20190123ami_ventus小林さん

「馬券を買うと、その馬に愛着が湧きませんか?」トレーディングカードから見えたスポーツビジネスの勝ち筋

本記事は、whooop!小林さん(@tsukukobaan)のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社ventus 代表取締役CEO 小林 泰さん

amiファシリテーター 佐久間(以下、佐久間)
今日はventusの小林さんにお越し頂きました。よろしくお願いします。

whooop! 小林さん(以下、小林)
ventusの小林です。よろしくお願いします。

佐久間
ventusではトレーディングカードとスポーツを絡めたビジネスをされていますが、どういう問題を感じていて、どう解決しようとしているのかをご説明いただけますか?

小林
ventusという会社では、whooop!という「電子トレーディングカードでスポーツチームを応援する」というサービスをやっています。

「電子トレーディングカード」と言うと「何それ?」となりますが、野球チップスはみなさんご存知ですか?

チップスを買うと野球選手のカードが付いてくるお菓子ですが、そのカードを電子状態としてネット上で売り買いできるサービスをつくっています。

カードをファンが買うことで、「買い手は特典を得られたり、カードを揃えて喜ベる」そんな世界をつくるサービスを目指しています。

佐久間
「そんな世界」というのは具体的にどんな世界ですか?

小林
ユーザーの応援履歴を自慢できるような世界を目指しています。

たとえば、去年の平昌五輪でカーリングの女の子がポッと有名になりましたが、彼女らを五輪より前からずっと応援してきた人もいます。

それはスポンサーや近所の人かもしれませんが、そういった「ずっと応援してきた、ファンだった、知っていた」といったことが分かる世界を作りたいです。

佐久間
その結果、金銭な部分も含めて継続して支援できることで、アスリートが挑戦する勇気を持てる世界をつくりたいということでしょうか。

小林
加えて、アスリートで目標や夢があって追いかけている人は自分の人生を懸けているじゃないですか。

そこにいろいろな人の人生も絡み合ってくるといいなと思います。

佐久間
「人生が絡み合う」とはどのようなイメージですか?

小林
「選手のストーリーの一部になる」ということです。

佐久間
選手の人生ストーリーを自分のストーリーとして疑似体験できるというイメージでしょうか。

小林
そうですね。
僕自身、「感動をありがとう」という話がスポーツ関係で一番嫌いなんです。

たとえば、甲子園の決勝になるとテレビつけて見て、その場面だけを見て「感動をありがとう」と言っている人っていますよね。

そう言うのを聞くと「なに勝手に物語として消費してるんだよ」と思います。(笑)

佐久間
(笑)それは具体的にはどういうことでしょう?

小林
「ありがとう」と言うなら、一部だけを消費するのではなくスポーツ選手の人生や目標に一緒に関わっていくような関わり方をして欲しいなと。

佐久間
ハイライトだけを切り取って「感動」するのではなく、もっとストーリー全体を味わって、場合によってはその人を資金的にもサポートするといったイメージですか?

小林
資金的なサポートというのは、数ある関わり方の中でもっとも後のほうだと思うので、まずはその選手について調べたり、結果に興味を持つくらいでいいと思います。

佐久間
amiが目指すところにそっくりですね。

1度きりのピッチイベントで「感動」するだけでなく、起業家とそれを応援する人の継続的なつながりをamiも目指しています。

amiの場合は、「起業家のTwitterをフォローしてつながり、共感する心が徐々に育まれて、最終的にその会社にジョインする」といった世界観をライブ配信やコンテンツとして届けることで目指していますが、小林さんはなぜ「電子トレーディングカード」という方法を選んだのですか?

小林
もともと大学でアイスホッケー部だったのですが、日本でアイスホッケーをやっている人はほとんどいないので、テレビ露出がほぼありません。そこで、自分で映像の生配信をやったりしていました。

その経験から、アイスホッケーだけでなく、他のスポーツも巻き込んでプロスポーツビジネスをつくりもっと面白くできないかなと思って始めました。

佐久間
電子トレーディングカードで面白くなるんですか?

小林
それは見てのお楽しみですね。そう信じないとやっていられないので。(笑)

佐久間
たとえば、電子トレーディングサービスを使って「最終的にスポンサーとしてお金を拠出する」ようになるまでの行動をサポートするイメージですか?

