20190219_Asobika今田さん

「コミュニティは行動の可視化で変わる。」人を動かすモチベーションの本質

本記事は、asobica 今田さん(@kouya5724)のamiライブ配信の書き起こしです。


ライブアーカイブ

起業家紹介

株式会社Asobica 代表取締役 今田 孝哉

キーワードは「可視化」

amiファシリテーター 松岡(以下、松岡)
本日は、feverの今田孝哉さんに来ていただきました。よろしくお願いします。

簡単にサービスの概要を教えていただけますか?

asobica 今田さん(以下、今田)
よろしくお願いします。

feverは、コミュニティが活動を継続できるように支援をするサービスを提供しています。

支援の対象は2つあって、1つは個人が作るコミュティ。オンラインサロンや趣味のコミュニティが継続的に活動していける様な仕組みを作っています。

もう1つは、企業が「ユーザーと一緒にサービスを作っていくためのコミュニティをつくりたい」ときに、簡単に構築・運営できるようなサービスを提供しています。

対象は2つありますが、一貫して熱量のあるコミュニティが継続的に活動できるように支援するサービスを提供しています。

松岡
コミュニティという言葉は昨今バズワードにもなっていますが、今田さんが考えるコミュニティとはどういうものですか?

今田
コミュニティの定義はいろいろとあるので、厳密に「これだ!」というのは難しいと思っています。

ただ弊社は、「オーナーがいて、そのオーナーが1対Nのかたちで、コンテンツをメンバーに提供するファンクラブのようなコミュニティ」ではなく、「ユーザー同士がお互いにコンテンツを提供し合い、お互いにコミュニケーション取り合う、N対Nの関係を持ったコミュニティ」をどちらかというと支援したいですね。

松岡
feverは、どちらかというと閉じたコミュニティを推進しているイメージがありますが、それはなぜですか?

今田
そうですね、既存のfeverのコミュニティは、「メンバーが承認しないと入れない」「月額を払わないと入れない」といった閉じたコミュニティがたしかに多いです。

ただ、今後はオープンなコミュニティもつくれるようにしていきたいと思っています。

松岡
もう一度、feverというサービスが具体的にどういうものかを流れを追って説明をさせていただきたいのですが、feverでコミュニティをつくるわけではないですよね。

イメージとしては、もともとFacebookグループなどで作ったコミュニティがあり、そこにfeverというサービスに導入するといったかたちですか?

今田
そうですね。個人向けのサービスは、Facebookグループと併用して活用いただいているケースも多いです。

ただ、ゆくゆくはFacebookなどを使わずに、feverだけでコミュニティを完結できるかたちをつくっていきたいと考えています。

松岡
feverに登録するとコミュニティ内で独自のコインを発行することができますよね。

たとえば、「ありがとう」の気持ちをコインとして送ったり、コミュニティ内のメンバーが持っているスキルをコインを使って売り買いできるというイメージで合っていますか?

今田
そうです。弊社は、貢献度や行動をコミュニティ内で可視化したいと考えています。

それを実現するための1つの機能として、コインを発行して、お互いにそれらを贈り合ったり、コミュニティ内のコンテンツに対して消費するというかたちをとっています。

松岡
なぜ、貢献度を可視化したいのですか?

今田
もともと僕自身がコミュニティを運営していて、「ユーザーの熱量やモチベーションを維持するのって難しいな」と思ったのがきっかけです。

それを解決したくて、うまくいっているサービスやコミュニティを調べていた所、共通して「ユーザーのモチベーションを大きくするインセンティブ施策がしっかりと設計されている」ことに気付いたんですね。

Twitterで言うと、フォロー数やフォロワー数、いいねの数、リツイート数といったかたちで、Twitterユーザーの行動や貢献が可視化されているので、それがインセンティブになり、TwitterユーザーはもっとTwitterを使うようになります。

