20190108ami_Payme後藤さん

「給与即日払い」が実現する世界。従業員、企業の2者を幸せにできる理由とは

本記事は、Payme後藤さん(@MichiteruGoto)のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社ペイミー 代表取締役 後藤 道輝 さん

amiファシリテーター 松岡(以下、松岡)
Paymeの後藤さんです。今日はよろしくお願いいたします。

Payme 後藤さん(以下、後藤)
従業員への感謝を即日お支払い、給与即日払いサービス「Payme」です。

松岡
昨日の配信に引き続き2回目の配信ですが、初めてご覧いただく方もいると思うので、ざっくりPaymeというサービスの説明をお願いしてもよろしいでしょうか?

後藤
シンプルにいうと、「給与の即日払いサービス」をやっています。給料が早くもらえるサービスで、求人難や離職率とった企業の経営課題を解決することができます。

実は今、若者がアルバイトを調べるとき、「松屋 日払い可能」「マクドナルド 日払い可能」というように、2番目に検索するキーワードがほぼ確実に「日払い」になっているんですね。

日払い対応をすれば、求人応募数と離職率が減るのは分かっているけれども、店舗ごとのオペレーションに任せるのはコストかかります。そこで、Paymeを無料で導入していただくことで、企業の経営課題解決に貢献しています。

松岡
今、お話していただいた中でとくに気になったのが、「日払い」というキーワードです。アルバイトの求人でそれほど重要になっているとは知らなかったんですが、「日払い」をすごく重要視されているのはどうしてでしょうか?

後藤
時代背景を説明するのは得意です。(笑)

松岡
お願いします。(笑)

後藤
三菱商事とかゴールドマンサックスといった企業の人を含めても、独身の2人に1人が貯金をしていない状態です。国会に提出された資料だと、10代20代で貯蓄をしていない人の割合って60%だといわれています。

そういう状況もあって、カードローンの貸付残高は現在6兆円を超えておりますし、メルカリで現金買っちゃったり、キャッシュで即金を貸すといった問題も生まれています。

昨今、顕在化してきた少額資金ニーズの1つの表れとして、「日払い」で給与を受け取れることに安心感を得て、価値を感じる人がいるんだと思います。

松岡
ここで、「日本の貯蓄率は多いと思っていました」とヒロタさんからコメントが来ています。

後藤
高齢者の方はけっこう貯蓄していると思うんですけど、10代20代の貯蓄していない人の割合が60%超えているのは、衝撃的な数字ですよね。

松岡
そういった背景の中で、Paymeを使うことによって、企業の経営課題が解決され、従業員のキャッシュフローも助けることができると思います。

実際に給与即日払いというのはどういう仕組みなのか、ご説明お願いできますでしょうか。

後藤
分かりました。

松岡
たとえば、私があるバイト先で働いていて、給与を即日払いで受け取りたいときにはどうしたらいいんでしょうか?

後藤
そのバイト先は1,000人以上いるようなチェーン店という想定でしょうか?

松岡
そうですね。○×水産という設定にしましょう。

後藤
松岡さんが申請をすると、○×水産名義の銀行口座から松岡さんの銀行口座にお金が即日入るというような仕組みになっていますね。

松岡
毎月の給与支払いのフローが、その日に起きるというだけですね?

後藤
そうです。われわれは、UI/UXを提供しているということですね。

松岡
手数料については、実際の着金のタイミングで手数料分が引かれている仕組みでしょうか。

後藤
そうですね。今は大体500円ぐらいで調節をしています。

松岡
実際に振り込まれるお金は、Paymeさん側が一旦プールして持っているのか、それとも、企業さん側が持っているのか、どちらになるんでしょうか?

後藤
そこに関しては2つ選択肢があるんですが、割合としては半々ですね。企業さんに持ってもらうパターンとPaymeで持つパターンの半々があります。

松岡
Fintechについては、最初の「プール金」がすごく重要というイメージがありますよね。

とくに給与即日支払いとなると、お金を潤沢に持っていないとショートしてしまうイメージがあります。その点は、企業さん側にプール金を入れてもらってクリアにしているのでしょうか?

後藤
そうですね。それによって企業側も手間が多少増えたとしても、求人応募数や離職率、定着率も改善できますし、支払い工数も削減できるというのはメリットかと思います。

松岡
日々のお金についていうと、貯蓄していない人、貯蓄できない人がいると思います。そこに対してはPaymeはどう解決することができるサービスになっていくんですか?

後藤
われわれは両方に貢献できると思っています。そういう金融リテラシーが低かった方々に対して、Paymeは「タバコに対するニコレット的なポジション」だと考えています。

松岡
なるほど。

後藤
借金しすぎた人やしすぎそうな人は、一歩踏みとどまるためのセーフティーネットとして、働いた実績分を早くもらうことで、少しずつ健全な消費活動と資産形成の世界に戻れるようなイメージです。

松岡
お話を聞いていると、Paymeは貸金的な要素も含まれてくるのかなと思うんですけど、そこは実際どうなんでしょうか?

後藤
将来的にはなるかもしれないですね。

松岡
今のところは貸金業ではないということですね。

後藤
ないですね。今のところ、経済産業省及び金融庁と厚労省のほうから「貸金業ではない」という回答をホワイトペーパーでもらっている状態です。

松岡
ありがとうございます。

これに関連して、Fintech業界でマイナス面として言われることには大きく2つあるかなと思っています。

1つは「弱者の搾取である」といったような批判。そしてもう1つは、「法律的にどうなんだ」という批判だと思いますが、この2つに関してはどうお考えですか?

