20190226_NoFRAMEschools渋川さん-2-03

「宇宙のプロトコルを発掘したい」複雑な世界のシンプルなルールの見つけ方

本記事は、noFRAME schools 渋川さん(@keelerx)のamiライブ配信の書き起こしです。

ライブアーカイブ

起業家紹介

勉強から始まるコミュニケーションの形

amiファシリテーター 町田(以下、町田)
今日の起業家の方は、noFRAME schoolsの渋川さんにお越しいただきました。

最初に、今どのようなことをやっているか簡単にお話いただいてもよろしいでしょうか?

noFRAME schools 渋川さん(以下、渋川)
昨年の4月に株式会社noFRAME schoolsを起業して、「LADDER(ラダー)」という学習のログをみんなで共有できるプラットフォームと、そこから得たデータをもとに学習をLINE@を使ってアシストするチャット型のコンシェルジュサービス「学習コンシェルジュ」を提供しています。

今は、LADDERを大幅にアップデートするために開発を進めています。

町田
具体的にどのようにアップデートしようとされているのですか?

渋川
教科書などの本を軸に人とコミュニケーションを取れたり、つながることができる「学習中にだけ使えるSNS」を構想中です。

学びの時間をきっかけにして、コミュニケーションや新しい出会いを提供したいです。

町田
もう1つの「学習コンシェルジュ」はどういったサービスですか?

渋川
学習コンシェルジュは、「何か勉強したい、こんな目標を達成したい」という人に対して、「この金額でこれぐらいの期間使って勉強するなら、こんな勉強の仕方があるよ」というのをLINE@を通してマンツーマンで提案するサービスです。

町田
たとえば、数学を勉強したいけどなにから勉強したらいいか分からない時に、LINEで相談すると最適化された学習スケジュールが送られてくるイメージですか?

渋川
そのイメージです。世の中には学ぶための本や動画といったコンテンツがたくさんあります。

ただ、自分が目指した目標に対してどういうステップで学んでいけばいいのかという道しるべがなく、進めないといった課題を解決しようと思いつくったサービスです。

いまは支援する領域をプログラミング領域に絞って提供しています。

レバレッジの大きさが幸福の増減につながる

町田
そもそもなぜ起業しようと思ったのですか?

渋川
高校を卒業してからギャップイヤーを取ったことが、これまででもっとも自分の人生を変えましたし、起業のきっかけにもなりました。

町田
ギャップイヤーはどのような制度かもう少し詳しくお話いただいてもよろしいですか?

渋川
ギャップイヤーは、ヨーロッパやアメリカではよくある制度で、高校を卒業をして大学に進学するまでに1~2年ほどボランティアや世界一周旅行といった自分のやりたいことをすることです。自分がどんなことに興味を持っているのかを内省することで、その後の大学での学びを深める時間をギャップイヤーだと僕は捉えています。

町田
ギャップイヤーを知って、自分もやってみようと思ったきっかけはなんですか?

渋川
中学生のときにたまたまTwitterで見たのが知ったきっかけですね。

日本ギャップイヤー推進機構のTwitterを見つけて、それでギャップイヤーという制度を知りました。同時に、オバマ大統領の娘さんがギャップイヤー取ったというニュースを見たのが最初の出会いでしたね。

高校のとき塾に通いながら受験勉強もしていましたが、どうしたらほかの人には見えていない世界を見れるかを考えたとき、「ほかの人とは違う選択をし続けるれば見れるんじゃないか」と思ったのがギャップイヤーを自分も取ろうと思ったきっかけです。

また、自分の人生で何を選択するにしても、決断にどうレバレッジを効かせるかが幸福と不幸の増減につながっていると考えています。

つまり、大きなリスクを取れば取るほどその分自分が見たことのない、感じたことのない刺激を得られると思ったので、そういったものを求めて周りの人がやっていないギャップイヤーの道に進みました。

町田
その選択をするにあたって怖さはあまりなかったのですか?