しかし、これがFacebookグループになると、メンバーがいいコメントをすると「いいね👍」はつきますが、個人がどれくらいそのコミュニティに貢献したかどうかは資産として溜まっていかないですよね。もしtwitterにフォロワー数の可視化機能がなかったら「これだけtwitterに時間を使っているのにそれが可視化されなくて嫌だな」って自然と感じると思うんですけど、それと同じで何かしらの資産がストックされていかないと、活動するモチベーションが続かない。

feverではユーザーのモチベーションを維持する仕組みとして、コミュニティ内での貢献度を可視化している理由はそれですね。

スマホ時代のmixiはまだない

松岡
日本には比較的昔から、コミュニティというものがありましたし、インターネットが登場してからは、サービスとしてのコミュニティも増えてきましたが、その中でも分かりやすくバズったものにmixi(ミクシィ)さんがあるじゃないですか。

今田
たしかに、そうですね。

「サークル」(mixi内のコミュニティテーマの1つ)と言われるものがたくさんできたり、「日記」に人が集まったり。「各々が好きなテーマで設定し、そのテーマをフックにしてみんなが集まる」といった世界観がありましたよね。

松岡
当時自分は学生でしたが、その時と比べるとmixiから他のプラットフォームへ流行が変わったのを感じています。

mixiがあそこまでバズったことにも、現在は使われなくなったことにも理由があると思うのですが、どういうところがポイントだったと思いますか?

今田
優れているのは、やはりユーザーが主体となっていた点だと思います。

mixiだと、誰でも気軽にコミュニティをつくれるじゃないですか。誰でもオーナーになれるし、オーナーになった人が一方的にコンテンツを提供するわけではなく、みんなでつくる共創的なコミュニティのかたちとなっています。それが熱狂を生んだ一つの要素かと思います。

逆に、なぜ以前に比べ使われなくなったのかというと、最も大きな要因としては、単に携帯からスマホに"デバイスが変わったから"だと思います。

ガラケー時代のSNSがmixiで、それがスマートフォンの時代になったことで、スマホに適したUI、UXを実装したTwitterやFacebookが主流になったイメージで。mixiはデバイスの変化に一歩対応が遅れてしまったということでしょうか。

松岡
つまりコミュニティを作るというUXの部分は、mixiさんをfeverもベンチマークにしているということですか?

今田
そうですね。ガラケー時代のコミュニティサービスがmixiとするなら、スマホ時代のコミュニティサービスってまだ枠が空いているんじゃないかと思っていて、それをつくりたいなと思っています。

mixiはコミュニティ内の活動がサービス内で完結してますよね。そういうプロダクトを最終的にはつくりたいと思っています。

オーナー依存型のコミュニティの欠点

松岡
「feverのアクティブスコアってどう計算されているんでしょう?」という質問が来ています。

feverの特徴である「行動や貢献を可視化をする」という部分ですが、どういうコミュニティ内のユーザーの活動を評価して行動を可視化しているのでしょうか?

今田
1つは「コインの贈り合い」ですね。「コミュニティ内のユーザー同士がどれくらいコインを贈り合っているのか」は重要な評価ポイントになっています。

また、feverではチケットと言われる「コミュニティ内のメンバー出品するサービスや商品」があり、そのチケットがコミュニティの中でどれくらい取引されているかも算出され、そういった指標を足し合わせたものをアクティブスコアを数値化しています。

ユーザー同士がつながった数の可視化とも近いですね。

松岡
コミュニティ内の人がつながればつながるほど、そのコミュニティのアクティブスコアが上がっていくということですね。

一点疑問なのですが、つながるとはどういうことですか? 日々、コミュニケーションをとることなのか、コミュニティにメンバーをたくさん誘い込むことなのか。

今田
ライトな定義で言うと、ユーザー同士が1回会話をするだけでも、つながるとfeverでは定義しています。

ただ、feverでいうコミュニケーションをとるとは、「オーナー」のではなくて、「コミュニティ内のメンバー各々が主体的に動く」ことを指します。

基本的に全ての機能が、運営側だけではなくユーザー全員が投稿することを前提とした仕組みになっています。

自分でコミュニティをつくったときは、Facebookグループで運営をしていました、運営側が主にコンテンツを提供する形で取り組んでいました。

そうなると、オーナーである僕のモチベーションが落ちると、コンテンツの量も質も落ちるので、良質なコンテンツを出し続けるのが難しいことを実感しました。

その経験から、オーナーだけが発信するという1対N型のコミュニティは継続させる難易度が高い(再現性が低い)と感じ、メンバー全員が主体的に活動する仕組みを模索するようになりました。

