20181225ami_CODEAL愛宕

「働くをもっと自由に」するのは、自分たちだけじゃできない。複業スタートアップの戦い方

本記事は、コデアル愛宕さん(@shotaatago ‏)のamiライブ配信の書き起こしです。

コデアル株式会社 代表取締役社長 愛宕 翔太 さん

amiファシリテーター松岡(以下、松岡)
コデアルの愛宕さんです。それでは、愛宕さん、お願いします。

コデアル 愛宕さん(以下、愛宕)
よろしくお願いします。

松岡
2回目の配信なんですけれども、見ていてくださる方の中にも、愛宕さんが実際にどういうサービスをされているのかというところをもう少し聞きたいという方もいらっしゃると思うので、簡単にご説明いただいてもよろしいでしょうか?

愛宕
めちゃくちゃシンプルに言うと、「即戦力の複業求人サイト」の「コデアル」というサービスをやっています。以上です。(笑)

松岡
めちゃくちゃシンプルで分かりやすい!(笑)

今、愛宕さんがチャレンジされていることは、「日本人の働き方を変えていく」ということだと思っています。

そのチャレンジの中で、「ジョブ型雇用」という言葉をよくお使いになられていると思うんですが、ご説明いただいてもよろしいでしょうか?

愛宕
コデアルは「ジョブ型」と言われるものを前提にしているサービスになります。

もともとの終身雇用を前提としているような働き方の場合だったら、「明日、九州に行ってきてください」と人事部に言われたら、行ってもらう必要があります。

一方で「ジョブ型」では、たとえばエンジニアの人に、「明日から営業をやってください」というように「職種が違うものをやってください」とは言えないというのがジョブ型になるんですね。

コデアルでは働く場所が基本的にリモートで自由なので、転勤のことを考えなくていいというメリットがあるんですよね。

松岡
日本の終身雇用を前提とした働き方は転勤が当たり前というか、「転勤OKですよね」という具合にジョブディスクリプションに書いてある。(笑)

愛宕
そうそう!

松岡
もちろん、メリットデメリットがあると思います。愛宕さんが考えるこの日本型雇用のメリットデメリットってどうなるんですか?

愛宕
たとえばジョブ型の企業で、営業の仕事とマーケティングの仕事があったとすると、「問い合わせを毎月何件取る」というのはマーケティングがやる仕事で、「課金してもらう」ことが営業の仕事だとしたときに、「中間にある仕事はどっちを拾うの?」ということが問題になりやすいんですよ。

「問い合わせが悪いからじゃないか?」と営業は思うだろうし、逆に、マーケティング側は、「いいものを送っているのに営業のトークがイケてないからじゃない?」みたいな問題が生じてしまう。

日本型雇用の素敵なところは、ジョブローテーションがあったり、複数の部署を行き来していたり、間に落ちそうなものをちゃんと拾える人がいるということだと思います。

松岡
なるほど。

ジョブ型の働き方が日本でなかなか浸透していかないのは、どこに問題があるとお考えになられていらっしゃいますか?

愛宕
終身雇用の働き方ももちろん素晴らしい部分があるという前提でお話ししますが、基本的に「雇用はずっと続く」という前提がすごく浸透したことが一番大きいと思います。

アメリカでの「雇用」と、日本での「雇用」を比べて考えると、「明日からはもう来ないで大丈夫です」とは、日本の場合は契約的にも言えないことなんですよね。

アメリカでは、「今度から来なくて大丈夫です」と契約上でも言える、という違いがあるので、そこの違いは大きいのかなとは思いますね。

松岡
大企業と、スタートアップでは、HR産業での戦い方は変わってくるのかなと思っています。

それこそ大手の企業さんが、「エンジニアの複業求人サービスを始めました」ということはそんなに珍しくはない?

愛宕
まあ普通ですよね。(笑)

松岡
そうすると、コデアルさんはどういった戦い方はとるんでしょうか。

愛宕
そうですね。

戦うというよりは、共創する、共に創造するという考え方が僕は好きです。

正直に言うと、自分たちだけで「働くをもっと自由に」することはできないだろうと思っているんですよ。(笑)

その前提で、自分たちが得意なところは、これまでなかったようなサービスを世に出すこと。そして、「本当にこれってユーザーのためになっているのか」を考えたうえでサービスをつくれること。

リモートを前提にした人事評価の制度を世間に一緒に広めることは、もちろん1社ではできないので、もうすでに実はご一緒しているんですけど、大手企業さんも含めたパートナーの方と一緒にやっていきたいと考えています。

松岡
今、人事評価という言葉が出てきたと思うんですけど、ジョブ型雇用においては特に「評価」が重要な観点だと思います。それはどうクリアにされていかれているんですか?