渋川
めちゃくちゃ怖さはありました。

19歳の春にギャップイヤーが始まると、友達はもう全員大学に進学しているんですね。

仲の良かった友達はみんな大学生になっていて授業といった予定がある中、僕はスケジュールがまったくありません。

自分で動かない限り、何時に起きてもいいし、何時に寝てもいいし、どこにいてもいい。

それまで公立の中高で育ってきた自分にはその生活はあまりにも自由過ぎて、社会と断絶されたように感じ最初は苦しかったですし、寂しさも感じました。

「自分が好きだから」の限界

町田
その状態から、どのようなアクションを起こしていったのですか?

渋川
とにかくまずは自分でプロジェクトを始めようと思いました。

若干18歳の自分では、どんなことに興味があって、これから先何をやりたいか分かりませんでした。

というのも、高校生のときに、自分自身が純粋に好きなアウトドアの領域でビジコンに出ましたが、実際に起業するとなると「自分が好きだから」だけではうまくいかないことも痛感しました。

なのでこれから先、自分はどの山を登るかを考えようと思いました。

そこで誰かと話すときに名刺となるようなプロジェクトをたくさんつくって、挑戦する山を探していました。

町田
高校のときに出たビジコンで「好きなことを純粋に突き詰めていくだけでは起業できないと感じた」というお話がありましたが、具体的にどのようなきっかけでそれを感じたのですか?

渋川
ビジコンだけでそれを思ったわけではなく、高校生のときを含めてそれまで自分が生きてきた中でも痛感していました。

僕の行動指針の1つに、「自分がワクワクし、周りのみんなにもワクワクしてもらえるか」という基準があります。

自分だけがワクワクして楽しいこと、好きなことだけでは、周りの人が付いてきてくれなかったり、共感を得られないことが多いです。

ネイティブアメリカの詩(「早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」)にもあるように1人ならば、何でも自分だけで早くやることはできるかもしれませんが、遠くには行けないんですよね。

逆に、みんながワクワクすることだけをやっていても、今度は自分自身のモチベーションがコントロールできないので結局長くは続きません。

そういった経験から、好きなことだけをしていてもだめだと感じました。

町田
具体的に「自分がワクワクしているだけだと周りの人がついてこれない」と実感した経験はありますか?

渋川
そんなことばかりですし、間違いをたくさんしてきました。

たとえば、アウトドアの事業を始めようとしたときも、自分のこだわりが強すぎるあまりチームをつくりたくなかったんですね。

好きという気持ちを通り越しているかもしれませんが、誰も仲間に入れたくないと思っていて。

一緒にやりたいと言ってくれる人はいましたが、全員断わっていた結果どうにもならなくなって前に進めなくなってしまいました。

そのとき1人じゃできないことを実感しましたし、いい意味で今の自分の考え方を形成する大切な伏線になっています。

「好きなことを好きなだけ学ぶ」がスタンダードになる

町田
ギャップイヤーの間に自分のプロジェクトをたくさんつくってから、どのような過程を経ていま取り組んでいる教育の領域にたどり着いたのですか?

渋川
大きく分けて2つ文脈があります。

1つ目のきっかけは、プロジェクトから生まれました。

プロジェクトをいくつかやっていく中で、僕自身の生き方や価値観を大学や高校でお話させてもらう機会がありました。

その中で、同い年の大学生や高校生の方とお話していく中で、もっと学生の頃に学びの機会や選択肢があったらいいなと思いました。

そして彼らと年齢が近ければ近いほど、その課題を真実に近い形で表現できると思ったんですね。

そこで、自分なりの学びの場をつくりたいと思い、このnoFRAME schoolsの前身にあたる学生団体を立ち上げてイベントや教育のプログラムをつくったりしました。それが1つ目の教育領域にたどり着いたきっかけです。

2つ目は、中学生ぐらいのときに放送大学の授業をラジオで聞いたときから、僕の中で「こんな面白い世界があったのか」と感じた瞬間がありました。

町田
そもそもなぜ中学の時に学ぼうと思ったのですか?

