20181026_dinii山田さん

「生活の動線上の行列を全てなくす」スマートランチアプリから見えた未来の形

本記事は、dinii山田さん(@maochil)のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社dinii CEO 山田 真央さん


前回dinii(以下、ダイニー)山田さんにご登場いただいた際は、「ダイニーを起業するまで」にフォーカスしてお話をしました。もともとは、自分の理想の世界を作るためには政治家にならなきゃいけないと思って。でも「机上の空論になりたくないから」と思って全部体験してこようと思って世界一周に。南極は行ってない。

山田
南極だけは行ってないです。大陸は。(笑)


その後、起業という道を選んで。自分たちが自信を持っているプロダクトは一回やめてから、ダイニーを作るに至ったと。

ダイニーを始めてからが、けっこう気になっていまして。紹介のハッシュタグに「#電気ガス止められがち」って書いてあるんですよ。(笑)

山田
そこからお話します。3月まではバイトしながらスタートアップやってたんですけど、バイトしている意味もあんまりないですし、時間もフルコミットしたいなと思って。

ただ固定費として家賃と水道光熱費は出ていくじゃないですか。だからどうしようかなと思って、止めても一番死ななそうなのは、「ガスだ」となったんですね。 とりあえずガスを止めて生活をしてみたら、意外といけるんです。


マジで?

山田
うちに浴室乾燥機が付いてたので、お風呂に入る前に暖房を入れるんですよ。暖房の下で5分ぐらいずっと立ってると汗かいてくるんですね。そうすると割と水シャワーでもいける。


ちょっとよく分かんないですね(笑)。

山田
ガス止まってる方お勧めです、その方法は。


斬新なお風呂の入り方ですね。あえてお金がなくて止まってたというよりも、固定費を止めるため。

山田
お金が払えないぐらいお金もなかったので。最悪な時はガスと電気が止まってしんどかったです。


それはしんどいわ。

山田
さすがに電気復活させたら今度は水道が止まって。

家の目の前がセブンイレブンなんですけど、3日間ぐらいセブンイレブンでお手洗いと歯磨きを済ませたら、さすがに店長に「何してるの?」みたいなこと言われて、すごい怒られました(笑)。


ダイニーの山田くん、結構スマートな感じがするのに意外ですね。

山田
よく言われます。


この話でちょっと親しみがわきました。ちなみにガスと電気、今は大丈夫になってきた?

山田
今年の8月ぐらいまでは止めてました。8月と9月で一回復活させましたが、オフィスに入ってるので家に帰らないんですよ。

基本的に土曜日に3~4時間帰って洗濯と掃除をして、またオフィスに1週間分の荷物を持って行くという生活をしてるので、「家捨てようかな」と思ってます。


じゃあweeeks(1週間のルームシェアサービス)ね。家捨てられるかな。

山田
今オフィスに泊まって、ゴールドジムでお風呂入ってます。


ゴールドジムに行くお金はあるの?

山田
ゴールドジムに行くお金はあります。


どういうこと?(笑) 

山田
ゴールドジムは月1万ちょっとなので。でも家賃って8~9万ぐらいするじゃないですか、水道光熱費も込みだと。


すごく高いよね。じゃあ今度はweeeksで。(笑)

weeeks前田さん(同日1回目に配信)
お待ちしております。

山田
ありがとうございます。


(笑)

山田
うちのチーム4人中2.5人がオフィスに泊まってます。


じゃあ2.5人weeeksで。

weeeks前田さん
2.5人、何とかします。

山田
ありがとうございます。


ちょうど前田さんがいらしていました。

気になってることがあります。

ダイニーは、「行きたいお店に待ち時間なしで食べに行ったり、テイクアウトしたりできる」スマートランチアプリで、使う側のメリットがすごい分かりやすいですが、お店側のメリットはどういうことがあるんですか?

スマートランチアプリの「店側のメリット」

山田
大手に限らず、外食産業は深刻な人手不足なんですよね。結局バイトを雇ったり、どうしようもないと派遣の会社に依頼して、その人材が派遣されてオペレーションするという形になるんですけど。

そういう場合、派遣の会社が「値上げします」って言ったら、大手はもう「分かりました」と言うしかない。人がいないので。

そういった中で、我々のサービスはレジをもう一個、クラウドレジを作るみたいな形なので、オペレーション上大事なところは本当に助かっているという声をいただいていますね。


なるほど。決済まわりを効率化させるというか、人を介さなくする。

山田
そうですね。待ち行列と決済の部分でどうしても人が必要なので困っていると。


なるほど。そうすると人手不足と機会損失だとか回転率とか、そういったところでお店側にはメリットがあると。今、ダイニーさんとご契約しているお店ってどれぐらいあるんですか?

