20181003_aMi藤井さん

フォトグラファーをもっと身近な存在に。写真撮影マッチングの魅力と可能性

本記事は、aMi 藤井さん(@yukafuji)のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社aMi CEO 藤井 悠夏さん

amiファシリテーター藤野(以下、藤野)
aMi(アミ)の藤井さんにきていただきました。よろしくお願いします。

藤井さん(以下、藤井)
よろしくお願いします。

藤野
amiでaMiの藤井さんを取り上げるという、偶然ですよね。

藤井
分かりにくくてすいません。

藤野
同じ名前なので親近感を勝手に感じています。(笑)藤井さんは今、aMiでどういう事業をされてるんですか。

藤井
フリーのフォトグラファーを中心に、撮影できるプロのフォトグラファーさんと撮影したい人のマッチングのサービスを運営しています。

藤野
どうしてこの事業をやろうと思ったんでしょうか。

アジア諸国の写真熱がきっかけに

藤井
最初のキャリアではリクルートのゼクシィという結婚情報誌の営業をやっておりまして、そのあと、会社を辞めてベトナムに移住をしました。

何をやるか決めずにベトナムの街を歩いていたところ、結婚式の写真をたくさん撮っている人がいたんです。

ベトナムの場合ハコモノは出来上がりつつあったんですけれども、中身のサービスについては発展途上であり、これから人口も増えていく中ですごくチャンスがあると感じました。

ウェディングの事業もすごく伸びていくだろうなと考え、現地の会社に提案をして、ベトナム人向けのウェディングメディアの立ち上げの仕事をしていました。

その後、事業自体は譲渡してシンガポールに移住して、シンガポールでウェディング事業の立ち上げをしたいという会社さんのお手伝いをしていたんです。

図らずも3カ国でウェディング事業に携わらせていただく中で、特にアジアの人の写真熱をすごく感じました。

シンガポールには日本で撮影をしたがっている人もいたので、そのコーディネートをしていた中で、「誰がどこで何を撮っているか分かり、簡単に予約ができるようなサービスがあるといいな」と思ったのが最初のきっかけになります。

藤野
すごい。最初のきっかけは日本ではなくアジアでの経験だったんですね。

藤井
はい。まずはアジアの人が日本で撮影ができるようにするため、4年近く前に日本に帰ってきて、今の事業をスタートしたんです。

最初はマッチングのサービスだったので、供給側、つまりフォトグラファーさん側にたくさん登録をしてもらおうと思ってお話を聞いていったところ、ウェディング業界と同様、撮影の業界の負の部分が結構見えてきたんですよ。

撮影業界はスタジオさんや、ウェディングの式場さんが売上のほとんどを占めていて、個人のフォトグラファーさんに手元に残るお金ってすごく少ないんですね。間違いのない撮影をしていればOKみたいな感じなんですよ。

アルバイトの方が撮って終わりのような、クリエイティブな仕事を求められていないのが撮影業界の現状なんです。

実は、フォトグラファーさんって腕に自信がある人ほど意欲的に独立をして、自分で仕事をしていこうっていう人たちがすごく多くなっているんですね。

そういう人たちが直接撮影ができるようなサービスにすると、クオリティも高くかつリーズナブルに撮影が実現できるということが分かってきて、マッチングを行っています。

will・can・mustが重なる事業をする

藤野
どうしてフォトグラファーさんのマッチングサービスに至ったのかは分かったんですが、そもそも藤井さんはなぜ起業しようと思ったんですか?

藤井
3つの条件が重なり合うところで、事業をつくっていくべきだと思っています。

1つは、自分がやれる得意領域。私の場合はゼクシィで営業をしたという経験や東南アジアでの経験があり、そこに理解があるということがまず1つあります。

2つ目は、先ほどもお話ししましたが「チャンスがあるか」ということだと思っています。今の撮影業界の負の部分もそうですし、これから働き方が変わって、インターネットがあればどこでも活躍できるようになってきているので、出張撮影のマーケットのチャンスもすごく大きいと感じています。

まずはその2つ、「チャンス」と「自分がやれること」が重なることはまず絶対条件かなと思いますね。

そして3つ目は、やっていく中で誰もがしんどい思いをすると思うんですが、「それでも自分がやっていきたい」という意志はすごく大きい要素だと思っています。そこついて話すと、長くなっちゃうんですけれども。

私の原体験というか、自分自身の価値観がすごく形成されたきっかけが、中学生のときにドバイに住んでいて、そこでインターナショナルスクールに通っていた経験ですね。

インド人の方が出稼ぎに来ている一方アラブ人は豊かな人が多くて、貧富の差が激しい国だなと感じました。自分はすごく恵まれた環境で勉強ができているけど、そうじゃない人たちがいる。

もう一つの原体験ですが、私は実はシリアで生まれたんですね。ほとんど記憶がないんですけど、中学時代に自分の生まれた国に行きたいと思いシリアに連れていってもらったんですが、やはりシリアとドバイの差もすごく大きかったです。

