作りたいのは「斜めの人間関係」。キッチン学が問う創造性を生む自由のカタチ

本記事は、ハクシノレシピ高橋さん(@hakurepi_mixon )のamiライブ配信の書き起こしです。

ライブアーカイブ

起業家紹介

株式会社Hacksii 代表取締役 髙橋未来さん

アクティブラーニング×料理が広げる可能性

amiファシリテーター 町田(以下、町田)
本日はハクシノレシピの高橋さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

Hacksii 高橋さん(以下、高橋)
よろしくお願いします。

町田
どのようなサービスをされているかご説明いただいてよろしいでしょうか?

高橋
ハクシノレシピはアクティブラーニングの学習方法で料理を学ぶ、子ども向けの出張料理教室です。

町田
アクティブラーニングで料理を学ぶとは、具体的にはどういうことですか?

高橋
弊社では、アクティブラーニングの学習方法で料理を学ぶ「キッチン学」という新しい教育概念を提唱しています。そ れを活用して、4月からオリジナルのカリキュラムを使ったサービスを展開していく予定です。

そこでは今後必要になってくる、オリジナルのアイデアをゼロから生み出せる人を育てることを目的としています。具体的には、料理や食と絡めた知識をインプットし活用することで、オリジナルの料理を0からつくれるようになるためのカリキュラムを用意しています。

サービスの流れとしては、お子さんがいるご家庭の方がハクシノレシピに申し込むと、料理を教えてくれるエプロン先生が来て、家のキッチンを使って先生とお子様が料理をつくる。

特徴的なのは、料理をする際はレシピを使わずにつくる、ということです。

町田
家に来てくださるエプロン先生はどういう先生がいらっしゃるのですか?

高橋
ひと言で言うとキッチン学のプロです!

エプロン先生のバックグラウンドは、もともと管理栄養士さんだったり、栄養士の資格をお持ちだったり、食育に関する仕事をしていたり、そういう方が多くいらっしゃいます。そういった知識に加えて、私たちのオリジナルのカリキュラムに適応できるような研修を行っています。

町田
このサービスを利用するにあたって、適切な受講頻度や回数の基準はありますか?

高橋
脳科学的に、学習は継続することでより高い効果が期待できるというエビデンスが出ています。
なので、定期的に月に1回はご利用いただきたいと考えています。月2回以上ご利用いただければより高い学習効果は期待できると思います。

町田
1回のレッスンではどれくらい時間がかかるのですか?

高橋
考えるところからお料理をつくるところまでで、基本的には2時間を予定しています。そこにお買い物をプラスすると、プラス1時間で3時間になります。

町田
お買い物も一緒にできるんですね。

レシピがない状態でどうやって買い物をするんですか?

高橋
お子さんと作戦会議をして決めます。

まず冷蔵庫を開けてみて「どんな食材があるか」を子どもと一緒に確認した上で、それらの食材を使って何ができるかを絵や言葉で表現してもらい紙に書いてもらいます。そのあとに「それをつくるために、どんなものが必要か?」を、一緒に想像してお買い物するものを決めます。

町田
つまり子供が考えたレシピを踏まえたうえで、こども自身が必要だと思うものを買いに行くイメージですね。

その子にとっての正解を一緒につくる

町田
先ほど4月から新しいカリキュラムが始まるというお話がありましたが、今までのハクシノレシピと比べてどういうところがアップグレードされるのですか?

高橋
まず定期利用がしやすくなります。

お子さまの進捗やレベルに合わせてレッスンを展開していくことで、お子さまの成長に寄り添ったカリキュラムになります。

また、さまざまなお子様にとって最適なキッチン学を提供できるように、3つのコースを用意しました。

1つ目が通常のカリキュラムを用いてレッスンを行うライトコース、2つ目がより思考力を深めるためのオリジナル学習プリントを導入したベーシックコ ース、そして、3つ目がエプロン先生にいつでもLINE@で相談できて、月に1回お子さまの成長レポートをお送りするアドバンスコースです。

この3つのコースをお子様のニーズに合わせてご案内できるようになるのが大きなポイントですね。

町田
お子様のレベルに合わせてとおっしゃられましたが、レベル分けはどうのような基準で行われるのですか?

