20181220ami_マチルダ丸山

「大人の消化試合」とは?子どもの食事のリアルな課題とその解決策

本記事は、マチルダ丸山さん(@yukamatilda )のamiライブ配信の書き起こしです。

株式会社マチルダ 代表取締役 丸山 由佳さん

amiファシリテーター佐久間(以下、佐久間)
今日も渋谷のco-ba jinnanからライブ配信をお届けします。

マチルダ 丸山さん(以下、丸山)
こんにちは。

佐久間
今日お話いただくのはマチルダの丸山さんです。

「みんなで子育てする社会をつくる」ということをミッションに、とくに子どもの食に注目したサービスを準備中なんですよね?

丸山
そうですね。会社は設立しましたが、サービスはまさに準備中ですね。

佐久間
ちなみに私も2児の父で、2歳の子がいます。わんぱくすぎてめちゃくちゃかわいいんですけど、同時に大変でもあって。(笑)

なので、食事のサービスにはすごい興味があります。

丸山
ありがとうございます。

佐久間
まず簡単に、マチルダや丸山さん自身の自己紹介をお願いします。

丸山
株式会社マチルダの丸山です。「みんなで子育てする社会をつくりたい」という思いで、先月に会社を設立しました。

私は娘が生まれてからガラっと考え方が変わって、子どものことについては多くの課題があるなと思うようになりました。その課題は、自分自身で解決したいと思い、会社を設立しました。

今は子どもの食事にフォーカスをしています。食事でまずはエネルギーを摂ってほしいという思いがベースにあるものの、私自身が毎日食事をつくることがストレスに感じてしまっているからです。

佐久間
まずは、エネルギー摂ってくれればいい。

子どもの食事のリアルな課題

丸山
子どもがエネルギーを摂ってくれるなら、何を食べてもらってもいいとは思う一方、食事は体をつくる基礎になるので、全く適当でいいかというと、そこまで思いきることはできず。

だから、けっこう罪悪感を感じてしまうんですよね。

佐久間
罪悪感ですか。

丸山
そうですね。「こんな食事でいいのか」という罪悪感ですね。

毎日18時になると感じてしまうストレスだったので、それなら自分で解決して、子どもの食事のサービスをつくろうと思ったんですよね。

佐久間
ご自身が感じた課題を自分で解決しようということですね。

丸山
そうですね。

佐久間
ちなみに私の母は保育園を運営していて、「食でこそ子どもはつくられる」ということで、食事には非常にこだわってやっているんですけど、そのレベルでお母さんがやっていくということは難しい。

子どもには当然、成長段階に合わせた最高の食事を出していきたいですよね。ただ、実際には難しいということに注目して、サービスをつくられているんでしょうか。

丸山
はい、その通りです。

佐久間
なるほど。前回、ライブ配信でもサービスについてお聞きしましたが、もう少し具体的なところを聞いていきたいなと思っています。

「ミールシェアサービス」ということですが、どういうイメージですか?

丸山
簡単に言うと「お裾分け」のイメージです。

前回の配信では、「子どものいる世帯のためのウーバーイーツ」と話したんですけど、そこからまた変わっています。

佐久間
リアルですね!(笑)

丸山
そうですね。ちょっとコンセプトを変えようと思って。

今考えているのは、「近所に自分のこどものために食事をつくってくれる人が5人つくれる」というアプリ。

佐久間
めちゃくちゃいいじゃないですか!

