20181112_CHIP小澤さん

ファンクラブを作れるアプリがバズった裏側。”SNS疲れ"した人にも愛される理由とは

この記事は、CHIP小澤さん(@kodai_ozawa)のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社Rinacita CEO 小澤 昂大さん

amiファシリテーター森(以下、森)
CHIPの小澤さんです。よろしくお願いします。

CHIP小澤さん(以下、小澤)
よろしくお願いします。


今回はじめてご覧になる方もいるので、自己紹介をお願いします。

小澤
CHIPという、「アーティストやクリエイターが誰でもファンクラブがつくれる」サービスをやっている、小澤と申します。


小澤さんは2回目のご登場なので、前回のおさらいを簡単にします。

小澤さんは小さい頃からドラムに取り組まれ、「大学に進学するか、ドラムのプロになるか」で進路をお悩みになったんですけども、最終的に大学に進学し、現在はプログラミングの勉強をなさっています。

そういった体験から、「テクノロジーの力で自分と同じ立場のアーティストの支援をできないか」という思いで、このCHIPを立ち上げたとのことでした。しかし最初からビジネスに興味があったわけでも、サービスをつくろうと思っていたわけでもなく、アーティスト支援の手段として、起業を選んだとお聞きしています。

本日は、起業のリアルというところを聞いていきたいなと思っております。

ビジネスには興味がなかったと仰っていましたが、CHIPをリリースしてから思い通りにいかなかったことや、思ってもいなかった発見があったと思います。実際リリースしていかがでしたか?

リリース後、想定外の「バズり」

小澤
いい意味でも悪い意味でも、思い通りにはいかなかったです。

それこそ最初はステルスでリリースをしようと思っていました。領域を特定してリリースして、一定層に刺さってからプレスやプロモーションを打っていこうと思っていたんです。いい意味で、最初からユーザーの方が登録してくれましたね。


バズってしまった!

小澤
「バズっちゃった」といいますか、最初想定していた数の100倍ほどのユーザーが登録してくださったので、さばくのがすごく大変でした。

※本文中の写真は、amiライブ画面のキャプチャーです

もう1つは、ユーザーのジャンルが想定とは全く違いました。

ミュージシャンの方や、絵を描いている方といった、本当に「ザ・アーティスト」の方たちをメインターゲットにしようと思っていたんです。

実際には経営者の方がファンクラブをつくったり、ノウハウ共有として使う方もいました。本当にユーザーのジャンルがさまざまだったことが、面白い発見でしたね。

そこで方向転換して、最初に想定していたものとは違う機能をつくり始めました。


軌道修正がいきなり必要になり、当初描いていた計画はすべて白紙に?

小澤
そうですね。計画は全て1からつくり直しました。


想定の100倍のユーザーがきて、ユーザーのジャンルも多岐に渡ったということですが、最初は何人で運営していたんですか?

小澤
2人でやっていました。


ヤバい。

小澤
CTOの秋葉くんと僕は2人ともエンジニアなのでコードをゴリゴリ書いて、つくってCHIPをリリースしたら想定よりバズりました。


その時の心境はどうでしたか?「ヤバイ」という感じでしょうか?

小澤
そうですね。(笑)

リリースしてから1日~2日後辺りで、インフルエンサーの方が使ってくださいました。次の日もそのつながりで別のインフルエンサーが使ってくれるという連鎖で、2カ月間ほどバズり続けていました。

対応はやはり大変でしたね。


すごい数ですよね。

想定外のジャンルのユーザーもいたように、やってみて想定外のことがあり、小澤さん自身としても学びがすごくあったと思います。その中でも一番意外だった、またはうれしかった発見や学びはありますか。

小澤
「ファンクラブ」という存在は、これまでもありましたが、基本的には「ファン限定」で、ほかでは公開しない動画や写真といったリッチなコンテンツを投稿しますよね。

その部分については「CHIPをつくり込まなきゃいけないんじゃないか」という考えがあり、苦労していました。ですが、実際にリリースしてみたら、意外と「リッチな」コンテンツよりも、「リッチじゃない」コンテンツのほうが刺さったんですね。


たとえばどういったコンテンツでしょう?