「なんで同じ中近東でもこんなに違うのかな」っていうところは、多感な時期に行ったこともあり、印象的でした。

自分の中で答えはなかなか出ないんですけど、自分がいろんなものを吸収してこれたとか、環境を与えられたっていうことに対して最大限にアウトプットしたいなと。やりたいと思ってもできない人たちがたくさんいるという現実は、自分の中で解決したいなと思っているところですね。

フォトグラファーさんは、腕さえあればどこでも活躍できますし、それが環境に関わらず活躍できる仕組みをつくっていけるという意味で、私の中では点と点が繋がっています

必ずしもウェディングや、撮影についての事業じゃなくてもよかったんですけど、自分の中でしっくり腹落ちして、やっていきたいなと思えています。

藤野
シリアで生まれドバイで育ったのは、すごくユニークですよね。しかも日本にいて、そこからアジアに行って、起業家になったと。バイタリティーあふれるグローバルな藤井さんだと思うんですけど、そのバイタリティーの源ってどこから生まれたんでしょうか?

藤井
自分は与えられているということに対してすごくありがたいなと思っています。あとは、いろんな国でいろんな人たちを見てきて、人の生命力って結構強いものがあるって思ったんですよね。

藤野
すごい、それは感じます!

藤井
わりと何かあってもどこでも生きていけるかなと、リクルートから独立するときも思いましたね。アルバイトさせてもらえれば、そこそこ結果出せそうだし、死ぬことはないかなと思っている部分があります。

藤野
じゃあ、後悔しないためにも、さっき言った、will・can・mustのところをやろうみたいな感じなんですね。

藤井
そうですね。自分の命を活かせるところで後悔のない生き方をしたいなと思っています。

よりフォトグラファーを身近な存在に

藤野
今までの話で、藤井さんにご質問あれば、コメントを是非受け付けます。

「会社のYear Book(ユーザベースで年1回発行される社内向けの冊子)をつくったときに、プロのカメラマンに全員写真を撮ってもらったんですが、皆さん、喜んでもらったので、写真が大事です」とコメントいただきました。

藤井
ありがとうございます。実はフリーのフォトグラファーさんは、いろんなジャンルで撮影をされています。

例えば平日は、企業の撮影だったりとか、あとは家族撮影だったりとか、ウェディングの撮影をされています。それぞれの媒体で私たちはマッチングをさせてもらってるんですけれども、どのジャンルでも「楽しい」っていうのが共通してるところかなと思っています。

初めてプロに撮ってもらったという人もたくさんいるんですけれども、やはり撮影自体がすごく楽しいですし、フォトグラファーさんがいるとクオリティが変わりますからね。

写真でご飯を食べているプロの人たちが、空いてる時間を使ってリーズナブルに撮影を実現できているっていうところは、褒めていただくことが多いですね。

藤野
より身近になっていけばいいですね。最後に取り上げたいのが、「なんでaMiって名前なんだろう」っていうコメントです。

藤井
今、AMIっていうサービス自体も私たちは持っていて、それはフォトグラファーさんのデータベースになっています。フォトグラファーさんはそこに登録しておくと、いろんな仕事がきて受けたいものだけ受けられるというような仕組みで、それは「Association of Media International」といいます。

藤野
Association of Media Internationalの略なんですね。

藤井
はい。フォトグラファーさんのデータベース的な感じの名前で名称をつけていたんですけれども、それは上位概念で、そこにFamarry(ファマリー)っていうウェディングの撮影だったり、emily(エミリー)っていう家族撮影の媒体があります。

会社名自体は、もともと「Famarry」だったんですが、今はaMiに変更しました。理由としては上位概念にまず合わせていこうっていうところと、ai(愛)にM(media媒体)が挟まっているっていうこともあります。

藤野
ai(愛)にM(media、媒体)が挟まって、Mが大文字なんですね。

藤井
そうなんです。私たちは人と人の繋がりを通して、あたたかいような瞬間をたくさんつくっていきたい思いがあるので、そこに思いを込めてaMiにしています。

藤野
ありがとうございます。まだまだ話し足りないとは思うんですけど、次回のライブで今後aMiがどういうふうになっていきたいかっていう話も含めてお伺いできればと思います。

【ファシリテーター藤野からのコメント】
aMi藤井さんは、凛とした強さやバイタリティを持ちつつも、愛がある方です。どうしたら事業のことや自分の原体験が"伝わるか"をものすごく考えていらっしゃいました。ライブでは、中近東で感じた原体験が大きく藤井さんの価値観に影響を与えていることなどを伺うことができました。「シリア生まれ、ドバイ育ちで、東南アジアで起業」と言葉で見るとグローバル&パワフルさが目立ちますが、ご自身の環境を自覚しているからこその事業に対する想いの強さを生で感じ、とてもワクワクしました!


嬉しいグォー!これからも応援よろしくグォ!
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