

ヨビ
最初はオーストラリアでブラジルの人と一緒にいるうちに習得しました。

いまだに「心の祖国はブラジル」と言っています。

松岡
4カ国語がしゃべれるとなると、今までエリート街道を歩んでこられたのかなと思うのですが。

ヨビ
むしろ本当に泥臭い日々を生きてきました。

松岡
なかなかそのイメージができないのですが、具体的にはどのような経験をされたのですか?

ヨビ
大学くらいからお話させて頂きます。本当は早稲田大学に行きたかったのですが、合格することができず関西学院大学に通うことになりました。

大学生活は楽しかったですが、友達がいるかいないかと言ったら、いないんじゃないかなという感じでした。

松岡
そのころからビジネスは始められていたのですか?

ヨビ
一番最初のきっかけは、ビッグバンという韓国の歌手グループがデビューして、韓国語教室の需要が上がったことでした。

その結果、韓国語の先生の需要が上がったので、他の大学生が時給900円で居酒屋アルバイトをしているときに、時給4,000円で先生をやっていました。

松岡
(笑)すごいですね。

ヨビ
その経験から「人ができないことができるとお金になるんだな」と感じました。

そしてもう1つ大きかったのは、学祭での経験です。その当時、団体でイベントをするときに使うサークルTシャツは、1着つくるのに3,500円ほどかかっていました。

松岡
高いですよね。

ヨビ
そうですよね。しかし、韓国でつくればプリント代と日本への空輸代込みで300円~400円でつくることができるんです。

松岡
桁が1個違いますね(笑)

ヨビ
そうなんですよ。そこで、サークルの会長をやっている子たちを片っ端から呼んで、値段を聞いたところ作成費3,500円と活動費500円を合わせて4,000円で作っていることが分かりました。

「それを俺なら2,000円ぐらいでつくれるよ」と言ったところ、飛ぶように売れて学祭シーズンだけで100万近く稼ぎました。

松岡
大学1、2年生の頃からすでに稼ぐ経験をされていたのですね。

ヨビ
ちっちゃいながらですけどね。

松岡
その時は「あ、面白い、これできるやん?」ということですぐ動いたのですか?それともよく考えて実行までに至ったのですか?

ヨビ
びっくりするぐらい、すべてがたまたまです。

今もこの話をして「再現性あるの?」と言われたら、「ないです」と言っています。

ただ当時は、めっちゃくちゃ生意気でした。ワタミとかで飲んでいるやつをすごいバカにしていました。(笑)

松岡
(笑)学生の聖地じゃないですか!

ヨビ
そうなんですよ。

なので、本当にいやなやつだったと思います。

オーストラリアで住宅詐欺に遭いホームレスに

松岡
そこから順調にいくのかと思いきや、違うんですよね?

ヨビ
そうですね。20歳のとき大学を休学して、オーストラリアに行きました。

最初は友人のところに居候させていただいたのですが、居過ぎはよくないと思い家を借りようと思いました。

その物件は通っていた学校の近くだったこともあり、人気な物件なはずにもかかわらず安かったのでいいなと思い契約することにしました。

松岡
そこで事件があったわけですね。

ヨビ
そうです。そこの大家がインドの方だったのですが、「敷金・礼金みたいなのを3カ月ずつと家賃3カ月分でトータル9カ月分前払いで払え」と言われたんですよ。

所持金的にそれだけ払うとかなりカツカツだったのですが、とりあえずその代金を払ったのでやっと住めると思ったんですよね。

松岡
そうですよね。

ヨビ
しかしいざ入居日になって家のドアを開けたら、現地のすごい幸せそうな家族が住んでいたんですよ。(笑)

松岡
(笑)詐欺に遭ったわけですね?

ヨビ
「どういうこと?」と思い、目が点になってしまって。「誰やねん、おまえら?」と言ったら、向こうも向こうで「おまえこそ、誰やねん?」みたいな。

松岡
「Who are you?」の応酬だったわけですね?

ヨビ
そうですね。とりあえず埒があかないので、書類を全部出して「今日からここ住むねん」と言ったら、それを見た家族が笑うんですよね。なんと僕の書類の住所を見たら、州が違っていたんですよ。

「○○ストリート」などの部分の住所は一緒ですが、州だけ違っていました。僕が住んでいたのはクイーンズランド州だったのですが、そのインド人は下の住所は全く同じのビクトリア州の契約書を僕に渡してきたんですよ。

僕ももう法的に絶対負けると思ったので、泣き寝入りでその家族に「僕も一緒に住んだらだめですか?」と言いました。

松岡
(笑)言ったら?

