20181211_Hubble酒居さん

「本当の最新版_v2.docx?」法務が抱えるドキュメント業務の課題を弁護士目線から解決

本記事は、hubble酒井さん(@HubbleDocs)のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社Hubble 取締役CLO 酒井 智也さん

amiファシリテーター町田(以下、町田)
Hubbleの酒井さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

まず、酒井さんがどのようなことをされているのか、簡単にご説明していただいててもよろしいでしょうか?

Hubble酒井さん(以下、酒井)
簡単に言いますと、Hubbleは、Microsoft Wordに特化したドキュメントのバージョン管理システムです。Word、使ったことありますか?

町田
いつもお世話になってます。

法務パーソンが使用するWordのあるある問題を解決したい

酒井
Microsoft Wordユーザーなら、「あるある」と共感できると思うんですが、たとえば、「デスクトップにファイルがすごい乱立している」「同じようなファイル名のドキュメントがいくつもあって最新版が分からない」といった問題がありますよね。

ほかにも、「メールにあったかな?共有サーバーにあったかな?」というような、自分がほしいファイルがどこにあるか分からない状態を、一気通貫で解決するというプロダクトです。

特に法務で働く人は、毎日ドキュメント業務に追われていると思うので、法務パーソンのドキュメント業務を改善できるプロダクトです。

町田
酒井さんのバックグラウンドについてお話したいんですが、酒井さんは弁護士でいらっしゃいますよね。

酒井さんが弁護士をまず目指そうと思ったきっかけはどういうところだったんですか?

酒井
弁護士を目指したのは、サラリーマンとかあまり向いてないかなと思っていたので独立した立場で仕事をしたいと思っていたからですね。

町田
誰かに、「こういうことやって」と言われるのがあまり好きじゃなかったのでしょうか?

酒井
自分が何かしていくというののほうが自分の性に合ってたなというのはありました。

町田
よしたかさんからコメントで、「これが本当の最新版.docxみたいな」。Wordあるあるの話ですね。

酒井
よしたかさん、そうなんですよ。

「本当の最新版(セミファイナル).docx」みたいなドキュメントがあって、どれが本当なの?という状態を解決したいんです。

町田
Hubbleを使うことによって、編集したら一番新しいバージョンのWordが自動的に更新されて出てくるということですか?

酒井
そうですね。常に最新版が明確になって上にあるという状態で、自動でバージョン管理するので、どれが最新版?みたいな状態は起こり得ないという感じですね。

町田
Hubbleに関わろうと思ったきっかけはどういうところだったんですか?

酒井
もともとこの会社の顧問弁護士としてずっと法務周りを見ている中で、すごい良いチームだったので、「この人たちと一緒に仕事したいな」と思っていました。

去年の冬に、リーガル領域に大きく舵を取る段階で、僕の構想も入ったプロダクトになっていく感じがあり、「ソフトウェアを一緒につくっていくのはすごい面白いな」と思い、ジョインしたという感じですね。

町田
具体的にはどういうところに酒井さんの構想が入ったんですか?

弁護士だからわかる、現場の目線

酒井
弁護士として働くと、ドキュメント業務が多いんですね。ドキュメントをつくったり、編集したり。ただその中でけっこう非効率なことをやっているんです。

ドキュメントをしっかり管理できなくて、バージョンがどれか分からないといってそれを探しに行ったり。「この案件と似た件、誰がやってたっけ?」となるとその人にわざわざ聞きに行ったりして。

無駄な業務に業務のけっこうな時間を取られているなと思っていました。

町田
実際に働く中で、「これをやるために入ったんじゃない」という業務がすごい多かったと。それは入る前にはあまり分からなかった部分ですか?

酒井
そういうドキュメントに対する業務があるとは思っていたんですけど、膨大な量を法務って扱うので、想定より多かったですね。

Hubbleに関わり始めてから、100社以上の企業の法務部の方にヒアリングしているんですけど、皆さん同じことを言っています。課題はけっこう深いという確信がありました。

その課題を強く感じていた僕自身が、その課題を解決したいという思いはありましたね。

町田
のぶおさんから質問で、「100社のヒアリング、どれくらいの期間でやったんですか?」

酒井
3~4カ月で回ったと思います。

町田
ヒアリングは抵抗感なくできたんですか?

酒井
オープンに、「ドキュメントに関する課題ってどういうところにありますか?」って聞いたら、同じような課題観を話してくれるんですね。

僕自身もそこを課題に感じていたところなので、ヒアリングはうまくいき、いい質問ができたかなと思います。

町田
独立して顧問として弁護士をやっている中で、どのタイミングでジョインしようと思ったんですか?