高橋
年齢ではなく、料理の技術や知識で分けています。

料理は「何歳だとこれができる」というものではない、と考えているので、たとえば3歳でもみじん切りができたら、その技術に相当するレベルのコースを受けて頂いて構いません。

今までの料理教室では「小学1年生だからこれをやります」といった、年齢に応じて正解を設けたカリキュラムが多かったのですが、われわれは正解がないことをテーマにしているので、その子にとっての正解を一緒につくっていけるように設計しています。

町田
どのようにしてお子さんのレベルを把握されるのですか?

高橋
ステップは、目蕾花の3ステップで、各ステップに10レベルずつ用意しており、10まで到達すると次のステップへ進める検定試験を受けてもらいます。

基本的には事前にお申し込みいただいた際に、皆さんにヒアリングをさせていただき、ハクシノレシピで習得したい力、利用する理由、お子様の技術レベルをお伺いした上で、最適なコースをご案内させていただいています。

芽では78項目あるカリキュラムのチェック項目数に応じてレベルアップしていき、蕾、花ではそれぞれアレンジレシピ、オリジナルレシピの品数に応じてレベルアップしていきます。

花の終了時には、オリジナルレシピを50品作れるようになっています。笑

「保護者の方の価値観も変える」

町田
自由な発想を子供ができるようにするというお話がありましたが、結局習い事の時間だけしか自由な発想ができないということはないのですか?

例えば習い事をしている間は先生が「何でもやっていいよ。よくできてるね」と言ってくれるのに、習い事以外の時間では親が「それは間違っているからやっちゃだめだよ」と言ってしまう、などある気がして。

高橋
その課題に対応するために、保護者の方に対してもアプローチしていきたいと思っています。

2020年に教育改革が行われ、学校でもアクティブラーニングを取り入れられる予定なのですが、そもそも教育改革をきちんと理解している保護者の方は10%にも満たないというアンケート結果が出ています。

つまり、残りの90%の方は理解していないということ。これでは今まで通り「正解があることが当たり前」という価値観でお子さまと接してしまうと思います。

正解通りがすべてじゃないことを保護者の方にもご理解してもらい、そのうえで子どもに対する接し方を一緒に考えていくこともミッションの1つとしています。

町田
たしかに、親の考え方を変えるための手段は少ないですよね。

高橋
保護者の方に対しても、私たちが一方的に「こういうのがいいからこうしてくださいね」とお伝えしても、「じゃあ、どうすればいいの?」と悩んでしまいます。

だからこそ、コンテンツとして料理が適していると考えています。

たとえば、お子さんが納豆を野菜炒めに入れたとします。それを料理のレシピ的に正解か考えると、大正解とは思われにくいので親としては褒めにくいかもしれません。ただハクシノレシピでは自由に作ることが目的なので、保護者の方も特定の価値観に縛られず、お子さんを褒めることができます。

つまり「正解通りじゃなくても、素晴らしいんだ」という価値観を保護者の方も感じられたということじゃないですか。そういう意味でも、料理は既存の価値観を排除し、新しく形成するのに適していると思っています。

「全員エプロン先生化計画」

町田
保護者の方の価値観を変えるための戦略はありますか?

高橋
保護者の方向けのキッチン学講座を検討しております。

「こういうふうにしたらいいんだ」ということがインプットされたとしても、それを自分の体験としてアウトプットする場がないと大人も理解できないと思います。

エプロン先生と一緒に保護者の方もハクシノレシピをやってみることで、「こうやって教えればいいんだ」や「こうやって言ってもらえるとうれしい」ということを、分かっていただければお子さまに対する保護者の方の接し方も変わってくるのかなと考えています。

町田
保護者の方向けの講座では、子どもがやっている側で親も一緒に学ぶのですか?