丸山
そのサービスに変えようと思っています。

「今日、娘の食事どうしよう…。でも、○○さんと◇◇さんに頼めばつくってくれるだろう」みたいなイメージですね。

佐久間
ガチで欲しいですね。

ちょうど昨日、teritoruの日置さんにライブに出て頂いたんですが、彼女もサービスの方向性を変えていくというお話をしていました。

目指す世界は変わらないけど、そこに対するHow、アプローチは、様々なやり取りの中でどんどん考えをブラッシュアップするということですよね。

今、さえこさんからコメントがきています。「料理がおっくうというママさんの声をよく聞きます。でも、自分でつくらないことを罪悪感を感じるそうですね。」

これって、あるあるですよね。

丸山
さえこさん、ありがとうございます。それはもう、すごくあります。

私はこの2ヶ月で50人以上のママさんに会い、アンケートをしてきました。

子どもによって課題は違うので複雑なんですけど、子どもの食事に対しては、9割以上の人がストレスや課題を感じているんですね。

さらに、びっくりすることがあるんですけど、実は8割程度の人がオイシックスのようなサービスを使っているんですよ。

佐久間
使っていても、やはり課題を感じているということですね。

丸山
そう。私自身も同じ感覚でしたが、やっぱり課題は解決できていないんですよね。

料理代行も使ったし、宅配サービスやミールキットのサービスも使ってみましたが、私にはどれも合わなかった。

佐久間
逆説的で面白いですね。

丸山
もちろん、どのサービスもすごく便利なんですけど、自分に合わなかった部分がありました。

「そもそもの課題は解決しきれていない」ということをほかのお母さんも思っているんだな、ということがわかりました。

佐久間
私が話を聞いて思ったのは、「罪悪感」という、解決がすごく難しいバリアがあるんじゃないかなと思いました。

私は一時期、ロンドンで生活していたんですが、そこでは家事代行が当たり前のように普及していました。

ようやく日本でも広まってきていますけど、そこには「家事をお願いしていいの?」みたいな、罪悪感があるという話も聞いていましたが、実際には何らかのサービスを使っている人が多いんですね。

丸山
そうですね。ちなみに、料理代行を使っている人はすごく少ないです。

私のアンケートでも、料理代行は5%ぐらいの人しか使ったことがないようでした。

佐久間
そのお裾分けサービス、「自分の子どもに対して食事をつくってくれる人」がいることは、分かりやすくてすごくいいなと思うんですけど、来年の1月や2月、どういうことをやっていく予定ですか?

既存のサービスが対応できていない部分とは

丸山
今は、実際に食をやり取りしてみないと何も分からないので、まずはやり取りができるようにLINE@を活用しようと思っています。

最初からアプリをつくるのは大変で、お金も時間もかかってしまうので、既存サービスのLINE@でグループをつくって、その中でシェアをするイメージで進めていこうと思っていますね。

少なくとも向こう3ヵ月はそんな感じです。

佐久間
それは、地理的にも近いママさんを集めていくみたいな感じ?

丸山
もちろんそうですね。食なので鮮度が重要ですし、「地域に5人」というコンセプトがあるので。

佐久間
すごくいいですね!

その先の展開を考えるのは早すぎるかもしれないけど、子どもの育て方に関して孤独感を感じている方ってすごい多いと思うので、食を通じてコミュニティができるといいですよね。

よしたかさんからクリティカルな質問がきていて、「料理代行やミールキットで解決できないのはなぜでしょうか」

丸山
ありがとうございます、よしたかさん。

そもそも、実はミールキットは調理の必要があるんです。たとえば、オイシックスは、「20分で3品できる」という仕組みにしているんですよ。

オイシックス自体が発信をしているんですけど、罪悪感というハードルをなくすためには、実際に調理をして20分かかるというほうがウケるんです!

佐久間
へえー!

丸山
一方、共働きの家庭を考えてみると、子どものお迎え後、すぐにご飯を食べたがる子どもたちがいるのに、20分調理したいかというと恐らくそうではないですよね。

佐久間
そうですね。たとえば私の2歳の子どもは、調理していると、必ず台所に突撃してきて、どれだけブロックしても危ないものを触ろうとするんですよね。

丸山
(笑)

2つ目の料理代行について言うと、よく言われる、「自分のキッチンに人を上げることへの抵抗感」はもちろんあるんですけど、もっと大きな課題は「つくり置き」の問題なんですよね。

1週間分の料理をつくり置きされたとすると、すごい使い勝手が悪いんですね。どういうことかというと、子どもってすごい食べムラがあるんですよね。

佐久間
食べムラ! 分かります。(笑)

丸山
急に食べなくなったりして、1週間分の料理は、最後には大人の消化試合みたいになってしまう。だめになっちゃう前に、急いで食べるんですよね。

佐久間
大人が食べないといけない。分かるな!