既存をリプレースするための次なる一手

松岡
今、feverが一番ベンチマークに置いているサービスはありますか?

今田
個人向けサービス「fever」でいうと、Aminoという海外のサービスをベンチマークにしています。

Aminoには300万以上のコミュニティがあり、若者を中心に多くのユーザーに支持されています。先ほど話に上がった、mixiのような形に比較的近しいかもしれません。

法人向けのサービスのベンチマークはSpotify(スポティファイ)や、Airbnb(エアビー)が導入しているような、SaaSのコミュニティ構築サービスをベンチマークにしています。

松岡
Aminoのベースになっていることを考えると、やはりmixiはサービスの設計は優れているということですか?

今田
そう思いますね。ただUI、UXの部分を最適化できなかったのでユーザーが離れていっただけだと思います。

松岡
さきほど、Facebookと併用して今はfeverが使われていますが、後々併用ではなくfeverで完結できるようにしたいとおっしゃっていましたが、すでにFacebookやSlackに存在する、何千、何万というコミュニティをどうやってfeverにリプレースしていくのでしょうか?

今田
facebookグループを活用しているコミュニティをリプレイスする、ということも勿論あります。ただ一方でこれからできる新しいコミュニティをもっと増やしていけたらなという思いの方が強い形です。

facebookは非常に優れたサービスですが、全ての人にとって便利、というわけでは勿論なく、若者はそもそもやっていなかったり、匿名性を重要視したいコミュニティでは相性が合わない。また、元々コミュニティのために作られたサービスではないので、ユーザーのモチベーションを持続させるための機能などはあまり強くない。

そういった意味で、まだまだチャンスはいくらでもあると思っています。

fever経済圏は成り立つのか

松岡
feverの中で今田さんが思う、理想的な形のコミュニティはあります?

今田
議論メシというコミュニティは理想に近いです。

ユーザー同士の繋がりができていて、お米や野菜をコミュニティのメンバー同士でシェアしあっていて凄くユニークですね。

松岡
議論メシはどういうコミュニティなんですか?

今田
議論メシは「ディスカッションで食える人を増やそう」というコンセプトのコミュニティです。

それをベースに多様な人が集まっているので、一人一人の得意な分野も異なっていて、例えば農家の人がお米や野菜を提供したり、クリエイターがデザインや動画を作ることもある。

ちなみにこの「ギロン」という通貨は、コミュニティ内で行動したり貢献すればどんどん溜まっていきます。そうすると日本円を使わずに「ギロンだけで2週間生活してみました」という人も出てたりしていて、コミュニティに貢献しつつコミュニティをベースに生活していく、なんてことが形になってきつつあります。

まさに独自の経済圏が実現できてきていますよね。

松岡
日々あらゆる命題に対して議論をし合うことで、ご飯や衣服がもらえる独自の経済圏が、feverの議論メシというコミュニティでは成り立っているということですね。

今田
リアルの世界ではそこまで影響力がない人でも、コミュニティ内での身近な人への貢献が可視化され、結果としてコミュニティ内で強く信頼されて、影響力をもつ人がでてきています。

松岡
まさにfeverならではの経済圏ができているということですね。

本日はありがとうございました。

今田
ありがとうございました。

過去の記事はこちら


嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
7

ami

起業家と未来の仲間をつなげる「ami」の公式noteです。 https://ami.live

amiライブ note

「起業家とサポーターがつながるライブアプリami」のライブ配信の様子を書き起こし、編集してお届けします。
1つ のマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。