山田
今合わせて30ちょっとぐらいですね。六本木と本郷で。


最初お店に売り込みに行くとき、すんなり上手くいったんですか。

山田
最初は大学の周りに行きました。基本的に大学の周りって、大学の生徒しかご飯食べに行かないんですよ。

だから、その大学の生徒っていうことにすごい価値があって。「あなたが言うなら」「検証ぐらいなら付き合いますよ」という形で。本当にいろいろとご協力していただいて。

そこでお店を何店舗か数字をとって「ちゃんと数字が出てますよ」という言い方をすれば、その大学のお膝元じゃなくても、一応話は聞いてくれるみたいな状況に持っていけるので。そういう意味では苦労はしましたけど、最初のところは上手にできたのかなと思います。

森 
すごい。大学生ブランディング。

山田
本当に大学生での起業はお勧めです。本当は就職したことないので分からないですけど。大学生での起業はそれはそれでひとつ、他が勝てないメリットがあると思います。


ダイニーをお店側が実際に入れるのって大変ではないんですか?

山田
オーナーが現場に立っているところであれば、オーナーひとりにデモをすれば、 「俺があとで現場の人に言っとくから」とオーナーが率先して現場で指揮をとってくださります。

そういう店舗であれば、30分の説明で次の日から導入が決まりました。
今は、大きめのところと交渉していて。そこは8月27日から実験開始だったんですが、本日10月26日でまだ始まっていません。

オペレーショナルな部分や社内の調整など、いろいろあるみたいですね。ものすごく良い学びになりました。


なるほど。まっちーさんが「生協にも導入してほしい」って。

山田
そうなんですよね。並ぶ所って無限にあるじゃないですか。


たしかに。飲食に限らずね。

山田
しかも自分の生活の動線上に並ぶところがあると、どうしようもないじゃないですか 。だから、そこをどうにかしたいんですよ。僕自身も、今日スーパーで朝8時ぐらいにご飯を買ったんですけど、もう本当に長蛇の列で。

「とばしたいな」「ダイニー使いたいな」と思ってました。


そうすると、今はたまたま飲食店でのペインを解決しているけれども。待ち行列があるところは究極どこでもできる。

山田
そうですね。我々は実際、ユーザーのためのサービスというのをユーザーにはうたってはいるんですけれども、店舗側からしてみると、さっきおっしゃった機会損失であったり、人が足りないみたいな、その部分を解消できます。

ちゃんとその店舗側に対しても解決策を提示していると思うので、「特定のお店で行列が!もうどうにかしたい」というところがあれば、ほんとに解決したいなと思いますね。


じゃあちょっと意地悪な質問していいですか。

山田
どうぞ。

起業して分かった事実とは?


待ち行列が、逆にブランディングになっているところとかあるじゃないですか。

山田
そうですね。ほんとにすごく僕らに対してよくしていただいている、とある飲食店の経営者の方がいるんですけど。その方の持ってるお店のひとつに、100人、200人と平気で銀座に並ぶようなパン屋さんがあって。

そことかはもう並んで、食パン一個800円なんですけど、その食パンを「800円ですよ」と言って渡すんじゃなくて、100人並んで買ったその食パンだから、800円が8000円にも8万円にも、渡す人によっては変わるわけじゃないですか。

だから、そういうブランディングであったり、見せ方を好んでいるお店の方は、どうしても難しい。我々としても効率化すべきところと効率化すべきじゃないところは分けて考えています。当然僕個人としてもそう思ってはいるので。

本当に上手な価値の付け方という意味では、「あえて並ばせる」、「作れるんだけどあえて少ししか作らない」とかいうところは、ほんとにすごいなと思います。


ブランディングの所で、「大阪人は行列だとすべて…」とコメントが(笑)。

山田
そうなんですか。なるほど。


よしたかさんも、「タピオカの列もそうなんですかね」

山田
タピオカは結構ぼく詳しいんですけど。列のすぐ横に大体タピオカのお店のロゴが入ってるんですよ。女子高生とか女子大生って、タピオカを買うじゃないですか。持ち上げて、レジのすぐ横のロゴを背景に写真を撮るんですね。


へえ!

