20181214ami_beyondcafe伊藤

「なぜ学ぶ?」という恩師の言葉。大学生のためのCafeを立ちあげるまで

本記事は、BEYOND CAFE伊藤さん(@bumper42)のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社Beyond Cafe CEO 伊藤 朗誠 さん

amiファシリテーター町田(以下、町田)
BEYOND CAFEの伊藤さんにお越しいただきました。

Beyond Cafe伊藤さん(以下、伊藤)
こんにちは。よろしくお願いします。

町田
まず最初に、伊藤さんが今、どういうことをされているのかご説明いただいてもよろしいでしょうか?

伊藤
現在、渋谷でBEYOND CAFEというフリースペースの運営をしています。

いろんな企業の人たちや、1年目~3年目の若手の先輩といった人たちと交流することによって、自分の人生や働くことについて学んでいく場所を渋谷で運営をしています。

町田
「なぜ働くのか」を、伊藤さん自身がすごくこだわられてると思うんですけど、どういうきっかけで「なぜ」を考えるようになったんですか?

伊藤
元をたどると、親父が超絶怖いというところからスタートします。要は、親父が絶対。親父が引いた道を行かなければ死ぬみたいな感じでした。

自分で考えるということは正直していなくて、言われたことをどれだけ早く、うまくこなすかが大事だった。

ただ、大学受験のときに1人の先生に出会ったことで、「自分で考えることってこんなに楽しいんだ」「自分で考えて自分で選択するからこそ、後悔しないし、ワクワク感を得られるんだ」と思えたことが原体験としてありますね。

町田
その大学受験のときに会われた先生というのはどういう方だったんですか?

伊藤
けっこう変わった先生でした。

まず僕が塾に行くきっかけなんですけど、バスケ部を引退したときに、センター試験の過去問を解いたら、200満点中82点だったことです。

さすがにヤバいと思って塾に行ったんですけど、その先生が一番初めの授業で、「なんでお前はこの英語の授業を受けるんや。お前はなんで大学に行くのか。それを紙に書け」って言うんですよ。

「紙に書かれへんやつは授業を受けんでいい。そんなやつは受からんから」と言われたので、僕は2週間自習室で英単語ずっと覚えることをしていました。

町田
理由がなかなか書けなかったと。でもそのときに、「なぜ大学に行くのか」を考え始めたのが、「なぜ」の原点ということなんですね。

伊藤
本当にそうです。そうやって、「なんで?なんで?」と考えて出てきた答えに対しては、すごく納得感を持って行動できるんですよね。

2週間経ったあとにその先生のところに行って、「こういう理由で自分は大学受験したいと思います。だから、そのために英語を勉強しようと思います」と言ったら、次に出てきた言葉が、「じゃあ、お前受かるためにどうしたらいいと思う?」って言われたんですよ。

「そこも考えさせるんや」と思いましたね。(笑)

町田
「大学になぜ行くのか」への答えとしては、伊藤さんは何を書かれたんですか?

伊藤
僕は、そのときは「経営者になりたい」と書きました。

親父がもともと自営業で、自分がサラリーマンで働くというのはあまりイメージができていなかったというのと、ヒーローに憧れる性質があって、ビジネスなら「経営者がカッコいい」という、それぐらいのシンプルなものだったんですよ。

でも、それを明確に持つことに対して自信がなかった。

町田
実際に思いとしてはちょっとあったけど。

伊藤
とりあえず、まずはそこを伝えたということですね。

町田
その目標を持って実際に大学に行かれて、大学のときはどうだったんですか?

伊藤
結局、大学受験は僕は行きたいとこに行けなかったんですよ。失敗して、関西大学に入るんですけど、初めの1年間ぐらいはかなり腐ってました。

町田
最初はうまくいかなかった。

伊藤
そう。でもそこから、「何やってんねん」と思って、2年生のときからいろんな経営者に会って、営業が大事だというのを学んで、大学2年生の冬ぐらいから営業のインターンをしていました。

町田
大学2年生から?

伊藤
そうです。光回線の訪問販売で、「ピンポンピンポン」と営業をスタートしたことが、僕の原点ですね。

町田
大学受験のとき1回目のターニングポイントだとしたら、2回目のターニングポイント?

伊藤
そうですね。いろいろ学ばせていただきました。

町田
卒業後はIT×教育のベンチャーに行かれたと思うんですけども、自分で起業するという選択をせず、なぜ就職したんですか?