アーティストの「安心できる空間」

小澤
具体的にいうと、インフルエンサーの方は、twitterやインスタで世界観をつくり込んで発信をしているので、SNS疲れといいますか、気を張って疲れているんですね。

一方CHIPでは、ファンがお金を払って投稿を見てくれているので、応援してくれる人だけがいる、アンチがいない空間になっているんですよね。投稿をつくり込まなくても、分かってくれる空間になっている。

たとえば、ちゃんとした写真ではなく、適当にスマホで撮ったようなご飯の写真を上げて「カレー食べた~」みたいな投稿ですね。

あとは、アーティスト側がお悩み相談のような形で、「こういう嫌なことがあったんだよね」と言うと、それに対してファンが励ましてくれるということもありますね。

想定していなかったことですが、すごくいいことだと思っています。

アーティストの目線でいえば、本業のアーティスト活動の邪魔にならないということが大事なポイントだと思っています。CHIPではファンクラブをつくってもそれほど負担にならないですしね。

金銭的支援だけでなく、ファンからの応援によって精神的にも支えてもらえて、「安心できる」場所を提供できていることが、すごくよかったと感じていますね。


CHIPがある種、「家」のように、心理的安全を提供して、挑戦するために羽を休める場所になっているんでしょうか。

小澤
そうですね。それこそtwitterでも鍵アカ(アカウントの持ち主が、フォロー申請を許可して初めてツイートを見られるアカウント)をつくる人がいるじゃないですか。フォロワーが多くなると、言いにくいことがあって鍵アカをつくると思うんです。

それは友達同士でフォローしあうことが多く、安心していろいろ言える場所ではあるものの、それはあくまで友達の中での話です。

「ファンが見ていてくれて」かつ「安心できる空間」はネット上にあまりなく、そういう場所をCHIPが提供できたと思っていますね。


そういう役割は想定していなかった?

小澤
想定していなかったです!


ユーザーが使ってくれて分かったんですね。

小澤
そうですね。


りりあんさんから、「ほかにもユーザーさんが開拓した使い方を聞きたいです」とコメントがきています。

小澤
「質問」も意外と多いですね。CHIPはリリースしてからそれほど日が経っていないこともあり、機能としては限定された投稿や、コメント欄でお互いにコミュニケーションをとるといったことしかできないんです。

ですが、「こういう質問を受け付けています」という質問を投稿して、コメントで質問されたものについて答える、といった使い方もされています。

ほかにも、外部の質問系サービスで質問を募集して、「この回答をCHIPの中でしますよ」というように、有料質問サービスのような使い方をしている方もいますね。


面白いですね。特別感がCHIPで醸成されているんでしょうか?

小澤
そうですね。もう1つ面白かったのは、DMです。

僕たちのサービスには、まだダイレクトメール機能がなくて、1対1で直接的にアーティストとやり取りはできないんです。それでも女性のファンの方からしたら、男性アーティストと「直接1対1で話したい」という声があるんですね。

みんなと一緒ではなく、すこし特別扱いしてほしいという要望があるみたいで。

僕たちは想定していなかった使い方ですが、ファンの方の名前を「○○さんへ」のように書いて、コメント欄に投稿をすることで、お互いに話し合うことを実現しています。

「これはDMをつくらなきゃな」と思って、ただいま実装中です。


コード書かなきゃ!(笑)

小澤
本当に。(笑)


CHIPだと「ファン数」といったKPI(主要な業績評価指標)が考えられますが、その部分について、ローンチしてから気づいたことはありますか?