渋川
小学生ぐらいのときにめっちゃくちゃ太っていたんですが、それでもモテたいと思ったときに、普通に勝負したら勝てないと考え、心理学に興味を持ちました。

そんなときに聞いたのが、放送大学の行動分析学の授業でした。

町田
小学生で?(笑)

渋川
そうですね(笑)そのあとも MOOCs( ムークス)という、海外のオンラインの授業や、TEDを見たりする中で、アカデミックな体系化された学びが全部無料で手に入ることに驚きを覚えました。

実際、ギャップイヤー中も僕が一番楽しみにしていたのが、Schoo(スクー)というオンラインで授業を動画配信しているサービスを見るときでした。

みんなが好きなときに、好きなことを好きなだけ学ぶことは、将来スタンダードな形になると感じていた一方で、社会に実装されるにはまだまだ足りない部分があるなと思っています。

そのギャップを埋めるためのプロダクトを提供しようと思って会社を作りました。

宇宙のプロトコルを発掘する

町田
学ぶことのどういうところに一番面白さを感じますか?

渋川
「なんで勉強がこんなに好きなのか?なんでこんなに興味があるのか?」を考えたことで、最近やっと言語化できました。

それは、共通項を見つけることに興味があるということです。

例えば、全然関係なさそうなトピックAとトピックBがあったとき、それらについて調べたり学んでいくことで、実は繋がっていたり、重なっている部分を見つけたときとてもワクワクします。そしてこれが、僕が学びに対して楽しさを感じている部分だと分かってきました。

勉強することで、「一見つながらないと思っていたものがつながっていた」ということを経験する回数を人生で増やしたいなと思っていますし、それが生きる楽しみにもなっています。

町田
その共通な部分が見つけたとき、どんな部分にワクワクするんですか?

渋川
僕が面白いと思う部分は、複雑に見える世の中も実はシンプルだったりすることです。

今のこの場所だけでもカメラや機材、パソコン、照明とたくさんのものがあります。

その状況は複雑に見えますが、実はシンプルな方程式やルールで表現できるんじゃないかと考えています。

それを解き明かしたいというのが僕の利己的な欲求としてあります。そしてこれが、僕が起業家という生き方を選んだ理由にもなります。

町田
渋川さんのミッションで、「社会のワクワクの総量を増やしたい」というのがあるじゃないですか。

今は教育の領域で取り組まれていますが、あくまでその領域は手段の1つとして選んでいるにすぎず、教育を通して「社会のワクワクの総量が増やす」ための本質的な要素を見つける部分に興味を感じているということですか?

渋川
それはあると思います。

ぜひamiを使って宣言させて頂きたいのですが、僕が、今後未来永劫つくっていくサービスは、すべて人とのコミュニケーションツールとしてアウトプットしたいと思っています。

僕はそういったものを通して、いろんな人とコミュニケーションを取り自分なりの真理を突き詰めていければなと思っています。

これを僕なりに表現すると「宇宙のプロトコルを発掘する」ということです。

町田
万物に共通する項を自分なりにどんどん見つけていくイメージですか?

渋川
そうですね。それが最高に楽しいと思いますし、その生き方をできる起業家は最高です!

町田
画面の向こうにいる方にどれくらいこの熱が伝わっているか分かりませんが、目の前にいるととても熱量が伝わってきます。

もう1つ質問させて頂きたいのが、自分がワクワクしていることは分かりやすいと思いますが、一緒にやる仲間や関わってくれている人がワクワクしているかどうかはどのようにして判断しますか?

渋川
まさにそれは話したい部分です!

今までは、自分のミッションやビジョンを元に実現したい未来を描いて、一緒にそれを実現するためにいろんな人を誘った結果、一緒に走ってくれる仲間が現れてくれました。

ただ、僕自身まだ言語化をうまくできていませんが、今の会社のメンバーはビジョンだけでない何かでつながって、一緒にやっている感覚があります。

なのでそこから1つだけ言えることは、一番最初に「この人と一緒にいたら面白いかも」と思ってもらえたら、あとは誘った側の人間であるぼくはワクワクし続けるだけで、そのほかの人がワクワクしているかは考えなくてもいいのかなと思っています。

町田
まずは自分自身がワクワクしているかどうかにフォーカスするということですね。

今日はありがとうございました。

渋川
ありがとうございました。

文・写真:ami編集部

過去の記事はこちら



嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
7

ami

起業家と未来の仲間をつなげる「ami」の公式noteです。 https://ami.live

amiライブ note

「起業家とサポーターがつながるライブアプリami」のライブ配信の様子を書き起こし、編集してお届けします。
1つ のマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。