愛宕
コデアルのサービスでは、まず業務委託で働くということが前提になっているので、雇用契約ではありません。雇用の契約ではないとなると、途端に人事評価や査定の話ってなくなるんですよね。

そういう部分を変えていって、「いい仕事をすることがさらにいい仕事をすることにつながる」「評価されることにつながる」というように、自分たちもチャレンジしながらお客さまに提案していることなんですけど、そういうものが広がっていくといいなとは思っていますね。

松岡
今回のライブ配信をさせていただく前に、軽く打ち合わせをさせていただいたんですけど、愛宕さんが考えるスタートアップの戦い方みたいなところが個人的にはすごく響きました。

愛宕
そうなんですか!(笑)

個人的には、「みんながいいと思うもの」をやるんだったら、スタートアップじゃないですし、やる意味がないと思うんですよね。

みんなは「そんなの違くない?」「そういうことは起こらないんじゃないの?」と言うけど、「自分たちが信じているものに取り組む」のが本当のスタートアップじゃないかな。

その姿勢を自分たちも大事にしているし、そういう会社が世界に増えたら、面白いものがいっぱい出てくるんじゃないかなと思います。

松岡
愛宕さんは、大衆楽曲はつくりたくないというところがあるんですかね?

愛宕
やっぱりサービスが広まる過程で、最初は少数のユーザーから始まるけれども、そのあとは徐々にリーズナブルな価格になって、多数のユーザーに広まっていきますよね。

いずれはメジャーデビューするかもしれないけど、「メジャーデビューすること」が目的になっちゃうとちょっと悲しいかなと思っています。

「なんで歌を歌うんだっけ?」「誰にその歌届けたいんだっけ?」とアーティストが考えるのと同じように、僕らは「ユーザーのためになっているのか」「自分たちが本当に届けたいサービスを届けているのか」ということは大事にしたいなと思っています。

松岡
そこを深く突っ込まさせていただきたいんですけど、ここはすごくバランスが必要になりますよね。

自分たちがやりたいことと、いわゆるプロダクトマーケットフィットの観点は一致するようで一致しないと思うんですけど、そこはどうですか?

愛宕
素晴らしいご質問だと思います。

最初は好きで始めるんですけど、なかなか売れないと「これはヤバいな」と思うじゃないですか。

ヤバいので、「自分たちが歌いたいものは歌うけど、ちゃんとこの曲を買ってくれる人いるのかな?」みたいに、ある程度は考えるバランス感覚が必要だと思います。

ただ、自分たちは人に関わるサービスをやっているので、自分たちが成長していれば、実は自分たちよりも規模が大きい会社さんの気持ちも分かるようになるんですよね。

自分たちが成長していれば、一緒にできる企業も増やすことができると思ってサービスをやっていますし、成長しなければ、自分たち以上の大きな会社への提案ができないという考えがあります。

松岡
今、愛宕さんが実際にコデアルの舵を動かすに当たって、直面している困難ってどういうところになるんですか?

愛宕
直面している困難か。困難を困難と認識できていないのかもしれないんですけど。

「お金なくなるな」「なかなかここのポジションの人が埋まらないな」「サービスが意外と売れないな」とか、いろいろあるんですけど、1つ1つそれを淡々と対応しているという感じですかね。

毎日出現しますし、ありすぎて分からないみたいな感じですかね。

松岡
そこの優先順位はどうつけているんですか?

愛宕
まずは、1個が解決されるとほかの5個とか10個も解決されそうなものからいきますね。

松岡
なるほど! ひろたさん、質問ありがとうございます。「鈍感力がときには必要ですか?」とコメントです。

愛宕
ときにはというか、いつも鈍感かもしれません。(笑)

松岡
けっこう、コアとなる部分以外はあまり気にしない?

愛宕
そうですね。全く気にしていないですえし、「それは気にしろよ」というぐらいに気にできないですね。

たとえば、ゴミの日が全く覚えられないとか、そういう感覚が欠如していたりします。

松岡
ゴミの日ってけっこう大事ですよね。(笑)

愛宕
めっちゃ怒られるんですよね。社内でも、「愛宕さん、ちゃんとゴミ捨ててくださいね」「机きれいにしてくださいね」と言われます。

それでも夢中になっていると忘れちゃうことが多いので、周りにすごい助けられているなというのはいつも感じますね。

松岡
面白いですね。

愛宕さんは、最初はエンジニアさんの家庭教師から始まり、エンジニアさんの転職サイトを3つ立ち上げ、そして今、コデアルというサービスに行きついていますよね。

そういったピボットなどの意思決定をするときに最も重要視しているものは何かというところをお話していただいてもよろしいですか?

愛宕
事業を変えるときは、「やってみないと何がやりたかったのかが分からなかった」というがことがありましたね。

「プログラムを教えてみたけど、教えることにそんなに興味が持てなかった」とか、「普通の求人サイトをやってもあんまりワクワクしなかった」とかは、全部やってみたから分かったことです。

やってみて、一旦立ち止まって考えたときに、本当にやりたいと思ったことがビジョンだったりだと思うんですよ。

そこで出てきたものを大事にしていくと、決断を間違えないんじゃないかなと思います。

僕らであれば「働くをもっと自由に」ということが、本当に心の底からやりたいことなので、今はすごい集中できているかなというふうに思っています。

松岡
ありがとうございます。

では、お時間もまいりましたので、愛宕さんがこれからサービスで日本の働くを変えていくことを期待して、引き続き応援させていただきたいと思います。ありがとうございました。

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嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
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