20181017_Resily堀江さん

OKRは「戦略フォーカス」と「つながり」。ResilyはOKRを普及させる伴走者になる

本記事は、Resily堀江さん(@Masahiro_H1203)のamiライブ配信の書き起こしです。

Resily株式会社 代表取締役 堀江真弘さん

amiファシリテーター佐久間(以下、佐久間)
本日はResily(リシリー)の堀江さんにお話を伺いたいと思います。

堀江さん(以下、堀江)
よろしくお願いいたします、堀江です。

佐久間
緊張してる?

堀江
ちょっと緊張しています。

佐久間
初めて見る方も多くいらっしゃると思うので、まずResilyのサービスを簡単に説明していただければ。

堀江
分かりました。僕らはOKRという、Googleとかメルカリが成長しているエンジンというか秘訣というか、そういう目標管理の手法を簡単に導入し、きちんと運用して、企業が成長していけるようにサポートするクラウドサービスを提供している会社です。

佐久間
OKRって「よく分からないけど聞いたことある」という人が多いと思います。実際メルカリさんとかGoogleとか、もうキラキラの会社さんが導入している。実はユーザベースでも2016年から導入しています。

今日はOKRのリアルについて、私もユーザベースでOKRを導入してたくさん失敗してきたので、そのことに関して二人で話したいなと。

まず、「これがOKRの一番いいところ」って、堀江さんにとって何ですか。

堀江
社内の情報格差というか、誰が何をしているかという情報が全て等しくオープンになることが一番価値としては大きいと思っています。

それゆえに、何に向かえばいいかという優先順位とか意思決定のスピードが速くなることだと思っています。

佐久間
それだと、MBO(Management by Object)とかで目標をちゃんと定めてオープンにするということでできそうじゃないですか。

そういうフレームワークとOKRって何が違うんですか?

OKRは「戦略フォーカス」と「つながり」

堀江
運用手法が最も異なります。オープンにするということ自体も運用手法の一つだと思いますが、プラスアルファで、オープンにした状態でどのテーマに対して誰が何をしようとしているのか。何の課題を抱えているのかというのが、横断的にコミュニケーションしやすいところは、OKRが他の従来のものとは違うかなと。

佐久間 
「つながり」というところですかね。うちの田口(FORCAS執行役員)もよく「OKRはつながりだ」って言うんです。

例えばこの3ヶ月とか半年、ここに会社としてフォーカスするというのをOKRは定めていて、その会社としてのOKRがチームや個人のOKRに落ちていく。その「つながり」が単なるKPIを定めて管理しようというところと少し違うと。

堀江
そうですね。

佐久間 
OKRを導入しようという企業さんはおそらく爆発的に増える。

2019年には大幅に増えるのではないかと思うんですけど、失敗する企業も多いと思っています。我々もたくさん失敗しました。OKR導入にあたって、最初の罠があるじゃないですか。

堀江 
最初の罠でいくと、今サポートしている企業さんをイメージしながら申し上げると、「きちんと設定しようとしすぎる」みたいなところが、最初の罠かなとは思います。

佐久間
逆説的ですね。

堀江
今みんなやってるからやろうとしていて、ちゃんとやりきりたいという会社も多いと思うのですが。

そこで足が止まって、本当に意味があるのかという話になっちゃうことも多い。そこにパワーをかけずに一回やってみて、むしろ失敗してから改善していこうという風に考えるケースの方がいい。

佐久間
「OKRは最初の目標設定が重要だ」ということに囚われ、そこに時間をかけすぎて、そもそもスタートできない。

堀江
というのが入り口のところですね。

もちろん、運用していくと中身が形骸化してしまうというのもよくあると思います。目標の進捗って週一回確認してもなかなか進捗しないこともあると思うんです。本当にビジョンに対して向かっているよねということの長期的なアクションを共有したり、それを称賛する文化が作れればと思います。

佐久間
すごい分かります。 私がOKRをすごくいいと思ったのは、フォーカスを明確に決めるというところです。

私がユーザベースで色んな事業をやってきた中で、一番大きな失敗って「フォーカスしきれない」という失敗。

2つ3つ目標決めてしまい、どれも70%ぐらいしかできないと。でも1つにフォーカスした時の、チーム、メンバーみんなの力ってすごいじゃないですか。

であるからこそOKRってすごく大きな意味があるなと思っていて。逆にそれって結構難しい。戦略目標を一つに絞るという。

堀江
おっしゃる通りです。難しいですし、3か月間という期間が縛りとして皆さん強すぎる気もしています。

2~3年後にこういうユーザー価値を提供できていればいいよねというところをピン留めしてあげると、この3か月はここにフォーカスするというコミュニケーションはしやすいと思っていて。

長期的な目線をおいてフォーカスを決めるというのは、皆さん気づいてないかもしれませんけどポイントかなとは思いますね。

「OKRと言えばResily」をどう達成するのか

佐久間
長期的な目標設定は難しくないですか?

