見出し画像

研究者の魅力を発信する学術系クラウドファンディング "academist"

このNoteはライブアプリ「ami」のテストユーザー会で録音したものを書き起こし、編集してお届けしています。

【本日のentrepreneur】:アカデミスト株式会社 柴藤 亮介さん

研究者から起業家へ至った理由

amiファシリテーター上野(以下、上野):
 本日は、学術系クラウドファンディングサイト「academist (アカデミスト)」の運営をされているアカデミスト株式会社の柴藤さんにお越しいただきました。まず、簡単に柴藤さんについてお聞きしたいのですが、ニックネームってありますか?

柴藤さん(以下、柴藤):
実は、ニックネームがすごくつけづらいらしくて、柴藤というニックネームがあります(笑)

上野:
じゃあ、柴藤さんで(笑)

柴藤:
はい。名字で(笑)

上野:
趣味は何かありますか?

柴藤:
趣味は、読書とお酒を飲むことです。

上野
もともとは、物理学者を目指してたんですよね。

柴藤:
そうです。大学院まで進んで頑張って研究をしていました。

上野
それでは、academistについて簡単にご紹介いただけますか?

柴藤:
もともと研究やっているなかで、いろんな分野の方々と会う機会があって、非常に面白い研究している方も多かったんです。ただ、なかなかフューチャーされにくいなという問題もありまして。そこでどうやったらこのカッコいい研究者たちが世に広まるんだろうと思った時に、クラウドファンディングという方法を使って宣伝することで、研究費を集めながらビジョンを発信できるんじゃないかと思ってacademistというサービスを立ち上げました。

上野:
物理学者じゃなく、起業家の道に進むって決めた一番のきっかけってなんですか?

柴藤:
研究者は1個のことに没頭して、狭く深くって方が向いていると思うんですけども、自分には狭く深くっていうよりは、広く浅くといった方が得意っていうところがあったので自分が少しでも最初に夢見た世界において自分ができることをやっていきたいって所から起業家の道を選びました。

上野:
物理の何が魅力ですかというコメントがきています。

柴藤:
一つの数式で世の中のすべてのことを説明できる可能性があるところが非常に魅力的で、取り憑かれていました。

柴藤さんが語る研究者の魅力

上野:
柴藤さんが一番面白いと思った研究者の人ってどんな方がいらっしゃるんですか?

柴藤:
いろんな方がいらっしゃるんですけども、もともと自分が物理やっていた一方で、まったく知らなかった深海生物を研究している研究者は非常にカッコよくてですね。皆さんテヅルモヅルってご存知ですか?

上野:
知らないです。

柴藤:
たぶんテヅルモヅルって1万人に聞いたら1人が知っているかくらいで、非常にマニアックな生物なんです。日本にもテヅルモヅルの研究者は彼一人しかいないくらいマニアックなんですけども、彼の話を聞いてると気づいたらテヅルモヅルファンになってるかのような、熱いトークを聞く機会が多くて、それ以来僕も彼のファンでもあり、テヅルモヅルのファンでもあるような状態になっています。

上野:
テヅルモヅルかわいいの?ってコメントきてますね。

柴藤:
最初みたら、ビールのつまみみたいにしか見えないんですけども(笑)専門家の話を聞いていていて、気が付くと、「これ、~モヅルだよね。カッコいいよね。」ていった感じになります。academistをみていただければ、たくさんのモヅルが乗っているので、皆さん是非ご覧ください。

上野:
研究者の魅力ってどういうところにあるんですか?

柴藤:
まだ誰も知らないことをとことん追い求めているところですね。なかなか、一個のことに没頭し続けるって難しいことだと思うんですけど、研究者は大学入って、あるいは高校生の時からずっと没頭し続けていて、とある生物が好きだったり、宇宙の謎を解明することが好きだったり。やはり、この没頭力が面白い、素晴らしいなと思います。

academistが解決する研究者の課題

上野:
結構いろいろな研究者の方にお会いしますか?

柴藤:
そうですね。academistを立ち上げてから4年半経つんですけども、500名以上の方々にお会いして、実際どんな研究されているとか、何が魅力なのかといったことをヒアリングさせてもらっています。

上野:
研究者の方の魅力がなかなか伝わらないというのが一番の課題ですか?

