20181116_スマートキャンプ古橋さん

「100歳までに1000事業つくりたい。」SaaSを愛する起業家が見据える未来とは

本記事は、スマートキャンプ古橋さん(@satopooh)のamiライブ配信の書き起こしです。

スマートキャンプ株式会社 CEO 古橋 智史 さん

amiファシリテーター森(以下、森)
今回は特別企画、「先輩起業家」シリーズとしてスマートキャンプの古橋さんにおいでいただきました。皆さん、拍手をお願いします。

スマートキャンプ古橋さん(以下、古橋)
皆さん、拍手してくれるんですね。(笑)ありがとうございます。


スマートキャンプさんは何をされている会社か、教えてください。

古橋
2軸でサービスをやっています。

1つはボクシルというSaaSの比較サイトを運営しています。昨今、増えているCRM(顧客管理のツール)や会計ソフトといったSaaSサービスを紹介して、ユーザーさんに使ってもらうというビジネスです。

もう1つは、BALES(ベイルズ)という、インサイドセールスの支援のサービスを行っています。SaaSのベンダーさんや、営業をしている会社さん向けにインサイドセールスのチームの構築やオペレーションを代行しています。


SaaSが大好き?

古橋
SaaSが大好きです。


それではSaaSが大好きなSaaSuma(佐久間)さんも来たのでバトンタッチします。

古橋
よろしくお願いします。(笑)

amiファシリテーター佐久間(以下、佐久間)
よろしくお願いします。

古橋さんとお話する機会がこれまでもあったんですけど、「起業しようと思ったタイミング」「自分をどういう起業家だと思っているか」、そういったことを今日はぜひ聞きたいと思っています。

大学は水上スキーをしていたんですよね。

古橋
大学生のときはそうですね。

佐久間
それから、みずほ銀行に就職された。どのタイミングで起業を意識されたんですか?

起業しか選択肢がなかった

古橋
社会人になるまで、実は1回も起業しようとは考えたことがなかったです

佐久間
意外ですね。

古橋
大学のときは、水上スキーをずっとやっていて、それがすべてだったんですね。

佐久間
水上スキーがすべてになり得るんですか?

古橋
すべてになり得た。(笑)

「日本一になる」という目標に大学4年間をかけようと思っていたので、全く就活はしていなかったです。

4月に面接が解禁して、みずほ銀行から内定がでたタイミングで就活をやめました。そのあとは部活をやっていましたね。

佐久間
就活はそんなにこだわりなかった?

古橋
全然なかったですね。どういう人生を歩んでいくか、就活のときは全く考えていなかったですね。

佐久間
ちょっと私と似ていますね。就活のことは分かんないですよね。

古橋
全然分からなかった。

佐久間
とりあえず縁があるとこに入ると。

古橋
それで、みずほ銀行に入ったものの、自分とは価値観がちょっと違うなと思った。

佐久間
どんなところ?

古橋
日本のザ・大企業的な、縦割り体制で、自分が何かやりたいと思っても、チャレンジする機会がそう簡単には与えられない。

そんな環境の中で、「100年生きるなら、サラリーマンやって60歳で定年しても、残り40年もあるな、何しよう」と思いました。

佐久間
長すぎる。

古橋
長すぎるなと思って、自分が100歳まで楽しめる生き方をしたくて、起業した。

佐久間
カッコいい。

古橋
いや、起業しか選択肢がなかったんです。

佐久間
選択肢がなかった。(笑)

古橋
大企業を11カ月で辞めるとあまり使えないんですよ。(笑)


転職の市場においても、本当に需要がないと考えていました。

佐久間
最近はそうじゃないですが。

古橋
最近は変わってきたんですけど、当時は起業以外の選択肢がなかったので、必然的に起業しました。

佐久間
自己実現のために起業というよりは、逆に、自分の生きたい100年を考えると起業しか選択肢がなかったということですね。(笑)

古橋
選択肢がなかったですね。

佐久間
追い詰められているね。

古橋
(笑)追い詰められていますね。

佐久間
どういう事業をやるのか、どうやって決めたんですか?

古橋
銀行を辞めたあとに、1回起業をしたものの失敗して、Speee(スピー)というWebの会社に入ったんです。

働いていく中で、「非効率だな」「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」と感じることが多くあり、大企業だろうがベンチャーだろうが、非効率な仕事があると思っていました。

そういった「働いている人の非効率をなくせるもの」をつくれたらすごくやりがいのある人生を送れそうだなと思ったんですね。

原体験をすごく大事にした上で、BtoBの領域というところで今のスマートキャンプが始まったということです。

佐久間
たしかに、みずほ銀行さんからSpeeeさんって振れ幅がすごく大きいですね。

古橋
全然違います。

佐久間
いろんなワークスタイルを経験して、そこで課題を解決していきたいと思う原体験があった。

古橋
そうです。

佐久間
具体的にはどんな原体験ですか?

「非効率」を解消したい

古橋
一番は、営業の非効率です。

「みずほ銀行」だと名前が売れていますが、「Speee」だと当時はあまり知られていないので、それこそリストを徹夜でつくって、翌日電話をかけるような、電話営業のものすごい非効率が存在していた。

あとは、銀行でもSpeeeでもあったんですけど、資料作成にすごく時間がかかることもありました。

本来、営業マンであれば、お客さんと話したり、営業をクロージングするときが一番価値が高いんですけど、それに辿り着くまでにすごく大変なプロセスがあった。

「このままだと属人的だし、営業に集中できるようなプラットフォームを!」と思って作ったのが、今のボクシルなんです。

ボクシルはもともと、BtoB領域で全体的に非効率をなくしたい、営業のミスマッチをなくしたいという思想から始まっているんですよ。

SaaSとWebの相性がすごく良いことと、SaaS業界がここ1年で突然伸びてきてくれたので、何とか今やっていけるという感じですね。

佐久間
古橋さんはいろいろ実験的な取り組みをしているイメージがある。

ブロックチェーンに関することをやったり、お仕事と関係ないかもしれないけど、映画をつくったり。

古橋
やってますね、個人で。

佐久間
カテゴライズしてしまうと、「社会実験的起業家」みたいに外からは見えるんですが、自己認識としてはどうでしょうか?