堀江
難しいです。

僕らで言うと長期的な目標は「OKRと言えばResily」という状態になること。だから検索上位になるために直近3ヶ月でここまでやろうぜとか。象徴的な事例をつくろうぜと。

佐久間 
OKRカンパニーResilyのOKR。

堀江
そうです。という意味では、それぐらいゆるく、3年後こうなってないとそもそも僕らはワクワクできないなというところをざっと、柔らかく置いちゃう。

佐久間
OKRってO(Objective)とKR(Key Results)のセットで。KRというのは測定可能な、出来れば数値化できるものを置いてミスコミュニケーションをなくしていくというのが、OKRのすごくいいところだと思うんです。

その考えにのっとると、ふわっとした設定は難しくないですか?

堀江
そうですね。だから僕らは知ってもらうという目標に対して「Google検索ナンバーワン」とか数値化しています。

また、トヨタさんに使ってもらったら、絶対「OKRと言えばResily」になるじゃないですか。じゃあ、3年後、5年後にトヨタさんに使ってもらうためには、こういう風にストーリーを描かなきゃいけないよねという点で、「象徴的な利用事例をつくる」みたいなのが、僕らが実際にやっているOKRのポイントかなとは思いますね。

数値目標もそうなのですが、象徴的な事例がつくれれば、みんなが「OKRと言えばResily」という状況が実現できていく。

佐久間
そうするとミスコミュニケーションも起きないし。組織としてフォーカスするところはすごい明確になっていく。

じゃあそれができない会社は何で出来ないんですかね。もちろんその会社固有の事情とか、いろいろあると思うんですけれども。多数の会社さんを見てこられて、OKRにトライして「OKRいいよね」と思ってもらえたのに、なかなかそれが浸透しない理由は。

ResilyはOKR導入のステップを明確化し、伴走する

堀江
目標設定とかOKRって、具体的に何から始めればいいかというイメージが、多分わきづらいと思うんです。

その辺りは僕らがこういう風な進め方でやりましょうとか、ワークショップをお手伝いさせていただくところで、価値を提供できている実感もあるし、手応えもあります。

何から順番に着手していくのかが分からないことが大きいと思いますね。

佐久間
まず早く挑戦して失敗しようよというのは、それはある意味OKRの精神です。OKR自体、ストレッチ目標を設定して挑戦と失敗を奨励するコンセプト。

その会社固有の文化とOKRが融合するかというところは、やってみないと分からない。そのハードルを下げるために、導入にあたってのステップをResilyは用意してくれると。

堀江さんとこのライブの前にお話して、Resilyのプラットフォームを導入する時に、最初のコンサルティングをすごくしっかり行うと仰っていました。

そこの具体的なところを聞きたくて、どんな感じでコンサルティングをやるんですか?

堀江
先ほど申し上げた中長期の、2~3年後のOKRを、事業の責任者の方にたたきを作っていただくんです。

作っていただくと、みなさんちょっと柔らかい目標が出てくるので、そこに対して具体的に「こういう考え方でこういう風に書き直してください」と言うと、「なるほど確かに明確になるし使いやすくなった」というフィードバックがいただけます。

佐久間
完全なる経営戦略コンサルティングですね。

堀江
その後、こういう意図でOKRを作ったということをリーダー陣の方からメンバーにお話しいただいて、OKRはこういう概念でこういう作り方をしていきますというご説明をしていただくことで、体感していただく。

この様に実際に書いていただくことが、一番最初にやっている標準的な取り組み方ですかね。

佐久間
トップOKRというかカンパニーOKRというか。そういうのをまずその責任者と一緒に具体的に決めていくということですよね。

堀江
仰る通りです。

バックオフィスのOKR。どう関係者を巻き込むか

佐久間
質問がいろいろ来ています。

確かにあるなと思ったのが、内田さんからの質問です。

「バックオフィスとかコーポレートとか、KR置きにくいし、結構個々人でやっていることもバラバラ。という時に、どういうようなOKRを設定するのがいいのか」と。

堀江
バックオフィス。

例えば法務部門とか例を出してみますと、 多分営業さんの契約書の個別の打ち返しとかレビューされたりすると思うんですけど、それで法務の効率的な働き方ができないとか、業務が重たくなっちゃっていると。

だから営業が自分たちで約款の打ち返しとかができる仕組みにして、法務自身の業務の効率化を図るとか。

「自分たちが今課題に思っていることをどうやったらスリムにできるかという目線でOKRを作ってもらったらどうですか」という話はよくします。

佐久間
なるほど、面白いですね。ただ、OKRの原則のひとつに、コントローラブルってあるじゃないですか。自分たちでコントロールできるものでないと、目標達成にコミットできない。

そういうときどうするんですかね。今だと営業の協力も絶対必要じゃないですか。その時はどういう風な形でOKRをつくるのか。

堀江
一枚のOKRのカードと言ったらあれですけど、Objective、Key Resultが並ぶと思うんですが、そのKey Resultの責任者を法務部門にして、その関係者として営業事務の方とか営業マネージャーの方をアサインしていただいて、どれぐらいの時間割いて下さい、とかを予め握ります。

佐久間
最初にOKRメンバーに入ってもらうことですね。 コントローラブルにするのがすごく重要だと。面白いな。

ユーザベースのOKR導入の壁

堀江
逆に質問させてください。佐久間さんがOKR導入に関して、ここは一番困ったというポイントってありますか?