柴藤:
そうですね。研究者の方も自分以外に同じ物を好きな人はいないと思い込んでしまっているところがあって。例えば、テヅルモヅルのことを好きな人のことは絶対いないだろうなって。そうじゃないよ。テヅルモヅルカッコいいから、世間にもっと広めて、よりお金があつまって、研究していく、そういった世界を作ろうよ。と1人1人の方に語りかけて、サービスが回っているという状況ですね。

上野:
研究費って足りてないんですかね。

柴藤:
全然、足りてないんですよ。基本的には税金で賄っている業界なんですけども、皆さんもご存知の通り、お金がない。なかなか税金だけじゃまずいと。今後、どんどんお金が減らされて行って最初にお金がつかなくなるのが、テヅルモヅルなんですね。こういった希少な役に立つかわからない研究をサポートするには、こういった時代的な背景も含めて意味があるんじゃないかと思っています。

上野:
研究者のゴールってどういうものなんでしょう?

柴藤:
まずはこう自分自身が知らない事を全て明らかにすることですかね。テヅルモヅルは、150種類ぐらいいるらしいんですけど、ポケモンのように分類や種類を全部明らかにして、図鑑にすることがテヅルモヅルのゴールとしてあります。ただ、それぞれの研究内容によって変わってくるので人それぞれかなと思います。

上野
違う分野の研究者の繋がりってあんまりないんですかね。

柴藤:
ないですね。なので、そういった意味でもacademistでは、イベントを開いて、研究者間の交流を促すようなこともやっています。

上野
話が変わるんですけども、ウイスキーがお好きなんですよね。

柴藤:
はい。ウイスキーの研究者がいたらぜひお会いしたいです。

上野
結構一人で飲まれているんですか?

柴藤:
一人で結構飲むこともありますね。

上野
ウイスキーの研究者とかいるんですかね。

柴藤:
以前どっかの国で、ウイスキーの研究をされた研究者がいらっしゃって、ウイスキーって熟成すると、こうまろやかになったりを味わいが変わってきたりするんですよ。それがどういうメカニズムで変わるかっていうことを研究されている方にはいつかお会いしたいなと思ってるんですが、なかなか実現しておらず・・・

上野
コメントがきてますね。知らないことを明らかにするには文献探しと実地調査とかが多いんですか?

柴藤:
そうですね。分野によっては、例えば、考古学であれば、化石をみつけるためにフィールドに飛んで、探して、調べるという研究方法もあります。けれども、いわゆる理系の分野では、実験が発生するので、その場合はずっと研究室にこもって実験を行って、結果が出れば論文に書くというプロセスがあります。

上野
集めた研究費ってどういう風に活用されていくんですか?

柴藤:
プロジェクトによりますね。すみません、たびたびテヅルモヅルで恐縮なんですが、テヅルモヅルの場合には、モヅルを分類するための試薬のお金に使ったり、学会で発表するための旅費につかったり、そういった用途に使われることが多いです。

上野
一般の人でも研究やプロジェクトに興味ある方が少しでもお手伝いできるっていうのはいいですよね。

柴藤:
非常に面白い取り組みだなと思う瞬間は、なかなかテヅルモヅルのファンっていないと思うじゃないですか。で、実際にクラウドファンディングでテヅルモヅルのTHE・研究者が登場して、さぁ!モヅルだ!って言った時に、意外とネットで拡散するとモヅルファンがいるんですよ。
北海道から沖縄の全国のモヅルファンが研究者にお金を投じる。なんで投じるかというと、モヅルが好きだからっていう以上に、支援のおかえしに、モヅル博士に会えるというイベントがあったりするんですよね。知ってから会うまで、会って、ディスカッションして、っていう一連の流れに価値を感じて、支援されているかたが多いのかなと感じています。

上野
最後にこうみなさんにアピールしたいこととかって何かありますか?

柴藤:
今日は、テヅルモヅルが7割方しめてましたけども、他にも魅力的な研究者がacademistにずらっと登場しているので、ぜひご覧いただいて、もし、こうやった方がプロジェクトが拡散しますよとか盛り上がるよっていうコメントがあったら、どしどしいただけると、大変嬉しく思います。

ami:
本日は、ありがとうございました。

柴藤:
ありがとうございました。


嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
3
2019年11月15日amiはINITIALに生まれ変わりました。スタートアップの今と未来を徹底解説。資金調達をはじめとした定量面での分析情報、起業家や投資家への独自取材による充実のコンテンツをお届けします。https://initial.inc/
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。