古橋
僕の中ではすべては同じことだと思っているんですけど、ライフテーマとして「100歳までに1,000事業つくりたい」と思っています。

佐久間
お、決めゼリフ!(笑)「100歳までに1,000事業」

古橋
このテーマを達成するために、事業をつくると、それに応じて人が必要になっていく。そしてその人がまた新しく事業をつくる、というサイクルがあると思うんです。

起業して丸4年経ちますが、これがすごく面白い。

正直何であっても面白いなと思っていますが、できるだけ「これまでの既存のあり方をディスラプトする」ことをやっていきたい。

映画に関しても、「テーマを決めて、監督さんと脚本家を集めてキャストを決めて、お金集めて、映画をつくる」ということと、事業をつくることとあまり相違ないと思っています。

※この記事は、映画作成に関する古橋さんの取り組みを紹介したものです

今回、個人でやっている映画についても、エンジニアや起業家をテーマにしているので、なるべく自分たちの業界にいる人たちの、プレゼンスが少しでも上がるような取り組みをしていきたいなと思ってやっています。

実験といえば実験かもしれないですけどね。

佐久間
面白いですね。

今、一番熱中している事業や、近未来的に成し遂げたいことはなんですか?

古橋
ボクシルではSaaSのマッチングをさせてもらっていて、インサイドセールスのBALESというところでリードマネジメントを事業としてやっています。

BtoB領域ではSaaSの注目が集まっていて、ビジネスマンが毎月数百万人と来るプラットフォームになっているので、それを活用した広告のメディアを、年明けぐらいからやろうと思っているところです。

佐久間
広告メディアってたくさんあるじゃないですか、その中での特徴とか違いは?

古橋
ビジネス的観点でまだまだメディアとしての白地も十分あるなと思っています。

非効率をなくしたい、と思っている人たちがいるプラットフォームに対して、広告やデータビジネスを入れていくとすごく面白い化学反応が起きそうだなと思っています。

佐久間
古橋くんって世の中を読んでる感がありますよね。

古橋
そんなことないですけどね。(笑)

佐久間
2019年展望、日本編を聞きたいです。

2019年の日本の展望は?

古橋
難しいですね。(笑)

佐久間
もう年末だしちょうどいいじゃないですか。

古橋
リアルな話をしていいですか?

佐久間
リアルな話。

古橋
2019年はもうすこし現実的な年になるような気がしています。

佐久間
面白い。(笑)2019年は現実的になる。

古橋
2018年って仮想通貨のブームがあって、2020年はオリンピックがあるじゃないですか。2019年というのは、消費税増税ぐらいしかないんですよ。

そうなると自動的に景気がへこむので、これまで「わーい、えいや」で伸びてきたものが、真摯な目で本当にフラットに判断されて、「これっていいんだっけ」という、リアリストが増えそうな年になると思っています。

去年から今年と仮想通貨があって、その前もそれこそメディアはいろいろありましたが、来年は、テーマがそんなにないんじゃないかなと思っています。

SaaSが評価されているのって、僕はそういうリアリストの目線があると思っているんです。堅実に、積み上がっていくものというものをもう1度評価していこうという意味で、またSaaSが来るんじゃないかなと思っています。

佐久間
地に足がついたリアルな価値が訪れる年になるという感じですね。

古橋
そうです。そんなイメージをしています。

佐久間
このあと、10月にライブ配信していただいた、Resilyの堀江君に代わっていただいて、古橋さんと対談いただければと思っています。

古橋
ぜひ。ありがとうございます。

佐久間
古橋さんを経験豊富な先輩起業家として、堀江君からはリアルな事業に関する質問をしていただきます。主旨としては、そういった起業家同士のつながりによって、もっとお互いの挑戦を加速させていただきたいということですね。

古橋
はい。

佐久間
先輩起業家に質問する会は、シリーズ化したいと思っています。次に紹介していただける起業家さんは誰でしょう?

古橋
FABRIC TOKYOの森さんをご紹介できればなと思います。

WBSでも彼が出演していたんですけど、オーダーメイドのスーツを展開している社長です。業績もかなり伸びていて、今流行りのDtoCの領域になりますね。

佐久間
DtoC。めちゃくちゃバズワードになってますね。

古橋
バズワードになっているので、そこを彼の視点で掘り下げて、起業家と話してもらえるとすごく面白いと思います。

佐久間
ありがとうございました。

amiとは?

amiは起業家とサポーターがつながるライブアプリです。起業家の方が起業にいたる原体験や実現したい世界などについてライブ配信を行い、ライブ参加者との直接のやり取りを通して共感が生まれ、起業家と、その挑戦を応援するサポーターのつながりをつくります。amiでは、平日の12時から起業家の方が毎日ライブ配信しています。


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2019年11月15日amiはINITIALに生まれ変わりました。スタートアップの今と未来を徹底解説。資金調達をはじめとした定量面での分析情報、起業家や投資家への独自取材による充実のコンテンツをお届けします。https://initial.inc/
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