20181128_HandC仁禮さん

「先生、小学校つくりませんか?」理想の学校も会社も自分で作る、学生起業家の挑戦

本記事は、Hand-C仁禮さん(@ayakatimeleaper)のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社Hand-C 代表取締役 CEO 仁禮 彩香さん

amiファシリテーター町田(以下、町田)
Hand-C 仁禮さんにお越しいただきました。

Hand-C 仁禮さん(以下、仁禮)
よろしくお願いします。

町田
それでは、まず最初に、今、仁禮さんがどのようなサービスをされているのか、ご説明していただいてもよろしいでしょうか?

仁禮
小学生から高校生向けの放課後の学校の運営をしています。

自らの人生を切り開く力を育むスクールということで、自分で考えて表現し、相手と共存するといった、より楽しく、明るく生きていくための力を一緒に伸ばしていくスクールを運営しています。

町田
仁禮さん自身もまだ学生でしたよね?

仁禮
そうですね。今は私は大学生です。

町田
どういうきっかけで、今のサービスを始められたのかを聞きたいと思います。

会社を中学生で作ったきっかけ

仁禮
もともと会社を最初につくったのは中学生のときだったんです。

町田
中学生!

仁禮
中学生のときの起業もきっかけは、教育に対しての関心から入っていました。そもそも、日本の教育に違和感を覚えたのは、小学生のときなんですね。

幼稚園の時は湘南にあるインターナショナルスクールに通っていました。

インターナショナルといっても子どもたちは日本人が多かったのですが、グローバルな考え方を育むということで、1人1人が個人として考えを持っていました。「自分たちはどういう考えを持っているのか」「どういうふうに一緒にこの場所で生きていきたいのか」ということを考えていたんですね。

その幼稚園を卒業して、地元の小学校に入ったときにだいぶ環境が変わりました。

すごく楽しかったんですが、驚いたのが、先生が持っている教科書か先生が絶対的な答えで、それを答えた子が正しいし、それ以外のものはなるべく排除されるということ。

突出していると、「今はやらないで」「そこまでいってないから駄目」と言われ、押さえつけられてしまう。

逆に時間がかかっている子どもたちは、すごく煙たがられるというか、このスピードでこの量をやらなきゃ駄目みたいな空気があり、びっくりしたんです。

小学1年生で、「自分があと5年間ここに通い続けるの無理じゃない?」と思って、「自分が行きたい学校ってどんなところなんだろう」と考え直したんですね。

自分が行きたい学校は、自分の考えと相手の考えをそれぞれ聞きながらよりよい答えを探すことができるところだと思いました。そういう場所で一番イメージできたのが、通っていた幼稚園。

幼稚園の先生のところに行き、「小学校をつくってもらえませんか?」ってお願いしようと思って説得したんですね。

町田
自分から?

仁禮
自分から。(笑)

お母さんに「説得したい」って言ったら、「じゃあ、車出すよ」と言ってくれたんです。その先生が本当にすごくて、話をしたら1年で学校をつくってくれたんですよ。

町田
小学校を?

仁禮
小学校をつくってくれました。

私はその小学校に5年間通って、学校をつくるところから一緒にやりました。

たとえば、どういう教材を使ったほうがやりやすいかというのも、先生が全て生徒に聞いてくれたので、そういう学びのプロセスを考えられたんですね。

自分がその環境にいて、日本の教育の現場から離れたことで逆に、日本の教育の課題点や、よいところ、もっといろんなことを知りたいなと思いました。

だから、もう1回日本の普通の学校に入り直そうと思って、中学では、いわゆる一般の学校に通いました。

すごく楽しかったんですが、学校の時間の使い方にはだいぶ疑問がありました。

学校に社会との接続が全くなくて、先生か親しか会う大人はいないですし、あとは部活があるぐらい。何のためかも分からず学ばされているようで、孤立しているなと思っていました。

そこで、自分で社会勉強するために、会社を作ろうと考えました。

町田
そこもすごい!(笑)

仁禮
そのとき、一番課題感があったのが教育環境だったので、教育環境をサポートできるプログラムや仕組みをつくる会社をつくればいいと思ったことがきっかけです。

ずっとそこから教育について、いろんなアプローチを試しているみたいな感じです。

町田
中学生で起業という考えは身近じゃないと思うんですけど、どうしてその発想にいきついたんでしょうか?