山田
インスタ映えする写真が撮れるまで何回も何回も繰り返すんですよ。そうすると必然的にその横にあるレジがめちゃくちゃ混むんですよ。

たしかにオペレーションの部分で詰まってるところも多少はあると思うんですけど、行列の基本はそれです。映えの写真のせいです。


じゃそこの、映えられるとこのポイントを増やせば、そこは解消する。

山田
(笑)でも本当に女子高生たちはその行列を見て「行きたいな」と多分思っているとは思うので。そこも、安易に行列を解決すればお店側が喜ぶというわけではないかもしれないですね。


それはダイニーをやってから見えてきたものですか。

山田
そうですね。気づきました。


他に何か気づいたこととかあります?

山田
これが正しいかどうか分かんないですけど、基本的に飲食店に営業に行く方って、スーツかっちりしてて七三で決めて、黒い鞄を持って。20代後半から30代前半くらいのいわゆる社会人という感じだと思うんですけど。

そういう人たちって、この六本木とかだったら、1店舗に対して1日3人とか行ってるわけですよ。

そんな中で、 こういうラフな格好して「こんにちは」「○○大学の○○です」みたいな形で営業しに行くと、最初に「なんだ?」って思って「うちそういうのやってないから」って言われてドアのところでクローズされちゃうリスクはすごく減ります。


そういうの面白いですね。やんなきゃ分かんなかったことだしみたいな。

山田
大学生が営業系のスタートアップをやるのは資本的にも人的にも難しいってよく言われてると思うんですけど、実際今やってみて、それはそれでアドバンテージもあるのかなというのはすごく感じますね。


やってみて逆にここが強みになるみたいなところを発見したんだ。

山田
本当に協力してくださるので。研究という形で行ったりすれば、「そうか。面倒見てやろう」みたいな形になって、そこからいろんなオーナーの方を紹介してくださったり。


なるほど。まっちーさんから。「逆に困った事ってありますか?」

山田
困ったこと。そうですね。まあお金がない……


ゴールドジム行ってることと……(笑)そこじゃない。

山田
1か月の給与報酬として受け取っている貴重な6万6732円の中から、1万2000円ぐらいを捻出しています。(笑)

やっぱり営業するにしても、かけられる人数というのは限られてきてしまうので。

営業系のビジネスはどうしても人数が命じゃないですか。だからやっぱり大学生という身分が強いというところもあれば、結局まだ大丈夫なんですけど。物量戦。 兵站(へいたん)の量が大事になるような戦い方になってくると勝てないなっていうのはすごく思います。


そうすると、拡大期とか特にそうなってくると思うんですけれども。やっぱり人を雇っていくのか、違う戦い方をしていくのか。

山田
おそらく、今いくつか案を持ってるんですけど。できるだけ兵站を使わない戦略、あるいは戦術の部分で勝てるような絵は描いてはいます。


おお。それ聞いたら公開しちゃうかな。秘密かな。

山田
(笑)頑張ります。


じゃあそれが明かされるという時になったら、教えてもらうという感じにしましょうか。ヒロタさんから。「就職したいと思ったことはありますか」とコメントです。

山田
あまりないです。就職するか否かという考え方をしてなかったので。

楽しいことができる環境や、やりたいことができる環境。僕の場合は仲間と一緒に課題を解決するということがやりたかったので、それができる環境であればどこでもいいと思っています。


たまたま起業という選択をしただけ。

山田
そうですね。


そういうナチュラルさがいいですね。

山田
あと主人公感が欲しかったので。(笑)
そういう意味では、就職したら主人公感あんまりないかもしれないですね。


じゃ、社長になればいい。

山田
社長になっても、結局ファウンダーとしての社長がいいです。


島〇作は嫌だという。(笑)

山田
そうですね。(笑)


コメントで、「渋谷にも使えるようにしてほしい」と多くきてますね。私も渋谷で使いたい。

山田
具体的にどこのお店がいいですかね。


たしかに。みんな多分「この地域で使いたい」というのがあると思うので。その地域とお店の名前をどこに送りましょう?

山田
コメントでもいいですし、(amiアプリの)カンパニーページのところにシートを貼っておくので、そこに書き込んでいただけると。


じゃあそこで。 後ほどそのシートにみんなで書き込むようにしましょう。
(※シートはこちら https://goo.gl/forms/KmBbV21egiF3zCpI2

では最後みなさんに。これからの意気込みをお願いします。

山田
多分僕らが一番得意とするところは、どんな状況でも死なないというところなので。死なないように、本当に諦めずに頑張ります。


それではダイニーの山田さんでした。ありがとうございました。

山田
ありがとうございます。

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嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
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