佐久間
我々は戦略フォーカスが明確なんですね。ですから先ほどおっしゃったフォーカスする部分について悩むことはあまりない。

ただ、ユーザベースは自由な組織なので、見える化してみんなで一体感を出していくためにも、最低限週次で資料を更新しようといっても、これが浸透しない。

Salesforce みたいな業務システムを導入するときと全く同じだと思うんですけど、まずはそこですね。

堀江
そもそも週次で資料を更新する手間は確かに重いと思うので。僕らはそういう、重要だけどちっちゃい負荷とかをResilyというクラウドサービスで削減していくということにフォーカスしています。

佐久間
なので、すごいResilyが欲しいんですよね。(笑) 

我々はGoogleスライドを使って毎週更新して。 円の色を変えたりするのが、「あーめんどくさい」みたいな。

堀江
結構大変ですよね。

佐久間
細かいことですが、毎週やることなので。

後はコントローラブルというところですかね。OKRチームだけで達成に100%コミットできないものを作ってしまうとか。これはよくありましたね。なので、最初に関係者を巻き込んでOKRを作成する。

堀江
巻き込みが重要かなと思います。

あと、「評価と一致させることが多いですか?」 という質問が来ていますが、結構クリティカルだと思っていて。

佐久間
これ難しいやつですね。

堀江
達成度をそのまま評価に使うことは、避けた方がいいとは思っています。ただ、参考情報には必ずなり得ます。

佐久間
そうですね。だって、OKRは戦略フォーカスですから。

堀江
そうなんです。クラウドサービスの良いところって、そういうデータ、ログが残っていることだと思っていて。

その個人の振る舞いとか、どういう風に課題を解決していったかというのも、管理できる。それを見て、OKR達成度の数字と合わせて評価の参考情報にしていただきたいなというのが僕らのやっていることですね。

佐久間
ただOKRの達成率をそのままボーナスのパーセンテージにするようなものはちょっと違うかなと。

堀江
ちょっと違うかなと思います。見直した方がいい気はします。

佐久間
では私からの質問で。トヨタにOKRを、Resilyのサービスを導入してもらうために、今見えている一番のハードルって何ですか?

堀江
多分トヨタさんはOKRチックなことはもうやってるはずなんですよね。

やっている中で彼らがどういうオペレーションで目標に対するコミュニケーションをしているかが、分かっていないことがそもそもハードルです。

そこが分かれば、どういう風にオペレーションフローを改善できればいいのかというのはイメージがわくので。そこを調査するのが一番やるべきことかなと思います。具体的なトヨタさんに向けては。

OKRのリアルを伝える「OKRメディア」

佐久間
OKRってバズワードにはなっていても、まだまだ新しい概念。実際OKRやってみて失敗している人ってまだ多くないと思うんですけど。

今日みたいにOKRのリアルを伝えていくことは結構重要かなと思っていて。そのために今後どういうことをやる予定ですか?

堀江
象徴的な事例を作るということですね。あと、僕らのサービスを使っていなくても、OKRをやってる会社さんにインタビューしまくることは必要だと思っています。

佐久間
いいですね。

堀江
だから僕らはそういうメディアを作ってインタビューしようかなと企画しています。

佐久間
「OKRメディア」。その時はぜひインタビューを。

堀江
一番最初に取り上げさせていただきます。ぜひ。ありがとうございます。

佐久間
OKRってなんか良さそうだなと、ちょっとでも思っていただけるとしたら、最初のアクションって何ですかね。Resilyに問い合わせるんですか。

堀江
それが一番いいですね。(笑)

もしくはOKRをやってる会社さんに実際に尋ねてみるというのも一つの手かなと思います。そういうマッチングができると確かにいいかもしれないですね。そういうのも面白いですね。

佐久間
「OKRメディア見たいです」と、結構コメント来ていますね。

堀江
がんばります!

佐久間
堀江さんの経験から「OKRのリアル」に関してお伝えできたのかなと思います。OKRにご興味がある方は、ぜひ堀江さんの、Resilyの会社のホームページを見て資料請求していただければ。

堀江
資料請求お持ちしております。ありがとうございます。

佐久間
ありがとうございました。

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