仁禮
私は起業家になりたかったわけじゃなかったんですよ。お母さんは主婦で、お父さんもサラリーマンなので、起業家が周りにいたとかでもないんです。

そのとき自分が最終的に出資してもらった人は、合気道の先生でした。

町田
合気道の先生に出資をしてもらった。(笑)

仁禮
小学校のときの合気道の先生に出資してもらったんです。

私が合気道を習っていたときに、先生が「自分はファウンダーやっていて、今度はまた新しい会社をつくる」みたいな話をしていたんです。

当時はあまり興味がなかったんですけど、いざ「社会勉強したい」と思ったときに、自分が考えた仮説は「働くこと」だったんですよね。

大人の人たち、お父さんお母さんが働いてくれたお金で学校に通っているので、「自分が学んだことは、何か人の役に立つことで活かされるんじゃないか」と仮説をたてました。会社をつくることで、社会とも接続できて、お金の仕組みも学べて、「めっちゃいい」と思ったんです。

そこで「あの合気道の先生がいたな」と思い出しました。実際に先生に会いに行ったら、メンタリングをしてくれて、さらに出資をしてくれました。

だから、自分なりに考えた先にたまたま起業があったということですね。

本当はほかにも選択肢があったと思うんですけど、自分が持つ知識の中で仮説をたてた先にあったのが「起業」だったので、逆に難しくないという感じがしました。

町田
実際、それが1社目の起業のほうですよね。それとは別の2社目の会社を現在は運営されているということなんですけども、そちらを起業するきっかけは何なんですか?

「2社目」の挑戦

仁禮
それは本当に流れですね。自分が大学生になったタイミングで組織を1回軌道修正したということですね。

中学生で始めてから、関わっている人も増え、利害関係もある中で、次に進んでいくにはどういうかたちで再発進していくのがベストなのかを考えました。

そこでコンテンツも精査して新しい人も入れて、「再出発」という文脈でつくった会社ということですね。

町田
1社目と2社目の代表を交換するということだったんでしょうか?

仁禮
そうですね。1つ目の会社は「子どもによる子どものための未来創造企業」というテーマがありました。

だからもともと、子どもじゃなくなったら、次の世代に会社ごと譲ろうと思っていて、その時に他のメンバーと議論したのは、「じゃあどこからが大人なの?」ということ。実際子どもと大人の定義ってそんなに重要じゃないよねと話しつつ、中学生の私たちがたどり着いた答えは、「お酒飲めるようになったら大人じゃない?」という。(笑)

そこから「20歳になったら自分たちの会社は次の子たちに譲る」という話になりました。

1社目の会社では学校を買収して経営しているんですよ。

自分たちが学校をつくったのも「学ぶ」という意図を含めてつくられたものなので、すごくいい勉強のツールの1つでもあると思っています。

だから、次の世代のメンバーに自分たちの会社を使ってもらえるように、20歳で区切って次に行こう、というルールをつくりました。そういう文脈もあって2社目ができたということですね。

町田
ふーみんさんから、「既存の教育のあり方は完全に置き換えるべきだと思いますか? それはそれで必要ですか?」という質問がきています。

仁禮
日本の教育について確実に言えることは、種類が少なすぎるということですよね。選択肢が増えないと、どういう学び方が合うのか分からないと思います。

本人たちがどういうのが合うのかというのをまず探索できる、自己を認識することのできる機関がちゃんと設けられて、そこから、「自分はこういうほうがいいな」「自分はこういうタイプだな」ということを理解した上で、学び方の選択の余地が広がっていくと。

いろんな種類の学校や学び方だけでなく、社会的にもそういった学校が同等に認められるべきだなと思っています。

日本の教育システムは本当によくできていると思っていて、すごく安全にかたちどられたものでもあるので、残っていく部分ももちろんあると思います。ただ、もっと種類が増えたらいいなというのが感想ですかね。

町田
今、「自己認識」という言葉が出てきたので、そこについてお聞きしたいと思います。

中学生で起業して、大学生では2社目やっているとなると、世間から「イケイケだ」とか、「キラキラな人だ」と思われることもあると思います。

自己認識として、今、世間とのギャップを感じることはありますか?

仁禮
今よりも昔のほうがありました。

とくに、中学生で起業したときは、どうしてもその冠が付くので、「中学生起業家」「起業すごい」という印象がついてしまった。

当時は今よりも学生起業家が少なかったこともあって、世間の評価と自分の中での価値観が合わないとストレスに感じることはありました。本当に気にし過ぎたなと思っています。誰もそこまで私のことを気にしていないので。(笑)

そういう過程があったからこそ、「自分はどういう人なのかを認識していれば十分」だと今は考えていますね。

町田
会場の方からご質問ありますか?

仁禮
質問ありますか?

質問1
「提供する選択肢を増やしたい」というお話がありましたが、僕も似たようなことを高校でやっていた背景もあり、同じような課題意識もあります。

難しいと思ったのが、提供できる選択肢みたいなのは自分の持っているオプションに依存するということです。事業の中で、「こういう選択肢は提供できているけど、次はこういうものをやりたい」ということは何かありますか?

仁禮
今、自分たちが提供できているものって、今の学校でほとんどない部分の社会接続とか、お金について学習するといったところです。学校では導入しにくいものを導入しています。

放課後のスクールの運営と、学校をつくることはまた違ったことになるので、異なる強みを持った人たちがコラボレーションして学びの枠組みがつくれるともっといいんじゃないかなと思います。

ありがとうございます。

町田
今日聞いていて、もっと聞いてみたいことがあれば、次回の配信でも、コメントでもいただければと思います。

それでは、Hand-Cの仁禮さんに配信いただきました。ありがとうございました。

仁禮
ありがとうございました。


嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
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ami

起業家と未来の仲間をつなげる「ami」の公式noteです。 https://ami.live

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