20190118ami_TABILABO久志さん

ヒッピー文化から学んだ”盲目的に人生を消費しない”生き方のすすめ

本記事は、TABI LABO久志さん(@shotarobinkushi)のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社TABI LABO 代表取締役 久志 尚太郎

amiファシリテーター佐久間(以下、佐久間)
本日はTABI LABOの久志さんにお越しいただきました。

まずTABI LABOについて、どういった想いで起業されたのですか?

TABI LABO 久志さん(以下、久志)
TABI LABOは今年の5月で5期目の会社で、「ミレニアル世代と都市生活者でムーブメントをつくる」会社です。

TABI LABOというメディア自体はライフスタイルメディアですが、TABI LABO以外にも日本に特化したメディアだったり、いろいろなメディアブランドをやっていたりもします。

メディア運営で培ったノウハウをベースに、ブランドスタジオという企業のスマホを軸にしたキャンペーンとかプロモーションをつくる部隊があり、それが事業の大きい柱ですね。

佐久間
久志さんの今までのストーリーとしては私立の中学校を1年で退学されて、高校のときにアメリカに行かれたという認識であっていますか?

久志
正確に言うと、お金持ちの息子や娘がたくさんいる千葉の私立中学校に最初通っていました。

残念なことに、そういうお金持ちの学生はカツアゲとかをされることが多くて。それを見ていて、「もしかしたら世の中はお金より暴力のほうが強いんじゃないかな」と当時は思いました。

それで私立の中学校を辞めて、金髪にして公立の中学校に戻りました。ただ結果は、地元の不良の先輩たちにボコボコにされて鼻を折られて学校にしばらく行けず、「やっぱり俺こっちじゃないかも」というふうに思ったりしていました。あといわゆる不良の方々と付き合ってみてわかったことは、彼らは強いんじゃなくて、弱いんですよね。

佐久間
なるほど。こういうエピソードが久志さんにはたくさんあり、今日の時間では話きれないと思うので、少し話題を変えようと思います。

久志
逆に僕から聞きたいのですが、amiは起業家をサポートするという側面がありますが、なぜ起業家のサポートしなければいけないんでしょうか?

スタートアップで働こうとか、起業しようって声が最近よくありますが、なんでそうしなければいけないのかお聞きしたいです。

佐久間
別にしなければいけないとは思いませんが、起業するという人をサポートしたいとは思っています。

久志
なぜサポートしたいのですか?

佐久間
私が最初ユーザベース(amiの運営会社はユーザベースのグループ会社)に入って、SPEEDAという事業を担当したときに感じた衝撃が大きな理由です。

目指すビジョンを話すことで、SPEEDAというプロダクトの「今」の形ではなく、「未来」の可能性を信じて応援してくれる人が増えて、仲間も利用者も広がっていく流れがとても素敵で面白いなと思いました。

なので、起業家の方がそのように未来のビジョンを語り、共感の輪が広がり、そこから仲間を得て挑戦が加速していく過程をサポートしたいと思ってamiをつくっています。

久志
なるほど。

ユーザベースさんのオフィスはキラキラしていますが、スタートアップって毎日地獄じゃないですか。

スタートアップって課題が山積みですし、課題を解決してもまた新たな課題しか出てこなかったり。

それは社内の課題もそうですし、世の中、社会でも同じで、解決しようと取り組んでもいつまでも課題があり続ける。

やっていても達成感とか万能感とかそういうのは全くなくて、自己承認欲求も全然満たされません。

なのでそういう中でも、ものをつくったり、自分を奮起させたり、モチベートすることが自分の成長であり、喜びであり、「そういうプロセスこそが世の中に何かを与えるということ」だと自己認識できるかが重要だと思います。

キラキラした話やビジョンはたくさんありますが、その前提にある”厳しさ”を皆がどこまで分かっていて、それでも心の底から挑戦したいと思っているのか聞いてみたいです。

僕は、「毎日死にそう」という環境が大好きなんですよ。だから、厳しい方に行きます。最初にも話しましたが、金髪にして中学校に行ったらボコボコにされたのが、僕は楽しかったんですよ。

佐久間
ヤバいですね。

久志
自分がやったことがない困難に立ち向かって挑戦して、クリアしていくことが僕のスタンダードなんですよね。

だから、モチベーションもないです。逆に楽しすぎたり安心できる安全地帯にいると不安になります。

スタートアップをやるなら往々にしてそういう状況を楽しめる気持ちは必要だと思っています。

そういった起業に対する前提が、どこまで起業する人に共有されていて、その上でビジョンや夢を考えられているのかということは知りたいですね。

もちろん「もっと私はこうでこうで、自己実現はこうでこうで」という自己実現もいいですが、もっとハードな部分の情報が十分に共有されていない中で、スタートアップに入ることはどうなのかなと思います。

佐久間
私もこれまで色んな事業をつくる過程で困難なことがたくさんありました。

それでも「なぜやるのか」と言ったら、困難に直面することで自分の世界観や自己認識力がどんどん磨かれてクリアになるのがすごい好きだからです。

苦しさを経験するからこそ、自分は何に幸せを感じるかがどんどんクリアになり、幸せを感じる力が強くなっていくと思っています。

久志
本当にそう思います。起業もさっきの僕が旅でたとえた、見えない世界を見広げることと全く同じで、「こうなるだろう」とは分からないことをやって世界が広がるからこそ、面白いんじゃないかと思っています。

「自分たちが想像もしなかったこと」が起こったり、「想像もしないような人」が助けてくれたり、「想像もしないようなこと」が実現できることが起業することの醍醐味だと思っているので、それを恐怖と捉えずに喜びと捉えることができるといいんじゃないかと思うんですよね。

佐久間
事業をつくっていくとき、苦しくて悩んでいた時に、自分自身との対話と、ユーザベースの創業者である新野というメンターとの対話を通して、さっき話したような考えにたどり着き思考がクリアになりましたが、久志さんはどうやってたどり着きましたか?