クリエイター・アーティストと「本当のファン」

小澤
twitterやインスタグラムといったSNSのフォロワー数と、CHIPでのファン数は意外と比例しないという発見があります。

たとえば、SNSでは10万人以上フォロワーがいるような方でも、CHIPでのファン数は100人に満たないパターンもあるんです。

逆に、5,000人ぐらいしかSNSのフォロワーがいなくても、CHIPでは100人以上、中には200人程のファンがいるパターンもあります。

「フォローしてちょっと内容を見てみたい」という気持ちにさせるよりも、「熱量の高さ」がファン数に比例している気がしています。そこは数字を見ていて面白かったポイントです。


CHIPでは「本当のファン」を集める力がバレてしまうということですね。(笑)

小澤
そうですね。(笑)


バレてしまうというと少し言い方が悪いですが、本当の「家族」の数といいますか、そういった数値が見えるのは面白いですね。

小澤
CHIPの可能性をそこに感じています。

これまでは、インフルエンサーの方はSNSのフォロワー数をもとに、案件やスポンサーがついていたと思いますが、意外とフォロワー数があてにならないケースもあります。これはフォロワー数が少ない人にはかなりチャンスだと考えています。

駆け出しのクリエイターやアーティストのフォロワーがたとえ少なかったとしても、彼らの活動に対して「すごくいいな」という共感が生まれ、ファンが応援をしてくれるというかたちが実現すると思っています。

SNSでは数百人しかフォロワーがいなかったとしても、CHIPの中で数十人ファンがついて応援してもらえば、それだけでアーティスト活動ができるというパターンも、実際にあり得るなと。

実際にCHIPの中でも、「この人はCHIPだけで生活できるんじゃないかな」というレベルに届きそうなアーティストは出てきています。

駆け出しのクリエイターや、「まだファンはそんなに多くないけど、応援してくれる人がいる」ような駆け出しのクリエイター・アーティストの方たちにサービスを提供したいと思います。


CHIPをうまく活用できていて、ファン数が多い人の特徴はありますか?

小澤
それでいうと、やっぱり頑張っている人。


(笑)。投稿の頻度が多い人でしょうか?

小澤
そうですね。投稿の頻度だけではないと思いますが、「とりあえずファンクラブをつくってみて、お金をちょっともらおう」というスタンスの方は、それほどファンがつかなかったりするんです。

こまめに更新されたり、SNSでシェアしたり、「どうしたらファンの方が喜んでくださるか」を考えて投稿している方は、数字が伸び続けています。

更新せず、それほど頑張っていない人は、ある程度ファン数が伸びてからは止まってしまうんですよね。

SNSのフォロワー数は少ないけど、CHIPのファンは多いのは、こまめに更新されていて発信し続けている人ですね。着実に伸びて100人、200人のファン数を超えるようになっていきます。


なるほど。身近感があると応援したくなる心理ですかね。

今はトライ&エラーを毎日していると思いますが、CHIPを今後どのようにしていきたいと考えていますか?

小澤
今はアプリのみで展開していることもあり、「投げ銭サービス」「オンラインサロン」のように見られることが多いんですけど、今後はファンクラブにガッツリ寄せていきたいと思っています。

お金を払って価値のある講座を受けるといった金銭的な支援にとどまらず、精神的な支援もできるような、「そのアーティストが好きで、本当に応援したい」というファンの気持ちを体現できるコミュニティをつくっていきたいと思っています。


最後に、ぜひ聞きたいというコメントです。「ぜひ聞きたいことがあります。だいたい何人ぐらいの有料ファンがいるんですか」

小澤
CHIP全体の数字ということであれば、2,700人ぐらいですかね。


多い!オーガニック(検索ページに表示されるリストのうち、広告以外のもの)で?

小澤
今はプロモーションを打たずにオーガニックで入ってきているので、2,700人ぐらいの方が有料ファンですね。


ありがとうございます。

そんなところでお時間が来てしまいましたが、CHIPは「絶賛エンジニア募集中!」です。

小澤
Goエンジニアを募集中です!


Goエンジニアと、「一緒にコード書こうぜ!」ということですね。(笑)

CHIPを一緒に開発したいなという方は、小澤さんのtwitter(@kodai_ozawa)に連絡を?

小澤
twitter(@kodai_ozawa)などで気軽に連絡していただければうれしいです。


エンジニア、待ってます!

小澤
待ってます!

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