ヨビ
普通に「だめ」と言われましたね。

松岡
その後はどうしたのですか? ホームレスですか?

ヨビ
手持ちが10万円しかなかったので、野宿するか、飢え死ぬかだったら、どちらが死にやすいかと考えたところ飢え死にの方があり得ると思いました。

そこで、寝床をあきらめようと決めました。

偶然にもオーストラリアは公園などにシャワーがあります。なので、そのシャワーを使って身の清潔を保っていました。

松岡
どれくらいの間ホームレス生活をされていたのですか?

ヨビ
2~3週間くらいはずっと公園で寝ていました。

松岡
2~3週間後に家を見つけられたんですね。

ヨビ
そこにちょっとストーリーがあります。

日本だったら酔っぱらって公園で寝ていても大丈夫ですが、オーストラリアでは公園で寝ると公園ごとにガードマンがいるので、「バカ野郎おまえ」と言って叩き起こされます。なので、どうしたら寝れるかを考えました。

そこで思いついたのが飲み過ぎた風に装う方法でした。ゴミ箱をあさると、飲み会の後のビール瓶がたくさんあります。それをテーブルに並べて寝ていると、ガードマンも「おまえ、飲みすぎだぜ」みたいな感じで優しくしてくれるんですよね。そういった野宿テクニックを発見して駆使していました。

松岡
その後、どうやって家を見つけたのですか?

ヨビ
ここが一番重要なのですが、オーストラリアについた当時、友達が欲しいかったので当初はお金がいっぱいこともあり「各テーブルにビールピッチャー1本ずつ、俺のおごりで全部渡してこい」と言ってお酒を配りました。

そしたら、アジア人はオーストラリアではとてもシャイなイメージを持たれていたので、「このアジア人はやばい」みたいに言われて、オーストラリア人とかブラジル人とすごく仲良くなりました。

その後僕がホームレスになってから、たまたまその時友達になったブラジル人のペトロに会いました。その流れで「なんで野宿してるんだ?」と聞かれたので、「実は、詐欺に遭ってお金を全部盗まれたから、野宿しているんだ」と言ったら、「ちょうどよかったな」と言うんですよ。

ブラジル人は、オーストラリアにホテルや飲食のインターンをしに来る人が多いです。彼も同じようにホテルでインターンをしていたので「うちのホテルでアジア人辞めたから、紹介してやるよ」ということで働くホテルを紹介してくれました。

松岡
パブでの出会いに救われたわけですね。

ヨビ
そうですね。ホテルの仕事ではベルボーイをやっていたので、パブでの500円の投資がホテル住まいになりました。

松岡
何年ぐらいそこで働かれたんですか?

ヨビ
1年弱ぐらいです。

内定ゼロの理由は「グローバル展開」

松岡
そのあと日本に帰られたんですか?

ヨビ
そうですね。オーストラリアの大学に編入して日本の大学は辞めようと思ったのですが、編入するには時期が微妙だったので、日本の大学を卒業するだけしようと考え、一旦日本に戻りました。

松岡
日本の大学を卒業するとき、それだけのご経験と4カ国語を話せるとなると、企業からは引く手あまただったんじゃないですか?

ヨビ
そうですね。

就活のときは、オーストラリアでホームレス経験もあったので安定を求めていたこともあったので「御社のために骨を埋めます」と言ってペコペコしていました

松岡
でも内定が?

ヨビ
ゼロでした。(笑)

松岡
(笑)なぜ内定がゼロだったんですか?実は調子に乗っていたとかですか?

ヨビ
友達からしたら「え、こいつどうしたの?」と思われるぐらい、謙虚にやっていました。

ちゃんとスーツもきれいなのを着て、カッターシャツもゲン担ぎみたいな感じで、朝からアイロンがけをしていました。

松岡
そして内定が?

ヨビ
ゼロでした。

松岡
(笑)そういう姿勢だったにも関わらず、内定がゼロだった理由はなんだったのですか? 