伊藤
シンプルに、そのときに起業する自信がなかったんでしょうね。

もう1つは、起業する理由を考えたときに、今ないものをつくるから起業するのであって、すでに目の前にやりたいものがあったら、その会社に入って経営者になるほうが早くない?と思ったんです。

町田
その2つの理由から最初はその会社に入社したと。

伊藤
北海道にいても沖縄にいても、東京の先生に自分が好きな時間に出会えるみたいなのはすごいいいなと思って、その会社に入ったという感じです。

色んな出会いが僕はあったからよかったと思いますけど、世の中の子どもたちって恵まれた先生に出会う確率ってけっこう少ないんじゃないかなと思っています。その点で、教育×インターネットって、時間と距離の制約を超えられるのでめっちゃいいなと。

町田
ちなみに、BEYOND CAFEという名前はどういう思いからつけられたんですか?

伊藤
BEYONDについては「自分の今の状態を超えていく」「常にアップデートし続ける」という思いですね。大学生が自分のキャリアをどんどん向上させていくための場所という感じです。

CAFEについていうと、僕は落ち着いたフラットな空間だと思っています。

就職活動でスーツを着てバシッと構えると、自分の素を出せなかったり、べき論みたいなのがあると思うんですけど、そういうのを取っ払って1人1人のフラットな「自分って何がしたいんだっけ?」とか、そういうのを言い合える空間というのがすごい大事だなと思っていて。

そう考えると、大学や学校のような名前をつけたらちょっと堅苦しいし、心理的安全が担保されたフラットな空間という意味を込めてCAFEにしました。

町田
ありがとうございます。

大学のときは営業をされたと思うんですけど、教育に興味を持たれたのはどのタイミングだったんですか?

伊藤
最初に話した大学受験のときの教師の影響が一番大きいですね。

町田
そのときから、じゃあ、教育に何か携わりたいという思いは一貫してあったんですか?

伊藤
それはありました!

町田
そうなんですね。

1社目の会社に入社されて、それから、BEYOND CAFEを共同創業というかたちでつくられたと思うんですけど、そのときは、就職する前に抱えていた怖さはどうだったんですか?

伊藤
ないといえばうそになりますが、「死なないな」という自信はついたという感じですね。

1社目の会社に入ってその1年、営業に本気でコミットしてました。最高記録の営業の数字もつくったりして。

起業する前も、転職市場のエージェントさんに話を聞きにいって、「1年目でこれぐらいの結果出したら、こういうところでこれぐらいもらえるんや」という数字を見たときに、「じゃあ、別に1回やって失敗したとしても大丈夫」というセーフティネットが見える化できたのはあったかもしれないですね。

町田
それで、やはり自分で教育のところに関わってやりたいと思ったんですね。

伊藤
そうですね。これ、どこまで言っていいか分からないですけど、僕はでも一番の大きな原因は、前職のその会社の社長が捕まったからなんですよ。

町田
いわゆるハプニングがあったんですね!

伊藤
ハプニングがあったんですね。

だから、自分がやりたいと思っていたんだけど、ここの会社で経営者になるという選択は僕は違うなと思ったときに、だったら自分でやろうみたいな、それは本当に偶発的なもので、今思い返してみたらよかったなと思いますけど。

町田
なるほど。そういうきっかけがあって、共同創業されたと。そこから今、3期目ですか?

伊藤
そうですね。3期目ですね。

町田
今はCEOという役割に変わったと思うんですけど、実際変わってみて何か違いはありました?

伊藤
それはありましたね。

創業のメンバーも、前の代表も、光回線の訪問販売をやっていたメンバーなので、気心も知れた仲間です。彼が「代表」という肩書はつけているけど、自分もそのつもりでやっていました。

ただ、CEOとCOOはやる仕事も役割も全く違って、担うプレッシャーも違うということに、実際にその役割に就いたときに感じました。

たとえば、COOだったら「数字をちゃんとつくっていけるか」どうかなんですよ。

一方、CEOの仕事は、未来をどれだけ見据えた上で戦略戦術に落としこめるかという観点が重要なので、それぞれ異なる見え方がありますね。

町田
大学受験のときから思い描いていた経営者に実際になってみたと。

かつて思い描いたものと、今、実際にやってみて一番大きかったギャップってありますか?

伊藤
ギャップは何だろう。こんなに大変だと思ってなかったぐらいじゃないですか。(笑)

それはね、知らなかったから。キラキラしたカッコいいものみたいな憧れがありましたけど、全然そんなことないですね。(笑)

町田
次回は伊藤さんの、実際にBEYOND CAFEから配信させていただけるということなので、実際にBEYOND CAFEがどういう雰囲気なのかであるとか、学生にどういうことをされているのかというところをもっと具体的にお話を伺えればと思います。


嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
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