小林
そうですね。「お金を出す」という行動に至るまでには、消費行動の「AIDMA(アイドマ)の法則」と同様で、「Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)」というステップがあると思います。

そこで電子カードで応援履歴やコンテンツをユーザーに提供して、それらのステップをユーザーが進めやすくしていきたいです。

佐久間
たしかに、たまたま地元で何かのスポーツの試合を見に行って「すごくいいな」と思っても、たいていはそのまま終わりますよね。(笑)

そこから、さらにつながりが生まれる手段の1つとして「電子トレーディングカードを購入する」があるということでしょうか?

小林
そうですね。たとえば、競馬場に行って馬券を買うと、その馬に愛着が湧きませんか?

それと同じことを他のプロスポーツでも起こしていきたいです。

佐久間
カードを買うとどのようなことが起こるんですか?

小林
クラウドファンディングに似たイメージで、カードを買ってそれを揃えていくとチームが提供する特典のチケットになったりします。

内容はまだ考え中ですがコンテンツを乗せたり、カードを持っている選手に興味を持ちやすくするために試合結果がプッシュ(通知)で来るといった方法も考えています。

佐久間
アスリートの側もファンとのつながりを強くするきっかけになりますよね。

小林
日本のプロスポーツビジネスがうまくいっていないのは、プレイしている側やそれを支えるチームの側も「ただスポーツをやって終わり」といったスタンスで取り組んでいるからだと思います。

そこに風穴を開けるプラットフォームにしたいです。

佐久間
今のところは順調ですか?

小林
うまくいっている部分と難しい部分がありますね。

リワードをうまく設計していない段階でも、お金を出してくださる方がいらっしゃったので、「スポーツチーム、選手に関わりたいという根源欲求がある」という仮説を実証できたのはうまくいっている部分だと思います。

一方の難しい部分としては、僕らだけではなくてスポーツチーム側も関わってきますが、もっとユーザーとの関わりを広げるためのノウハウの言語化や共有という点ですね。

佐久間
つまり、すでに熱狂してこの選手とつながりたいという人は「カードを買う」という行動で可視化できたが、それをきっかけとして、さらに応援の熱をどう広げていくかが課題ということですね。

今この瞬間だけで考えると、どのような部分に可能性を感じていますか?

小林
この瞬間を切り取ると、スポーツ界全体として「きちんと興行をしよう」とか、「ファンコミュニケーションをしよう」というチームが増えてきて、ビジネス感度が少しずつ高くなって来ている部分に可能性は感じています。

そういう意味で、荒れ地に近い部分がどのように変わってくるのか楽しみです。

佐久間
そのムーブメントをどうして感じたのですか?

小林
発信する人が増えてきたというのはあります。もう1つは、昨年不祥事がきちんと問題になったことです。

不祥事自体は昔からありましたが、それが昨年のようにきちんと問題として取り上げられるようになったことは大きいと思います。

リクルートが炎上したあとに復活したのと一緒で、問題が出てくるときはチャンスの種がまかれていると思っています。

佐久間
今、ここに来ていただいている方や、ライブ配信で見ていただいている方がいますが、やはりまずはwhooop!を使ってもらいたいですか?

小林
サービスを使ってほしいというよりは、スポーツとの関わりを増やして欲しいです。

whooop!を使ってスポーツビジネスを面白くしたいですし、広げたいからこそ、ぜひスポーツ観戦に行って頂けたらと。

それがゆくゆくはサービスの利用につながってくると考えています。

なので、自分で運動するなり、観戦行くなりアクションを起こして実際に体験することが重要だと思います。

おそらく「2カ月以内にスポーツ観戦に行きましたか?」と聞いたとき、行ったことのある人って1人もいないとい思うんですよね。

佐久間
ちょっと聞いてみましょうか?

(会場に向かって)2カ月以内にスポーツ観戦行ったことある人いますか?

佐久間
1人もいませんね。(笑)

小林
そうなんですよ。なので、これを聞いたときに、3分の1ぐらい手が挙がるようにできたら面白いですよね。これだけ行ってないということは、これだけ可能性があるということなので。

佐久間
まずスポーツを体験して、より「のめりこみたい」や「つながりたい」となったときに、それを実現する手段にwhooop!というサービスがなればいいということですね。

小林
そう思っています。

佐久間
それでは、小林さんありがとうございました。

小林
ありがとうございました。

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ami

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