丸山
それで、次もまた使おうと思わないケースがあるんです。

佐久間
LINEグループをつくったあとは、どんなイメージですかね?

丸山
ここはまだ試行錯誤の段階なんです。

子どものことになると、「事前予約」というシステムは体験がよくないんですよね。子どもは、本当に何があるか分からないので。

基本的にはその日の朝、お裾分けがいるかいらないか選らんでもらう仕組みになります。

佐久間
すごい!面白い!

丸山
「今日はみそ汁と主菜はあるから副菜だけでいい」というように内容と量を選んでもらって、それをつくれる人を昼までにマッチングします。そして料理を運ぶイメージですね。

佐久間
丸山さんが裏側で慌ただしくマッチングしている、ペコッターのようなイメージが浮かびますね。

丸山
しかも、運びますからね。(笑)

まず1月~2月は私が自転車で夕飯どきに運ぶでしょうね。ワンオペなので、娘は自転車の後ろに乗せるしかないと思っているんですけど。(笑)

佐久間
それだと「お裾分けが必要」は、毎回デフォルトで丸山さんが押している感じですよね。確実に、需要は1つはあると。

丸山
だって、私は絶対欲しいですからね!

マチルダが目指す世界

佐久間
なるほどね、面白いね!

今の段階で聞くのは早いかもしれないけれども、最後に、目指す世界をぜひ聞きたいなと思っていて。

サービスをつくると、世の中がどう変わっていくようなイメージを持たれていますか?

丸山
みんなで子育てをする社会をつくると、その先には愛情にあふれる子どもがたくさん生まれるというところを想定しています。

親だけじゃなくて、たくさんの周りの人たちから愛を受けた子どもたちが育っていけば、彼ら彼女たちは自分を幸せにできると思っています。

そういう子どもたちが増える世界が、私の理想とするところですね。

佐久間
以前amiに、Hand-Cの仁禮さんに出ていただいたんですが、彼女はもう少し上の世代に向けて「社会接続」という言葉をキーワードに活動されています。

※こちらはHand-C仁禮さんの過去の記事です

そういう意味では、「愛ある社会接続」を幼い頃から体験していくことができるサービスだと思います。自分は愛されている存在だということを、閉じた世界ではなく開かれた世界の中で感じていく。

素敵ですね。

丸山
ありがとうございます。

佐久間
両親のことを悪く言うわけじゃないけど、私もそういう育てられ方をしたら少しは性格変わったのかな?もう少し明るくなったかもしれない。(笑)

丸山
まぁそうでしょうね…。って、まぁねじゃないわ!(笑)

佐久間
(笑)
いくつかコメントがきていて、「女性の社会進出が少子化の原因にならないでほしい」「みんなで子育てというのがいいですね」とありますね。

丸山
ありがとうございます。本当に。

佐久間
ほかには、食事に関することの大変さに対する同感のコメントが多いですね。さんちゅうさんから、「昨日も娘が飲まなかったみそ汁飲んでた」というコメントもあります。

丸山
さんちゅうさーん。そうなんですよ。

佐久間
まさに大人の消化試合ですよ!(笑)

丸山
もう消化試合ですね、それは。

佐久間
実際、今もがいている起業のリアルで、そういうことを今回皆さんにお伝えできてすごくよかったなと思っています。

また、何か変わるかもしれないですし、大きな発展があったときにはぜひライプに来ていただきたいなと思います。

丸山
もちろんです。

佐久間
丸山さんでした。ありがとうございました。

丸山
ありがとうございました。

過去の記事はこちら


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