久志
外に答えがあるわけでも、投資家とか偉そうなアドバイザーが答えを持っているわけでもないので、結局は自分と対話し続けてですね。

自分以外とも対話はすると思いますが、最終的には自分の中でその答えを見出しているわけじゃないですか。

何が言いたいかというと、今僕が話していることや、これから話することってほとんど役に立たないと思うんですよね。

佐久間
ということは、自身との対話を通してモチベートしていったと?

久志
モチベーションはゼロですね。ただ淡々と粛々とやっているだけです。

もちろん、人なので嫌なことがあったら嫌な気持ちになりますし、いいことがあったら嬉しくなりますが、「モチベーションがあるから何かをする」というのはほぼないです。

自分ができること、やりたいこと、やらなきゃいけないことを本当に淡々と粛々とやっています。

僕が20代前半のときにヒッピーコミュニティにいて、これから時代に重要なのは「与えられたものを盲目的に消費すること」じゃなくて、「自分たちが欲しいもの、必要だと思うものを自分たちの手でつくりあげること」だという考えにたどり着いたんですよ。

「与えられたものを盲目的に消費する」とは、社会のあり方や給料、生き方の価値観といった世の中から与えられるものを「本当に欲しいものなのか」「自分に合っているものなのか」を問わずに消費しているということです。

盲目的に消費すると妄信するようになってしまうんですよね。

だからこそ、社会や自分の暮らし方や稼ぎ方、生き方など、そういうことも含めて、自分がこうあるべきだというものを自分の手でつくり出すことが一番重要だと思っています。

佐久間
なるほど。

盲目的に消費しないために必要なことが「旅」でしょうか?

久志
1つの手段ですね。「見えないものが見えるようになる瞬間を達成するための手段」の1つとして旅があるよねと。

病気をして死にそうになったり、大切な人が死んだり、そう予想もしなかったことがおこると、見えていなかった予想外の世界に気付くことができたりします。

そういう予想外の世界にこそに実は可能性が眠っていて、チャンスだったりするんですよね。

旅もそういった世界を広げるための手段の1つだと思っています。

ただ、今の時代は旅をしなくても別にいいんじゃないかなとも思っています。(笑)

佐久間
(笑)

久志
「何を使って」ということが重要なのではなく、「本質的には見えないものをどうやって見広げていくのか」が非常に重要だと思っていて。

見えているものをさらによく見るって意味ないですよね。たとえば、お辞儀をこうやってやるとか、名刺をこうやって渡すとか、文章をちゃんと書くとか意味がないと思います。

そうではなくて、もっと本質的で自分が知らないことを見広げていくことが大事なんじゃないでしょうか。

佐久間
先ほどおっしゃっていた目の前のことに淡々と打ち込むという話と、自分が知らないことを見広げていくことは、ある意味両極にあると思うのですが、そのバランスはどのようにとるといいと思いますか?

久志
目をつむることじゃないですかね。つまり、情報を遮断して、自分の心と向き合い内省するということです。

何が言いたいかと言うと、別にまっすぐ進んでいてもいろいろなものにぶつかるし、いきなり殴られるし、雨も降るし。大変なことばかり起こるんですよ。

多くの人が、そういうことを避けようとして、すごい目見開いて、「ヤバい、車が来た!よけなきゃ!」というようなことをしていますよね。でもそればかりになってしまっていて、結局大切なことは何も見えていない。

みんなちゃんと見ているようで何も見ていない。

だから淡々と進みながらも、自分の感覚や心の本当の声に、意識を向けることが大事だと思っています。

佐久間
なるほど。

久志
自分に見えている世界がすべてじゃないことを知るのが重要なんですよね。

スタートアップでも事業計画をつくったって、その通りになることなんてほとんどないじゃないですか。

SPEEDA(ユーザベースのプロダクト)をやっていたときだって、NewsPicks(ユーザベースのプロダクト)をつくろうなんて初めは思っていなかったわけですよね。

佐久間
絶対そうですね。

久志
まずは自分たちが見えている世界の外に勇気を振り絞って突進していく。

外の世界に進むことは予想できないことが起こるし怖いですが、クリエイティブなことだし、チャンスがあるんじゃないかと思います。

だからこそ、強制的にでも知らない世界があることを認識することは重要なのではないでしょうか。

佐久間
怖いという気持ちがある中でも、それを理解して進んでいくことが重要だと。この考え方を認識された上で挑戦する人が増えていけばいいなと思います。

本日はありがとうございました。

久志
ありがとうございました。

amiとは?

amiは起業家とサポーターがつながるライブアプリです。起業家の方が起業にいたる原体験や実現したい世界などについてライブ配信を行い、ライブ参加者との直接のやり取りを通して共感が生まれ、起業家と、その挑戦を応援するサポーターのつながりをつくります。amiでは、平日の12時から起業家の方が毎日ライブ配信しています。


ありがとうグォ!シェアして一緒に盛り上げて欲しいグォ!
5

ami

起業家と未来の仲間をつなげる「ami」の公式noteです。 https://ami.live

amiライブ note

「起業家とサポーターがつながるライブアプリami」のライブ配信の様子を書き起こし、編集してお届けします。
1つ のマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。