酒井
3回大きな出来事があると思っています。

最初は、僕と代表の早川とCTOの藤井が参加した、今のプロダクトの思想が固まったミーティングです。そのとき、「新しいものを生み出す面白さ」をすごい感じました。

次に、その数か月後、マンションの一室でいわゆるスタートアップのような雰囲気の中、チームのミーティングがありました。初めてエンジニアの人とミーティングをして心が高ぶった時間でした。

最後に、Twitterで早川が、僕らのプロダクトの構想をツイートしたときにものすごい反響があったことです。

実際に周りの企業の法務の方、弁護士の方が抱えている課題を解決できるプロダクトだなという確信が持てて、これはジョインしようと思いました。

町田
もともと大きな事務所で働かれていて、実際にスタートアップにジョインすることを決めるのに躊躇はなかったんですか?

酒井
たしかに分かりやすい点では、金銭的なところとか、不確定な要素が多いなという思いはありました。

でも、それ以上に新しい価値を提供できる環境にいくとか、あとは、共感し合える仲間と同じ方向を向いてプロダクトをつくるところのワクワク感が勝って、そっちで勝負したいなと考えました。

町田
ポジティブな要素で最後は判断された?

酒井
自分がどういう軸で働いているかとか考えたときに、「共感し合える仲間と働く」「新しい価値のあることをやれる」という軸が、自分の中ではすごい大事で、それがこの会社にはあるなと思って入りました。

町田
その共感する仲間と一緒にやるってすごい楽しいですね。

酒井
それは間違いなくて、その仲間とやれているという感じです。

町田
コメントも見てみましょう。

酒井
うえのるいーずさんの、「Googleドキュメントと何が違うんですか?」

やっぱりWord文化ってめちゃくちゃ根強いんですよね。とくに、法務の方って、Googleドキュメントとか正直、ほぼ誰も使っていないというぐらい、みんなWordを使っているんですよね。

インターフェースに慣れているからというのもありますし、バージョンをしっかり管理していきたいというニーズも法務は強いんです。

なぜかというと、契約書がどういう過程で結ばれているかのリスク管理も含め、バージョンをしっかり管理する必要がある。

誰がどこをいつ編集したのかというのをしっかり管理していくには、Googleドキュメントではなくて、やっぱりWordなんですね。

Googleドキュメントは同時作業ができて便利なんですけど、「いつ誰がどこを編集したか」というバージョン管理に関しては、Wordのほうがまだまだ優れているかなと思うんですよね。

Wordに特化しているのが僕らのユニークなところかなと思いますね。

町田
たしかに、「Googleドキュメントでもいいのではないか?」と思う人もいると思うんですけど、Wordに特化したのは酒井さん自身がもともと法務にいた強みが活きているんでしょうか?

酒井
最初の構想段階では、リーガルに特化したGoogle Docsみたいなアイデアもあったんですけど、「いやいや、Wordしか使わないから」という僕のひと言で、今のプロダクトになっています。

町田
ということは、もともとの、たとえば、今、弁護士からという方も少しずつ増えていると思うんですけど、専門性というのは、プロダクトをつくる上で活きてくる部分が多いんですか?

酒井
そうですね。やっぱりユーザーの心というか、そこにどれだけ近づけるかというのがプロダクトづくりにおいてけっこう重要だと思うので、そういう意味では経験は活きているかなと思います。

町田
よしたかさんから、「バージョン管理って、コンフリクト解決とかで大変じゃないか気になります」とコメントがきています。

酒井
編集が競合した場所はどうするのか、ということですね。

Hubbleには並行作業ができるという機能があるんですけど、競合して同じ箇所を修正した場合には、それは一旦共存させて、ユーザーの方にどちらを優先させるか選んでもらうというかたちにしていますね。

町田
最後に、困っていることもお伺いしたいです。人材募集の部分で、どういった方と一緒に働きたいでしょうか?

酒井
エンジニアもデザイナーもセールスも、ぜひ来ていただきたいと思っているんですが、僕らのプロダクトの思想に共感して、一緒にプロダクトをつくっていける仲間というのは随時募集しているんですね。

そういう方がもしいれば、チームを知ってもらう機会をつくります!

町田
ワクワクする機会になりそうですね。

ぜひ、今日の配信を観た方や、ライブノートでご興味持たれた方がいれば、ご連絡(@HubbleDocs)してみてください!


嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
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