ヨビ
そんなに悪いことはしていないと思います。

就活をするときエントリーシートを書きますよね。そうすると僕の場合、一般の選考ではなく、絶対に外国人留学生選考に飛ぶんですよ。面接に行っても、日本語がままならない方たちと横並びになってやっていました。

そうすると僕は日本語を特に問題なく話せるので、面接官も「なんか日本人紛れてへん?」とざわついて。

僕も「幼少期から韓国と日本を行き来していたし、中学校からずっと住んでいるので日本歴はけっこう長いんですよ。たぶん、普通に一般選考の人と同じだと思うので、SPI受けさせてもらってもいいですか?」と言っていました。

その結果、9社ぐらいが「こうなったら、もう進むしかないから試験とか受けなくていいよ。というか、おまえおもろいな」と言って、だいたい1次面接終わったら裏ルートですぐ役員面接までいけました。

そんな状況だったので「勝った勝った。もう2カ月で就活は終わらせて寝よ」とずっと思っていました。

ただ、20~40代ぐらいまでの人だとすごい面白がってくれるのですが、その上のお父さま方世代になると、僕の態度が「舐めてる」と取られてしまうことがありました。

たとえば、「グローバル採用を目指して来てくれてたのは分かるけれど、うちの会社は中国市場を目指しているんだよね。キムさんって何省出身?」と言ってきたんですよ。

松岡
なるほど、中国の省ですね。

ヨビ
なので「あの…、ソウルです」と答えたんですよ。

松岡
(笑)ミスマッチがいろいろ起こっていたわけですね。

ヨビ
そうです、そうです。

就活の終盤の落ち方はだいたい一緒で、「そんなにいろいろな国の言葉がしゃべれるのになんで中国語はできないの?」と言われるんですよね。心の中では「知らんがな」と思っていましたが、やっぱり就活生なのでNo,but...法で「今はできませんが、僕は何カ国語しゃべれる実績があるんです。なので、入社式までに中国語検定2級まで取ってきます」みたいな感じで言うんですよ。そしたらみんな「それなら、中国人のネイティブを雇うけど」と言われるんですよね。

それを聞いて思わず「なんで聞いたん?」と、普通にタメ語で言っちゃって。(笑)

まるで漫才じゃないですか。(笑)

松岡
うん、たしかに。(笑)

ヨビ
それですごい我に返って、「すいませんが、面接官さんは何カ国語しゃべれるんですか?」と聞くと、「できるやつ雇えばいいから、自分は日本語だけだよ。」と言うんですよね。

それを聞いて「じゃあ逆に、中国語も英語も韓国語もままならない日本人の学生を雇って何になるんですか?」と言ったら、「日本の企業だからや」と言ってなんか半沢直樹みたいなキレ方をされて。

松岡
最終面接でめっちゃ戦っているじゃないですか。(笑)

ヨビ
だからもう、落ちたって分かりました。結局、最終面接に行けた9社とも全部同じ感じで、グローバル展開を軸にV字回復を狙っていると言うだけで、面接の雰囲気はどこも同じ展開でした。

それ以上僕も言うことがなかったので「御社はグローバル展開を軸にV字回復を目指されているとおっしゃっていますが、それを加速する方法が分かった気がします」と言ったら、「なんだ言ってみろ」と言われたので、「おまえみたいなやつが役員降りることやで」と言って帰りました

松岡
(笑)みなさんから「面白すぎてずっと聞いていたい」や「ストーリーがあり過ぎて、動画クリエイター養成サロンの話にたどり着かなそう」といったコメントが来ています。

今までお聞きした話だと、まだ大学を卒業するところまで辿り着いてないんですよ。(笑)

ヨビ
そうですね。

松岡
本来なら卒業後ニート(フリーランス)の状態から起業するまでをお聞きしようと思ったのですが、話が濃すぎて今回お届けすることができませんでした。申し訳ありません。(笑)

続きは木曜日でよろしいですか?

ヨビ
よろしくお願い致します。

松岡
次回は大学を卒業した後、どうして起業して、どういうものをやっているのかをお送りしたいと思います。

本日のライブの感想はいかがでしたか?

ヨビ
「ごめんなさい」としか言いようがないです。(笑)「事業内容を話さずに何しに来たんや」としか思っていないです。

松岡
いや、最高でした!

ヨビ
ホームページにはきちんと事業内容が書いているので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。

松岡
ぜひ見てください。

文・写真:ami編集部


嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
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ami

起業家と未来の仲間をつなげる「ami」の公式noteです。 https://ami.live

amiライブ note

「起業家とサポーターがつながるライブアプリami」のライブ配信の様子を書き起こし、編集してお届けします。
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