後藤
まず1つ目、弱者への貧困搾取なんじゃないかという批判に対しては、「そうではない」とお答えします。

今のFintechのサービスって、「お金持ちがよりお金持ち」になるサービスばかりですよね。一方、Paymeは「今お金を持っていない人」が機会損失をしないためのサービスです。お金を持っていない人向けのサービスでもありますから、むしろ逆だと思っています。

2つ目、レギュレーションの話に関しては、先程お話ししたように、Paymeは金融庁からホワイトペーパーでお墨付きをもらっています。厚生労働省も賃金をデジタルマネーで払いたいという方向へ舵をきっていますしね。

あとは、何だろうな。後藤がウシジマくんに似ているところが批判されやすい部分かもしれないと思っています。目が座っているとか。

松岡
なるほど、ありがとうございます。

賃金のデジタルマネーの話に関連して、「スマホから現金で引き出せる給与即日払いサービス」を、今後どうキャッシュレスにつなげていくのでしょうか。

後藤
現金で送金すると、送金コストの数百円の部分はユーザーもしくは企業が負担することになるので、そこを限りなくゼロに近づけたいですね。

むしろ、「1万円申請すると1万200ポイントがウォレットに入ります」という世界を目指していきたいと思っています。

ですが、その世界を実現するには資金量が必要なので、手元の資本金4億円では足りないんですね。アメリカで先行している同様のサービスが125億円程度調達したので、僕らも頑張って200億円ぐらい調達したいと思っています。

松岡
実際に「給料のマーケット」がそのまま「Paymeのマーケット」になっていくと考えると、資金量としては尋常じゃないですよね。

後藤
そうですね。

松岡
「手数料は企業と労働者のどちらが負担するでしょうか?」とよしたかさんからコメントがきています。

後藤
労働者ですね。

松岡
労働者の方ということは、企業側はリスクなく、福利厚生の1つのサービスとして導入することができる。

後藤
そうです。ATMだと思ってもらえればいいです。ATMの手数料って本人が払うじゃないですか。

松岡
分かりやすいです。ふーみんさんから、「今の10万円は1カ月後の10万よりも価値があるから、貯蓄する人にもニーズはありそう」とコメントです。

たしかに、「1カ月後の2万円よりも今の1万9,000円のほうが大事」というニーズもすごくあるかなと思います。

実際にそれはサービスを運用されている中でも感じられていますか?

後藤
めっちゃ感じますね。もともとベンチャー投資のお仕事を手伝っていたので実感があるのですが、大学生の10万円のほうが、50歳の20~30万円よりも大事だと思いましたよ。

松岡
価値が全然違いますよね。

後藤
10億円調達したスタートアップにとっての100万円よりも、資本金300万円の会社の100万円のほうが価値が高いと思いますよ。

松岡
Paymeについて聞けば聞くほど、本来であれば既存の銀行がやっていてもおかしくないんじゃないかなと思うサービスなんですけど、それがなかなか生まれてこなかった背景はなんなんでしょうか?

後藤
実は銀行もやっていたんですけど、真面目にやっていなくて…。こんなことをいうと怒られそうですが。

魔法のiらんどみたいな、一昔前のUI/UXでやっているので、「どこから入力するんだ?」と思ってしまうような感じです。

一方、Paymeはスピード感をもってお支払いして、UI/UXもリニューアルして現代に適応しているということです。

松岡
なるほど。現代に則していない、スマホに適応できていないんですね。

後藤
そうです。Paymeはテイストとニュアンスを整えただけなんですよね。メルカリのビジネスだって、第二次世界大戦後の上野の闇市と本質的には変わらないと思います。

松岡
たしかにそうですよね。(笑)

後藤
闇市とどう違うのかと言われたら、オンラインかどうかの違いだけ。時代に適したフォーマットというのは確実にあるんだろうなとは思っています。

松岡
そういうメリットとデメリットをきちんと使い分け、サービスを分かりやすく提供するということがすごく重要になってくる。

後藤
「働き方改革」の根本を支えるようなサービスとして、「給料の稼ぎ方改革」をやっていきたいと思っています。

電通さんにもぜひ導入していただいて、「2020年から給料日を廃止します」という広告を打ってほしいですし、スポーツ選手にもPaymeを使ってもらいたいですね。

お金の部分はアンタッチャブルになりがちなんですけど、「本当はそうじゃない」ということを、社会にちょっとずつ石を投げて波紋を広げたいと思っています。

松岡
最後に、ふーみんさんからきた質問、「ペイミーくんはどうやって生まれたんですか?」という質問に答えていただき、締めたいなと思っています。

後藤
ペイミーくんは僕に関係ないところで勝手に生まれて、勝手にTwitterをやっているだけなので、後藤道輝とは一切関係ございません。

松岡
後藤さんと一切関係ないペイミーくん(@Payme_Inc)をぜひ、視聴者の方にフォローしていただき、一緒にamiペンギン(@amiliveapp)もフォローしていただくと大変ありがたいです!本日はありがとうございました。

過去の記事はこちら


嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
4
2019年11月15日amiはINITIALに生まれ変わりました。スタートアップの今と未来を徹底解説。資金調達をはじめとした定量面での分析情報、起業家や投資家への独自取材による充実のコンテンツをお届けします。https://initial.inc/
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。