
「孤独な時間を埋めるつながりを広げたい」コミュニティに見出した可能性
「次の時代に求められる会社とは、孤独という社会問題を解決する企業ではないか」
株式会社Asobica CEO 今田孝哉さんはそう話し始めた。
コミュニティ支援サービス「fever」で今田さんが目指す未来のカタチはなにか。
キーワードは孤独と持続可能性。コミュニティについて考え続けて見えた答えにせまる。
コミュニティが継続して活動できる基盤を作りたい
ー「誰の」「どのような問題を」「どう解決する」サービスですか。
feverは、コミュニティ運営者の「維持コストが高い」という問題を、ユーザー主体の仕組みに変えることによって解決するサービスです。
弊社が支援する領域は2つです。
①企業が運営するユーザーコミュニティ
②趣味のサークルやオンラインサロンといった共通の価値観を元に集まるコミュニティ
近年、新しいコミュニティがどんどん立ち上がっていく一方で、コミュニティ運営にとって本当の意味で最適化されたサービスはまだ少ないのではと思っています。
例えば、あらゆるヒットサービスの裏にはユーザーの行動を促すための秀逸なインセンティブが設計されていて、それらは常に可視化され資産としてたまり続ける仕組みになっています。
Twitterでいうと、いいねやリツイート数、更にはフォロワー数がそれにあたります。共感を得られるようなツイートをするとフォロワー数が増え、「フォロワー数が増えること」がTwitterを継続する一種のモチベーションになっています。
ただ一方でコミュニティはどうかと考えると、Facebookグループを活用して運営しているようなコミュニティでは、ユーザーの行動や貢献が可視化・蓄積されにくいです。
例えばスレッド内でどれだけ良いコメントをしても、コメントに対するいいねは付きますが、Twitterでいうフォロワー数のような、その人の貢献を常に可視化・蓄積するような仕組みはFacebookグループにはありません。
新しく入った人が、このコミュニティでは誰が信頼されているのか?を一瞬で判断することは難しく、ユーザーの行動し続けるモチベーションが生まれにくく、熱量を保つことができないと考えています。
そこでfeverではユーザーの貢献を可視化&蓄積することを重要視し、継続して活動する動機を生み出しています。
例えばこれは一例ですが、コミュニティ運営に最適化されたプラットホームを作ることができれば、熱量のある小さなコミュニティをもっと持続可能なものにしていけると思っています。
孤独な時間を埋めるつながりを広げていきたい
ー「どのような未来」を実現したいですか。
これからの時代は孤独の問題がより深刻になっていくと思います。
というのも、AIを中心としたテクノロジーが発展すればするほど人の働く時間が減り、結果として時間が余ります。
ただ一方で、他者とのリアルなつながりは希薄化してきているので、1人になる時間が多くなり、結果として孤独になる時間は相対的に増えていきます。
孤独はうつ病などの精神的病気に繋がりやすいというデータもあり、孤独な人が増えるということは社会にとって大きなマイナスです。
つまり、GoogleやAmazonらが合理性を追求すればするほど、孤独という社会問題が大きくなる構造です。
そこでGAFA以降では「合理的」ではなく、「非合理的」な社会変革が求められるのではないでしょうか。
だからこそ、feverでは熱量のある小さなコミュニティをより持続可能なものにし、結果として人の孤独を埋められるようなつながりの場を無数に増やしていきたいと思っています。
ユーザー同士で称賛しあう温かいコミュニティ
ーfeverではどのようなことができますか。
以下の3点が特徴です。
①コミュニティをつくるor参加する
②ユーザー同士でコイン(orポイント)を送りあう
③溜まったコイン(orポイント)を特典に交換する
中でも、メッセージ付きのコインの送り合いは毎日何千回と行われています。
コミュニティ内での貢献をユーザー同士で賞賛しあうことで、誰がどれくらい感謝されているかを可視化することができます。
可視化されると、それがモチベーションにも繋がり、結果としてコミュニティの熱量を保つことに寄与します。
新たに始めた法人向けのコミュニティ構築サービス
ー法人向けにもサービスを始めた意図を教えてください。
企業がユーザーの満足度を高めるために、コミュニティを構築するケースが近年続々と増えています。
分かりやすい所で言うとSpotify、Airbnbなどは初期からコミュニティに力を入れており、最も成功した例がAppleだと思います。
国内でもNewspicks、GameWith、ママリなど急成長中のサービスが続々とコミュニティに力を入れていますよね。
ただ、一方で自社でコミュニティを構築するには時間もお金もかかりますし、そもそも何からはじめて良いか分からないケースも多いです。
つまり需要は増えているのに、解決策が増えていない状況にあり、その課題解決として、より簡単に、より効果的にコミュニティを作れるクラウドサービスを作ったというのが背景になります。
いずれにせよ、熱量のある小さなコミュニティを持続可能なものにし、繋がりの場を無数に増やしていくためにも、コミュニティ支援の領域を少しづつ広げていきたいと思っています。
amiライブ配信日
第1回:2/14(木) 12:00-12:20
「なぜ25歳の起業家はfeverに挑むのか?その原体験に迫る」
第2回:2/19(火) 12:00-12:20
「知られざるfeverの秘密 コミュニティ経済圏の作り方」
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