高橋
現状は、保護者とのマンツーマンの形を考えています。

親子レッスンも別軸であっていいかなとは思いますが、保護者とお子さまが同じ場所にいると、お互いのことを気にしてしまってなかなかインプットに集中できません。

ハクシノレシピでも、もちろん保護者の方がご同席いただくのは大歓迎ですが、保護者の方がいると甘えてしまってお子さまが集中できないことがあります(笑)。

しかしそんなお子さまも、「今日はちょっと用事があるから、お母さん出掛けるね」といっていらっしゃらないと、とても集中したり、いろいろなお話を聞かせてくれることがよくあります。

私もそうですが、やはり自分の親に見られているとなんかやりにくいですよね(笑)。そういった経験を踏まえて、マンツーマンでレッスンすることは意識を変える上では、大事かなと思っています。

町田
親御さん向けのカリキュラムを受けられた保護者の方は、そのままエプロン先生として自分のお子さまに教えられるようになるということですか?

高橋
そうですね!エプロン先生の研修内容をお母さまにレッスンするイメージです。「全員エプロン先生化計画」ですね。(笑)

子どもの能力を引き出せる存在であれば、エプロン先生に誰がなってもいいなと思っていますし、それが保護者の方であれば尚いいと思います。

ただ近年は、忙しい保護者の方が増えており、やりたくてもできない方も多くいらっしゃるので、そういうときには家庭教育のパートナーとしてエプロン先生に頼れるようなサービスを展開していきたいです。

「斜めの関係」を作るのがエプロン先生の役目

町田
子どもと親という関係上生まれる「甘えちゃう。素直になれない。」といった課題も、エプロン先生をうまく組み合わせることで解消できそうですね。

高橋
私が尊敬している教育改革実践家の藤原和博さんという方がいらっしゃいます。

その方が「親や学校の先生は縦の関係、お友達は横の関係です。そしてこれを家に例えると、地震が来たらすぐぐらぐらしてしまいますよね。でも、ここに斜めの柱があるとすごく丈夫になります。この斜めの関係が昔で言うところの近所のお兄さんお姉さんとか、おじさんおばさんです。」というようなことをおっしゃっているんですね。

現代社会ではその斜めの関係が作りにくいので、そこをエプロン先生が担えるのではと考えています。

町田
つまり、保護者の方とエプロン先生が相互に補完関係にあるということですね。

保護者の方向けのプログラムも含め4月からやっていくのですか?

高橋
保護者向けのレッスンに関してはもう少し先を考えています。

町田
最後の質問になるのですが、これからサービスを大きくするにあたってどのような人と働きたいですか?

高橋
ハクシノレシピのビジョン通り、バイタリティ溢れる人を求めています!

体力もそうですし、ハクシノレシピというサービスに心から共感して、自発的に前へ前へ突き進んでくださる方とぜひ働きたいです。
職種としては、ハクシノレシピについてどんどん発信していけるようなPRやマーケティングの担当の方がとくに必要です。

既にエプロン先生はInstagramアカウントを使って日々のお料理などを発信してもらっていますし、そのことによって信頼感の醸成、ひいてはブランディングにも繋がると考えています。

将来的にはエプロン先生が発信するメディアもつくりたいですし、やりたいことはたくさんあります!

町田
それは楽しみですね!

2回目の配信でしたが、いかがでしたか?

高橋
本当に楽しくお話させていただけました。

つたない言葉で大変恐縮ですが、本当に自分にとって大切で大好きなサービスをたくさんの人に知っていただける機会をいただけてうれしく思っています。引き続き、応援よろしくお願いします!

町田
本日はありがとうございました。

高橋
ありがとうございました。

文・写真:ami編集部

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嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
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ami

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